関係会社社員を社員へ登用する
当社の関係会社で雇用されている社員の中から、優秀な人材を当社の社員に登用する制度を設けて、運用しようと考えています。同じグループ企業とはいえ、雇用される会社が変わるので、年次有給休暇、勤続年数、出勤率などはリセットされると考えているのですが、法的には問題はないでしょうか。
ただ、社員登用される前後で勤務場所も仕事の内容も全く変わりませんので、心情的には納得いかないのではないかと考えています。当社の契約社員から正社員への登用であれば、勤続年数はリセットされますが、年次有給休暇と出勤率は通算されます。
特に関係会社の規則で退職金の規程が適用されていれば、やっている仕事は今までと何も変わらないのに、勤続年数が通算されなければ損をした気分になります。
こういったケースは割り切って考えてもらうべきでしょうか?
投稿日:2007/12/05 17:28 ID:QA-0010709
- *****さん
- 京都府/繊維製品・アパレル・服飾(企業規模 1001~3000人)
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プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
関係会社社員の転籍に関するルール
■本社への転籍は雇用関係の変更なので、特に考慮すべき条件がなければ、過去の雇用に関する履歴はリセットされることになります。今回のご相談では「登用」と位置付けられていますので、当面は勤務場所も仕事の内容も変らまくても将来に向けては、よりハイレベルな業務とそれに見合う処遇も期待されているものと推測しますので、本人がこの点をよく理解し、リセットについても割切ってもらうべきではないでしょうか?
■以上、原則を申し上げましたが、同一グループ企業間の転籍であること、ヘッドハントのような 100% 本人意思による転籍とは言えないことなどに配慮し、年次休暇の買上、引継、付与時における勤続期間の継承、退職金(可能な制度の場合)算定上の配慮など、本人に有利な措置を講ずることは、会社の制度としてのご判断によることになります。転籍は「登用」ばかりでなく逆のケースもあるわけですから、いずれの場合でも共通して適用できるルールが必要だと思います。
投稿日:2007/12/06 10:42 ID:QA-0010717
相談者より
投稿日:2007/12/06 10:42 ID:QA-0034294大変参考になった
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