学生に対する進学費用の援助と進学後の入社について

進学費用援助と入社の件

弥永事務所の弥永と申します。
よろしくお願いいたします。

ご質問の件ですが、結論から申し上げますと両方とも可能です。私の過去の経験でも、卒業後に入社することを条件に学費を援助するケースはございましたし、入社しなかった場合は全額を返金してもらう契約としておりました。実際、卒業後入社しなかった者もいましたので、そのような場合は分割払いで返済してもらっていました。
御社の場合、文面から推察するに御社が内定を出した学生を院に進学させたいという事を指導教官が言われているということだと思いますので、テーマを共同研究とした場合の御社のメリットがどれほどあるかわかりませんが、その学生が御社として学費援助するに足る学生であれば、その申し出に対しては「卒業後当社に入社していただくことを前提に学費は全額援助します。尚、万一、当社に入社されない場合は全額返済していただきます」ということで交渉されてはいかがかと思います。尚、入社しなかった場合の返済期間ですがあまり長期にすると延々と入金チェックしなくてはならず面倒ですし、1回の返済金額が小さくなればなるほど「卒業後入社」の心理的な拘束力は弱くなるので、できるだけ短期間に返済してもらうよう調整した方がよいでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

投稿日：2005/06/28 22:15　ID：QA-0001074