断続的勤務するスタッフの取り扱いについて
体調不良を理由に断続的勤務が半年以上続いているスタッフがいます。
就業規則上で診断書の提出を求めることは可能なので、本人に依頼しています。
その診断書内容にもよるかと思いますが、休職するほどもなく、正社員で断続的勤務が長期化するような
場合、そのような勤務も認めるか、就業規則で「精神または身体の障害により仕事に耐えられない場合」
は解雇となることを定めているので、普通解雇としていいのか・・・今後の会社側の進め方の
アドバイスをいただければと思います。
宜しくお願いいたします。
投稿日:2011/04/26 18:08 ID:QA-0043673
- *****さん
- 東京都/その他業種(企業規模 501~1000人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご認識の通り、診断書の内容次第で大きく異なってきますが、企業はボランティア組織ではございませんので、業務運営に支障をきたす程の断続的勤務が続き今後も改善の見込みがないようであれば、労働契約上の義務を十分に履行出来ないことからも同規定の適用による普通解雇は可能といえます。
ちなみに、通常ですとこうしたケースでは完全に回復し問題なく勤務が出来るようになるまで休職をさせるのが妥当と考えられます。現状ですと、業務への直接の支障のみならず、欠勤の都度穴埋めを余儀なくされる他の従業員のモチベーションも低下しますし、さらには本人の側にとりましても持ちうる能力を発揮出来ないまま問題社員として受け止められてしまう等、非常に問題が多いものといえます。
勿論具体的な状況にもよるでしょうが、まずは解雇を急ぐ前に産業医等とも相談の上、休職発令も含めた幅広い措置を検討されることをお勧めいたします。
投稿日:2011/04/26 19:46 ID:QA-0043675
相談者より
ご回答ありがとうございました。
本人の所属する部署は、シフト制のため、ご指摘の通り、まわりへのスタッフの影響も心配しているところです。産業医にも相談をしていきたいと思います。
投稿日:2011/04/27 10:12 ID:QA-0043680大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
産業医の意見書を最重視
|※| これは、労基法上の断続勤務ではなく、私傷病によって完全な労務を提供できない社員に対する措置問題ですね。基本動作は、主治医の診断書だけでなく、就業可能レベルに就いての、産業医の意見書も重視して、対応を決めることです。主治医の判断は、本人の日常生活レベルに関するものであり、そのまま、就業可能レベルとできる訳ではありません。後者の判断は、産業医の役割です。 .
|※| 会社としては、最終的には、産業医の意見を参考に最終判断をすることになります。就業規則に ( 多分 ) 定められた休職を命じることも有力な選択肢です。その際には、職場復職に関する認識の食い違いが発生し易いものです。トラブルを避けるには、休職中から、定期的に、産業医面談を行い、時間をかけて共通認識を作っていくべきでしょう。 .
|※| 今の段階で、直接、解雇措置を講じるのも、不可能とは言えませんが、就業規則の解雇要件も、産業医から、「 仕事に耐え得ない 」 という、かなり明確な就業可能レベル判断がなくては、係争の種を蒔くことになるでしょう。再度、申し上げますが、本人、会社双方に、共通認識を作り上げる努力なしに、強行するのは賢明ではないと思います。
投稿日:2011/04/26 22:02 ID:QA-0043676
相談者より
ありがとうございました。
産業医の役割について、その重要性を再認識できました。
本人とも誤解のないよう話し合いを進めていきたいと思います。
投稿日:2011/04/27 10:19 ID:QA-0043681大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
ステップ・バイ・ステップで
病気と雇用は並立が難しいのですが、病気を理由として解雇は非常に厄介ですので、慎重にお進め下さい。まずは状況把握と今後の業務の見込み等について、徹底的に当人と話しあって下さい。その上で、本人も病状が読めない等出てくるでしょうから、それらもくまなく記録を取り、最終的には顧問の産業医の判断、診断を添え、本人から自主的に退職に持っていけるのがベストです。しかし当然簡単には行かないので、面談を重ねる、記録をしっかり取る等、地道な対応の積み重ねが重要です。一番危険なことは、放置したり、いやがらせで退職を誘導するようなことは絶対に無いようにして下さい。意図の有無より、当人の申し立てが重大なリスクとなります。
投稿日:2011/04/26 23:36 ID:QA-0043677
相談者より
ありがとうございました。
会社側がとるべき行動や姿勢がよくわかりました。
本人ともコミュニケーションを十分に取るようにしていきたいと思います。
また、すぐに結論を出さず、一つずつ状況判断していきたいと思います。
投稿日:2011/04/27 10:23 ID:QA-0043683大変参考になった
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