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日立電子サービス株式会社
「自律考動」できる人財の育成に向けて
~「体験・体感型研修」でプロフェッショナルを育てる

荊沢光彦さん(人財開発本部 コンピュータシステム技術学校 校長)
広谷正宏さん(チーフエキスパート)

新入社員育成の具体的な方法 ~「コ学」での教育概要

 では、「コ学」における教育の概要を教えてください。

広谷:「コ学」は、コーポレート部門の人財開発本部に所属し、新入教育に関する計画と実施を行っています。基本としている考え方(スローガン、重点施策)は、「基本原理・基本動作教育の強化」「人間力の強化」「職種専門知識の強化」「(電サ)グループ新入社員の一体感醸成」の4つの柱で、自律考動できる人財を育成するための新入社員教育を行っています。「基本とコア・スキルを身に付け、自律考動できる人財を育成する」。これが、コ学のスローガンです。

教育期間は8ヵ月間。4月に入校し12月中旬まで教育を行います。なぜ、8ヵ月もの教育が必要なのかと言うと、当社は人財で採用しているため、学部学科は不問。そのため、IT技術を他社に負けないレベルまで向上させるのに、8ヵ月間は必要だと考え、これだけの期間を設けているのです。8ヵ月もの期間があることにより、「同期の絆」が生まれてきます。これが、当社の大きな財産となっています。共に切磋琢磨し、助け合ったつながりは、正式配属後も長年に渡り継続していきます。退職してOBとなっても、未だに同期会が続けられています。

 教育日程はどのようになっていますか。

広谷:4月に入社し、最初の3ヵ月間が共通基礎教育期間で、残りの5ヵ月が専門教育となる職種別基礎教育期間となります。そして、12月中旬に卒業。まさに「学校」そのものの日程です。

前半の共通基礎教育では、ITスキルとヒューマンスキルの2本柱で行っています。ITスキルでは、基礎的なことを徹底して教えていきます。ヒューマンスキルは「ビジネスマナー」「コンプライアンス教育」など。そして7月上旬に、営業、SE、CEなど「仮配属」が決まります。その後、配属面談を行った上で、後半のカリキュラムに入っていきます。

図2:教育概要(共通基礎教育)
図2:教育概要(共通基礎教育)

後半の職種別基礎教育は、メインフレーム系CE、金融系CE、サーバー系CE、営業、プラットフォームSE、SEという6つのクラスに分けられ、12月中旬の卒業まで実施していきます。ここでは、全員が必須の科目は同じような教育を行いますが、9月からは各々専門に特化した教育を行っていきます。そして、12月に「卒業まとめ発表会」を行って終了、という流れです。

 具体的な教育内容について、いくつか教えていただけますか。

広谷:ITスキル系の内容として、基本原理・基本動作教育の強化を例に取ってみましょう。ここではパソコンの基礎教育を行っています。実際問題として、パソコンを使ったことはあるけれど、中身を見たことはないという人が多い。職種柄、どうしてもパソコンを分解することが多いので、パソコンの分解・組立を行います。そして、パソコン、サーバーなどのデイリー点検。自分のパソコンは自分で点検を行い、自分で管理していくことを最初の時点から教え、基本的な原理動作を体験させていきます。

次が、メカ機構の教育。プリンタの分解・組立について班ごとに学習して、一人ひとり実機を使って体験させます。プリンタの中のネジの締め付けがどうか、クラッチがどのように動くのかなど、実際に自分で分解して、触ってみて、動かしてみて、体感する。そういう実習を行います。これによって、メカの基本原理を深く理解することができるのです。

実は現場から、「新人が配属され、プリンタ障害や点検といったときに、自分一人でもできるように知識を教えてほしい」という要望が3年ほど前にあり、これはそのリクエストを受け入れ実施しているものです。

情報リテラシーの強化ということでは、情報収集訓練の強化を行っています。現在、さまざまな情報が飛び交っているので、お客様先に行く我々としては事前に、いろいろな情報を知っておかなければなりません。それを、新人の頃から強化していくわけです。例えば、先輩社員からの情報リテラシーの体験談。自分たちに近い年代の先輩社員に来てもらって、自分たちが配属されたときに、情報はとても必要であるという体験談を話してもらっています。また、日経新聞の読み方セミナーや常識クイズなど情報収集訓練に必要な研修も実施しています。

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北海道 医療・福祉関連 2011/02/01

まさに、理想的な人財開発体制だと思いました。
経営層の理解が深いのでしょう。ここまで徹底して運営できることを知り、同じ人財開発部として勇気をいただきました。

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