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『アイデム』提携 パート活用のヒント

パートが「会社のために」力を発揮するようになる工夫(1/2ページ)

株式会社アイデム 人と仕事研究所 古橋孝美

2014/3/30
アイデム WEBサイト
アイデム人と仕事研究所は、求人媒体を発行する株式会社アイデムの研究部門です。アイデムは1970年に創業して以来、「人材採用」の側面から、企業経営のサポートをしてまいりました。そうした活動のなかで人と仕事研究所は、「採用後の人材を活かし、企業力を高めていただく」ための、各種情報・サービスの提供を行い続けてきています。
パート・アルバイトの活用を目的に調査・分析を行う「パートタイマー白書」や、人事マネジメントの成功事例記事、募集時賃金を集計し、その動向を伝える各種レポートなど。いずれの情報・サービスも、求人媒体事業を通じ、大手企業とは異なる“中小企業の「人」に関する課題”をつかむアイデムならではの、実践的な内容を旨としています。
詳細はこちらをご覧ください→アイデム人と仕事研究所
文/古橋孝美(ふるはしたかみ)●2007年、株式会社アイデム入社。求人広告の営業職として、人事・採用担当者に採用活動の提案を行う。2008年、同社人と仕事研究所に異動。「パートタイマー白書」等のアンケート調査を担当。パートタイマーを重点に置いた非正規雇用の現状や今後の課題、中小企業における雇用状況について調査を進めている。

あなたの会社では、自社のスタッフに何を求めているのでしょうか? 企業へのアンケート調査から浮かび上がったスタッフに求めるものから、パートのやる気や自主性を引き出す方法を探ります。

会社が求めるものは、正社員もパートも同じ?

突然ですが、正社員に“必要なもの”は何だと思いますか? 長く勤めてくれること? 愛社精神を持ってくれること? がむしゃらに仕事をこなしてくれること?

平成23年版『パートタイマー白書』の調査(註)で、企業に対し「正社員に必要だと思うもの」を聞いたところ、以下のような結果になりました。

「長期にわたって勤続できる」95.2%
「会社の理念や方向性を理解して行動できる」93.7%
「会社の利益を考えて行動できる」91.7%

また、正社員に“最も”必要なものを一つだけ挙げてもらうと、下記の二つが上位2位となりました。

「会社の理念や方向性を理解して行動できる」29.7%
「会社の利益を考えて行動できる」26.6%

「長期勤続」や「長時間労働」などの物理的な要件よりも、「会社のことを考えて」行動できる人材を、より強く求めている様子がうかがえます。

では、パート・アルバイトに対してはどうでしょうか。同調査では、パート・アルバイトに“必要なもの”も同様に聞いていますが、結果は下記の通りです。

「長期にわたって勤続できる」59.4%
「会社の理念や方向性を理解して行動できる」58.7%
「会社の利益を考えて行動できる」55.3%

回答割合こそ正社員に対するものより低いながら、同じ要素が挙がっています。

「会社の理念や方向性」をわかってもらうには

「えっ、パート・アルバイトにも『会社の理念』や『会社の利益』を考えてもらうの?」 「わかってもらうに越したことはないけれど、そこまで必要?」と感じる方もいるかもしれません。しかしこれらは、会社が強く「“正社員”に必要」と考えているものですよね。もし、この要素をパート・アルバイトにも同様に身に付けてもらえたら……心強くありませんか? しかも、特別な制度や先進的な教育をすることなく、ちょっとした“工夫”で身に付けてもらえるとしたら、どうでしょうか?

パート・アルバイトに対して、現在の勤務先の経営理念(会社の方向性や目的・目標を示すもの)を知っているか聞いたところ、下記のような結果になりました。

図表 勤務先の経営理念の把握と共感

「知っており、その内容に共感している」31.2%
「知っているが、その内容に共感していない」20.3%
「知らない」48.5%

約半数のパート・アルバイトは、勤務先の経営理念を「知らない」し、知っていても約2割は「その内容に共感していない」。つまり、パート・アルバイトの7割は、勤務先の経営理念への認知・共感がないという結果です。

一方、勤務先の経営理念を「知っており、その内容に共感している」というパート・アルバイトも約3割います。では、この人たちは一体どのようにして経営理念を知り、なぜ共感できているのでしょうか。

(註)平成23年版パートタイマー白書
<個人調査> 1025名/パート・アルバイトで働く20歳以上の男女(学生除く)
<企業調査> 1445名/6人以上の正社員を雇用している企業に所属し、人材の雇用
(採用・育成・活用等)に決定権、もしくはある程度の裁量権を持っている方

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