週の半分だけの出向

法的問題はないが、実務的にシッカリした取決めと意思疎通が必要

ビジネス的思考や、労働法の関わりの面では、特に阻害要因はないと思いますが、実務的には、業務の切り分け面で、余程、関係者 （ 出向先・出向元・本人 ） の意思疎通がスムーズでないと、ギクシャクした局面に出くわすかも知れません。出向目的が、円滑な業務関係の構築にあるようですから、広義の人件費を、両社間で、勤務期間比率で按分するのが、順当だと思います。最後のご質問ですが、まず、出向形態ありきで、費用負担のあり方は、出向目的に応じ、受益負担の原則によって決められるべき事項です。出向目的から逸脱した負担割合は、当事者間の税負担に関わる可能性があり、注意が必要です。

投稿日：2011/12/12 20:35　ID：QA-0047378

相談者より

早速のご回答ありがとうございました。
この場合、出向契約では
出向先＝甲、当社＝乙として、以下のように定めることになるのでしょうか？（重ねての質問で恐縮です）

＊＊出向者の業務＊＊
出向期間において、出向者は毎週○～○曜日は甲の指揮命令において甲にて勤務し、その他は乙の指揮命令において乙にて勤務する。

投稿日：2011/12/12 20:50　ID：QA-0047379大変参考になった

法的問題はないが、実務的にシッカリした取決めと意思疎通が必要　P2

個別の具体的契約書案としてのコメントは致しかねますが、出向業務に関わる日程のみを記載し、御社における勤務に就いての記述は不要ではないかと思います。

投稿日：2011/12/12 21:18　ID：QA-0047380

相談者より

ご回答ありがとうございます。
参考とさせていただきます。

投稿日：2011/12/13 08:24　ID：QA-0047383大変参考になった

週半分の出向

１．週半分だけの出向であったとしても、「適正な出向」であれば問題はありません。
適正な出向とは、出向契約により目的が、技術指導、人材交流等になっていること、派遣のように業として行わないことなどです。
２．人件費負担については、出向契約書に明記しておけば、どちらが負担してもかまいません。また、雇用関係は、出向先、出向元の双方にありますから、出勤の曜日等決まっているようであれば、あらかじめ、出向契約書等で明確にしておくべきです。
以上

投稿日：2011/12/13 08:48　ID：QA-0047384

相談者より

アドバイスありがとうございます。
参考になりました。

投稿日：2011/12/13 09:09　ID：QA-0047385大変参考になった

お答えいたします

ご利用頂き有難うございます。

出向に関しましては、明確な法令上の定めは見られませんが、「ノウハウ吸収や友好関係の構築」といった目的から会社間で出向契約を結び適正に行う分には特に差し支えございません。

その際、事案のように週の半分だけ出向先で勤務し、残りを出向元で勤務するといった形態を採られることも可能です。また、費用負担の有無や割合につきましても労働法令上ではどちらの会社が負担しても差し支えないものとされています。

いずれにしましても、出向契約自体に問題はないものといえるでしょう。

投稿日：2011/12/13 22:31　ID：QA-0047392

費用負担

週3日の出向というあまり見ない例ではありますが、出向であることを明確化するためにも、その費用負担を出向先にされた方が良いのではないでしょうか。最悪違法派遣と見なされないためにも出向先指揮命令下にある分はしっかりと常識的な報酬相当額があった方が良いかと思いました。

投稿日：2011/12/14 21:54　ID：QA-0047408

相談者より

コメントありがとうございます。
参考とさせていただきます。

投稿日：2011/12/15 08:18　ID：QA-0047412大変参考になった