内部統制に対応する勤怠管理について
弊社は情報システム会社です。
このたび弊社お客様に勤怠管理システムを導入することになりそうなのですが、
そのお客様より、内部統制に対応できるものとのリクエストを頂きました。
内部統制には、どこまで対応しなければならないか、よくわかりません。
皆様のお知恵をいただければ幸いです。
なお、お客様からのリクエストは以下の内容です。
リクエスト内容
「社員本人が勤怠を申請した後に、記載ミスや漏れなどをその管理者が発見し、本人不在などの理由で(電話等で本人に確認後)管理者が修正するような場合が考えられる。なので、システムで修正履歴が残るようにしたい。」
※機能ではないですが、データ修正については、
システム担当者等にてログを解析し、修正者を確認できます。
質問
・一般的にどこまで用意するべきなのか?(費用の問題があります)
・法律では何処までもとめているのか?
現在用意している機能
・勤務データの申請者、承認者は確認できる
・セキュリティ機能により、他者の勤務表は登録できない。(但し、代理入力は可能)
・人事部が全社員の勤務表を確認できる
・所属長が部下の勤務表を確認できる
・出退勤打刻を管理できる
投稿日:2008/10/24 16:18 ID:QA-0014070
- *****さん
- 神奈川県/情報処理・ソフトウェア(企業規模 101~300人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
- 荒川 大
- 株式会社ENNA 代表取締役
統制対応は2通りから考えてください。
内部統制対応を考える場合は、コンプライアンス対応とコンプライアンス体制の2通りから検討します。
1.コンプライアンス対応について
コンプライアンスと言っても、人事業務におけるコンプライアンスは単純に労働関連法令の遵守となります。
ですので、労働時間(所定労働時間と時間外労働時間)の管理がメインになります。
一般的な人事管理システムで対応が可能と思いますが、一つ注意すべき点は「労働時間管理」の中でも「残業時間の管理」となります。
残業とは、そもそも上長の指示があるものですので、上長の指示の無い「残留」との切り分けをどうするのか決める必要が出てくるかと思います。
2.コンプライアンス体制について
これは決裁権限の明確化とアクセスコントロールになります。(個人情報保護の規定があれば、そちらも確認してください)
勤怠管理システムが給与システムとどのように連携しているか分かりませんが、ポイントは以下の部分になると思います。
①管理者が毎日管理できる仕組みであること
②本人の申請を1名の管理者が承認すること
③代理入力に条件(誰が、どういったケースで入力できるのか)を設定すること
④勤怠のチェックができる人間、給与を知る人間を限定し決めること
※特に、人事部だから全員が給与を見れるのか、特定の社員だけが給与データにアクセスできるのかは会社が決めることです(機微な個人情報のため)
それ以上の詳細は、会社の人事制度を確認しなければ判断ができません。
1.のコンプライアンス対応については、社会保険労務士の先生とご相談頂くのがよろしいかと思います。
2.については、必要があればご相談に乗ることはできます。
以上、よろしくお願いいたします。
投稿日:2008/10/24 16:41 ID:QA-0014076
相談者より
投稿日:2008/10/24 16:41 ID:QA-0035577参考になった
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