イマドキの若年労働者の就労意識
岸川 宏(きしかわ・ひろし)
仕事に対する考え方
「専門知識・技術の習得意向」については、「仕事を通じて専門知識や技術を身につけたい」が85.8%となった。「仕事選びの基準」については、64.0%が「仕事を探す際には、自身のキャリア(仕事経験や知識・技術等)が向上する仕事を選びたい」と回答している。これら、仕事を通じて自分自身を高めていく意欲に関しては、就労経験別において大きな差は見られず、前向きな姿勢が感じることができる。
いかがでしたでしょうか。最後に自由意見をどうぞ。みなさん、どのように感じるでしょうか?
- 自分のスキルの範囲内でやりがいを求め、生活できるある程度の収入が得られればそれでよい。働きすぎて無理にストレスをためる必要はない。(39歳/男性/パート・アルバイト)
- 特にこだわりがないので、プライベート重視の働きやすい環境が第一です。体を壊したり、ストレスをかけてまで働きたいとは思いません。(25歳/女性/正社員)
- 責任をもって一生懸命仕事をすることは良いことに違いはないけれど、それ以外のことができないほど遅くまで働いたり、休みなしで働く必要はないと思う。人生の何に重きを置いているかで違うとは思いますが、仕事の他に好きなことがあるなら(家族ももちろん)、それを犠牲にしない程度に、働きに見合った給与が得られれば良いと思います。仕事に重きを置いているならば、それはそれで良いと思います。(27歳/女性/正社員)
- 生きていくため、生きがいを感じるために働くことは大事であり、そのために自分に与えられた責任はきっちりと果たしたい。(36歳/女性/派遣社員)
- 生活は苦しいけれど、残業もなく、精神的に追い詰められることもない。休みもきっちりあるので満足しています。(37歳/女性/契約社員)
- 賃金を得るために働いている。もし、不労収入を得ることができるなら、会社勤めはしたくない。(39歳/女性/正社員)
- 働くことは、人として成長することだと思っている。待遇や業務内容に見合った対価に不満を言えばきりがないが、それを上回るものを得られていると信じて(言い聞かせて)、毎日働いています。(30歳/女性/契約社員)
- 自分の力で生きているということが実感できる。また、自分が誰かの役に立っているということも実感できる。また、新しい知識や出会いが習得できる良い機会だと思う。(27歳/女性/正社員)
- 現在、仕事を通じて子どもに関わることができ、やりがいを感じて働いています。しかし、安定(年金、保険)などを考えると少し不安を感じており、正社員として働けるようになりたいと考えています。(26歳/女性/パート・アルバイト)
- 今までは正社員等考えずに、自分の成長のためにやってきたけれども、これから家庭を持ったりすることを考えると、安定した収入を得られるようにしたい。正社員での雇用の方が、将来的に良いと感じる。(27歳/男性/パート・アルバイト)
- 雇用が継続されないとわかっているので不安。自分の社会的地位が低いと感じるのが、辛い。(39歳/女性/派遣社員)
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●文/岸川 宏(きしかわ・ひろし)
アイデム人と仕事研究所 所長
【担当分野】労働関連法。賃金統計・アンケート調査等の作成、分析。[社会保険労務士]
人事の専門メディアやシンクタンクが発表した調査・研究の中から、いま人事として知っておきたい情報をピックアップしました。