人事白書調査レポート2023 育成
若手社員に業務を与えるうえで「ストレッチ経験」を重視する企業が約半数
9割以上が若手の早期戦力化を「重要」「やや重要」と回答
若手社員の育成について聞きました。若手社員とは、入社3年以内の正社員と定義しています。まず、「若手社員の早期戦力化」についてどう捉えているかを聞いたところ、「重要だ」(69.2%)と「やや重要だ」(23.3%)を合わせて、92.5%の企業が重要と捉えていることがわかります。
若手社員に業務を与えるうえで「ストレッチ経験」「企業の求める専門性・スキル」を重視する企業が約半数
若手社員に業務を与えるうえで重視していることを聞きました。多かったのは、「ストレッチ経験(背伸びをしないと達成できない高い目標への挑戦)ができること」で52.4%、次いで「企業の求める専門性・スキルが身に付けられること」が46.3%でした。
「現在の力量で対応できること」(26.6%)と「ストレッチ経験(背伸びをしないと達成できない高い目標への挑戦)ができること」(52.4%)など、対となっている選択肢の回答傾向を見ると、ストレッチ経験を重視する企業が2倍多くなっています。
また、「若手社員の弱みが改善・克服できること」(13.5%)と「若手社員の強みが拡張・進化できること」(39.0%)では、強みの拡張を重視する回答が25.5ポイント高い結果になりました。
「企業の求める専門性・スキルが身に付けられること」(46.3%)と「若手社員のキャリア志向に沿った専門性・スキルが身に付けられること」(14.4%)では、企業の求めるスキルを重視するという回答が31.9ポイント高くなっています。
一方で、「短期的に成長実感を得られること」(29.6%)と「長期的な成長に寄与すること」(33.8%)は、ほかの回答ほど大きな差は見られませんでした。
実施時期 | 2023年3月6日~3月31日 |
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調査対象 | 『日本の人事部』正会員 |
調査方法 | Webサイト『日本の人事部』にて回答受付 |
回答数 | 6,504社、6,797人(のべ) |
回答者属性 | 168問 |
質問項目 | 1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.制度・評価・賃金/5.ダイバーシティ&インクルージョン/6.働きやすさ・働きがい/7.組織開発/8.注目の人事課題(人的資本の情報開示、ウェルビーイング、Employee Experience、兼業・副業) |
出典:『日本の人事部 人事白書2023』
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