社員の個人情報管理上の会社の責任

お答えいたします

ご利用頂き有難うございます。

会社には当然ですが、労災を防止し労働者の健康保護を図る為、雇用している労働者の健康状態を把握した上で適正な健康管理を行う義務がございます。

その為には労働者の病歴や現在の健康状態等を本人に確認する事は当然の措置ですので、こうした利用目的・手段が正当な情報収集につきましては、個人情報保護やプライバシーの点からしましても何ら問題はございません。

また会社が病歴を調査したにも関わらず、本人が職務に支障が出るような重大な病歴等に関して虚偽の申告をしていた場合にまで、通常会社が責任を負わされることはないものといえます。(※但し、このようなケースは会社が健康診断の実施等適正な健康管理を行なっている場合には考えにくいのですが‥）

従いまして、従業員が調査自体を拒否する事に正当な理由はなく、よって会社が確認するのは当然の措置というのが私共の見解です。

投稿日：2008/09/03 20:28　ID：QA-0013570

相談者より

早速のご回答ありがとうございます。

では、緊急連絡先などの情報についてはいかがでしょうか？
緊急連絡先は当然入社時には収集していますが、その情報は年を経るごとに変わる可能性があると考えて緊急連絡先を毎年収集するとした場合、社員は拒否できるものでしょうか？また、拒否して有事があったときの会社側に責任はあるのでしょうか？

重ねてご回答いただけますようお願い致します。

投稿日：2008/09/04 16:27　ID：QA-0035397大変参考になった

再度お答えいたします

こちらこそご返事頂き有難うございます。

従業員の緊急連絡先聴取につきましては、健康管理と異なり法的に会社に義務付けられているものではないので、基本的に全く別問題として考える必要がございます。

勿論、現実問題としまして人事管理上必要性が認められる事柄とはいえますので、本人の同意を得て聴取する分には問題ないですし、それ自体は当然の措置といえるでしょう。

その場合毎年調査を行なっても差し支えないですが、連絡先となりますと当人のみの問題ではなくなる事に加え、プライバシーの問題も絡んできますので、無用なトラブルを避ける為にも本人が連絡先の登録を拒否した場合にはそれ以上の聴取は控えるべきというのが私共の見解になります。

投稿日：2008/09/04 19:16　ID：QA-0013592

相談者より

丁寧なご説明を頂戴し、誠にありがとうございます。
大変勉強になりました。

投稿日：2008/09/05 09:38　ID：QA-0035402大変参考になった

上記回答追加

上記回答で一つ回答していなかった点がありましたので追加いたします。

拒否して有事が合った場合ですが、原則会社に責任は発生しないものといえます。

しかしながら、当人の生死に繋がるような緊急事態が発生したにも関わらず、会社側が親族等への連絡等について何ら努力をせずに放置していたような場合には、結果として何らかの責任を問われる可能性も生じるといえるでしょう。

この点につきましては、ごく常識的な対応をしていれば問題ないものと思われます。

投稿日：2008/09/04 19:28　ID：QA-0013593

相談者より

投稿日：2008/09/04 19:28　ID：QA-0035403大変参考になった