「シン・人事の大研究」調査レポート【第3回】
人事パーソンは仕事の「大変さ」と「やりがい」をどう捉えているのか?
人事パーソンは何を学び、どんなキャリアを描いているのか。自身をどう評価し、どのように変わろうとしているのか――。立教大学 田中聡氏・中原淳氏と『日本の人事部』編集部による「シン・人事の大研究」の調査結果を基に、人事パーソンの実態を明らかにしていきます。
目の前の課題に追われていて、先のことを考えている余裕がない?
現在の仕事内容に近いと思われるものを選んでもらったところ、上位から「常に新しい課題に対処しなければならない」(59.0%)、「やって当たり前だと思われる」(43.3%)、「仕事の終わりが見えない」(38.7%)という結果となりました。
次に職務ストレスについて聞きました。現時点で最も当てはまる項目を選んでもらったところ、トップは「目の前の仕事に忙殺されることが多い」(61.8%)でした。
では、職務ストレスを高める仕事のネガティブ要因とは何でしょうか。分析すると「仕事の終わりが見えない」と「やって当たり前だと思われる」という二つの要因でした。「やって当たり前」という周りからの認知と現実とのギャップがストレスを生み出していることがわかります。
今回の結果からは、「目の前の課題に追われていて、先のことを考えている余裕はない」という人事パーソンの実状が見えてきます。
第4回のレポートでは「人事パーソンはこれからどんなキャリアを歩んでいきたいと考えているのか」を報告します。お楽しみに!
実施時期 | 2022年2月1日(火)~ 2月28日(月) |
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調査対象 | 企業で人事関連の仕事(人事、人材開発、組織開発など)に従事している方 ※「人事関連の仕事」とは、ご自身が所属する組織の「人と組織にまつわる業務全般」を指します。所属部署が本社人事部であるか事業部であるかは問いません。採用支援や人事コンサルティングなど、人事担当者に対してサービスを提供する企業に従事されている方は該当しません。 |
調査方法 | Webでのアンケート |
回答者数 | 1,514名 |
全国の人事パーソンを対象に行った大規模調査の結果から、人事パーソンの実状を明らかにしていきます。