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田中潤の「酒場学習論」
【第14回】広尾「きたぽん酒」とワークプレイス・管理系部署の連携

株式会社Jストリーム 管理本部 人事部長

田中 潤さん

Jストリーム 人事部長  田中潤の「酒場学習論」

古今東西、人は酒場で育てられてきました。上司に悩み事を相談した場末の酒場、仕事を振り返りつつ一人で呑んだあのカウンター。あなたにもそんな記憶がありませんか。「酒場学習論」は、そんな酒場と人事に関する学びをつなぎます。

広尾にある「きたぽん酒」は、まだ三度しかお邪魔したことのない酒場です。初めてこの酒場に立ち入ったとき、その空気感や酒場全体が醸し出す心地よさに感激したものです。感激の予感は、明治通りから店に向かう路地に入ったときからありました。少し遠目に見える、のれんとちょうちん。それだけ見ても、素敵な酒場に間違いないことがわかります。

白いのれんと、白いちょうちん。広尾「きたぽん酒」

白いのれんと、白いちょうちん。

店は恵比寿駅からも広尾駅からも、微妙な距離にあります。そのかわりといっては何ですが、都バスの広尾一丁目のバス停が目の前。三回とも私は都バスに乗ってお邪魔しました。職場のすぐそばのバス停から渋谷行きのバスに乗ると、こちらの酒場の前まで運んでもらえるのです。

カウンターに座って呑んでいると、素晴らしい日本酒たちに囲まれてゆったりと息をしている自分に気づきます。まさに酒場浴です。一体何本の一升瓶がここにはあるのでしょう。少し薄暗い店の中、あちらこちらの一升瓶のラベルが私を誘います。店が一升瓶に埋め尽くされ、一升瓶が店を創っている。そんな感じの空間です。

この空間で過ごす時間がまさに酒場浴。

この空間で過ごす時間がまさに酒場浴。

こうなると、片っ端から燗酒を呑みたくなります。自分で選んでもいいのですが、こういったお店に来たときは、だいたいどのくらい呑みそうかだけを伝えて、お酒のセレクトは店主に任せます。

最初に何品かのアテが出ます。これでしばらくは呑み続けられる、本当にいい感じのアテです。私の訪問時がたまたまそうだったのかもしれませんが、アテはいつも地味な色合い。でも、これがとてもいいんです。アテの色からして店の雰囲気に溶け込んでいます。すべてがこの空気感を演出しあっているのです。

いい酒、いい料理はよい酒場にとって大切なポイントですが、よい空気感というのも酒場を訪問する、そして酒場に滞在する大きな魅力です。店主の人柄と店全体の雰囲気、その他にもさまざまな要素がそれを創ります。そんなことをあらためて感じることができる、素晴らしい酒場です。いとおしい大切な空間です。

酒場に溶け込む色彩のアテたち。

酒場に溶け込む色彩のアテたち。

日本中でテレワークが常態化して、半年以上が経過しました。私のいる会社でも10月から新たなテレワーク制度を導入し、各自が希望するワークスタイルを会社に登録して、テレワークを気軽に、そして恒久的に活用できるようにしました。

働き方はがらりと変わります。会議は原則的にオンライン会議になります。オンライン会議は会議の生産性を高めます。なかなか徹底できていなかった資料の事前送付、アジェンダの事前連絡も普通に励行されるようになります。

ただ、ブレストのようなアイデア創発の場としての会議は、オンラインではなかなか難しいところがあります。さまざまなツールを駆使すればある程度はできるのでしょうが、ポストイットをホワイトボードにはったり、自由な雰囲気で意見を出し合ったり、相手の出したアイデアに自分のアイデアをかぶせたりといった会議は、オンラインだとなかなかハードルが高い。自然とオンラインに向く仕事、リアルに向く仕事が整理され、オフィスはリアルに向く仕事を専門的にする場になっていくのかもしれません。

そうすると、オフィスに求められる機能自体が変わります。それに応じて、オフィス自体も変容していくことが当然に求められます。テレワーク制度を考えるのは人事部です。オフィスレイアウトを考えるのは総務部です。テレワークというテーマを通じて、人事部と総務部は否応なく連携をとるようになります。テレワークを実施するためには、情報システム部の果たす役割も大きいものがあります。テレワークを阻む代表的な壁として、複雑で多層的な決裁ルートと経理伝票が挙げられます。これらは法務部と経理部の担当分野です。生産性高く、働きがいを感じながらテレワークを日々行うためには、管理系部署が一致団結して環境整備に対峙する必要があるのです。このような機会は、意外とこれまではなかったのではないでしょうか。

あの空間でまた時間を費やしたくて、「きたぽん酒」を目指して都バスに乗ります。私たちのオフィスも「今日の仕事はあの空間でやりたい」と感じられるような場所になる必要があります。そんなワークプレイスであることが次第に求められてきます。オフィスも大切な空間になるのです。

否応なく訪れた変革の嵐の中で、管理系部署が連携を強化して新しい働き方を実現させる……。そんな大きな実験の場に私たちはいます。

銘酒「不老泉」の横に見えるのは生ハムスライサー。

銘酒「不老泉」の横に見えるのは生ハムスライサー。


田中 潤さん(株式会社Jストリーム 管理本部 人事部長)
田中 潤
株式会社Jストリーム 管理本部 人事部長

たなか・じゅん/1985年一橋大学社会学部出身。日清製粉株式会社で人事・営業の業務を経験した後、株式会社ぐるなびで約10年間人事責任者を務める。2019年7月から現職。『日本の人事部』にはサイト開設当初から登場。『日本の人事部』が主催するイベント「HRカンファレンス」や「HRコンソーシアム」への登壇、情報誌『日本の人事部LEADERS』への寄稿などを行っている。経営学習研究所(MALL)理事、慶応義塾大学キャリアラボ登録キャリアアドバイザー、キャリアカウンセリング協会gcdf養成講座トレーナー、キャリアデザイン学会代議員。にっぽんお好み焼き協会監事。


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