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校閲者

“神業”の精度は99.9999……%
著者も気づかない原稿の誤りを正す出版界の匠

斜陽化と言われて久しい出版業界。たしかに書籍の販売部数は減少傾向にあるが、実はここ数年、新刊の発刊数は逆に増えているのだ。販売が伸びない分、次々と新しい本を出して、売上高の帳尻を合わせようという出版社のねらいが透けて見える。電子書籍やWEBマガジンなど、文字媒体の多様化も進み、本づくりは“回転数”を求められる時代に入った。しかし、そこにクオリティーが伴わなければ元も子もない。業界の淘汰が進む中、言葉の番人といわれる「校閲者」の役割はむしろ大きくなっていく。

校正と校閲の違いは? なぜ「赤を入れる」というのか

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普段何気なく目にしている文章にも、プロの厳しいチェックが入っている。

プレゼンテーションの際、資料の中身がどれだけ充実していても、表記や言葉遣いに誤りが目立ったり、説明内容に事実と異なる点があったりすれば、結果として信頼性や説得力が損なわれてしまう。ビジネス文書でもそうなのだから、商品化されて市場に流通する書籍や雑誌、“社会の公器”といわれる新聞では、なおさらだ。だからこそ、印刷に回す前の最終チェックとして、厳重な「校正」および「校閲」のプロセスを経なければならない。編集業務の中で、この二つに特化している専門職が「校閲者」である。

校正と校閲。一般には区別しづらいが、何がどう違うのだろう。出版物の制作においては、印刷に先立って試し刷りを行い、試し刷りした校正刷り(ゲラ、ゲラ刷りと呼ぶ)を元原稿と引き合わせて確認する。このとき、明らかな字句の誤り(誤植)があれば、原稿どおりに直すことを「校正」と呼ぶ。例文をあげて説明しよう。元の原稿に〈難航必至の米海軍普天間基地移設問題〉という一文があったとして、これがゲラ刷りで〈難攻必死の米海軍普天間基地異説問題〉となっていたら、2ヵ所の下線部は明らかな誤植なので元に戻す。これが校正だ。あくまで原稿に忠実に印刷されているかどうかが、確認の原則となる。しかし原稿そのものにも、筆者自身の誤記や不適切な表現、事実関係の間違いがあるかもしれない。そこで単純な字句の誤りだけでなく、原稿の内容まで踏み込んでくわしくチェックするのが「校閲」である。

実は上記の例でも、原稿に事実関係の誤りがある。普天間基地の所属は米海軍ではなく、米海兵隊なので、〈難航必至の米海兵隊普天間基地移設問題〉が正しい。校閲者の仕事には、こうした文章上の不備や矛盾まで厳密に調べ、正確性を期すことが求められている。ただし、勝手に直すことはせず、通常は著者に疑問点を指摘して確認を求める。

1回目の校正・校閲(初校)を受けて刷り直したゲラが出てきたら、それを初校と照合し、初校の直しが漏れなく反映されているかを再度チェック(再校)する。慎重を要する場合は、三校以上が重ねられることも珍しくない。もっとも、これは書籍などのケースで、日々時間に追われる新聞の制作現場では、記者から続々送られてくる記事原稿に対し、社内の校閲部門が自らの判断と責任で直接修正を加えていく。こうした一連の校正・校閲の作業は、校正記号と呼ばれる独特の様式に従い、ゲラ刷りに赤字の注記を書き込む方法で行われるのが一般的だ。俗に「赤を入れる」といわれるゆえんである。

おもしろさよりも正しさを守る“出版界のゴールキーパー”

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決してミスは許されない「最後の砦」。その分やりがいも大きい。

仮に校正・校閲の精度が99.99%だとしても、250ページ、文字数15万字程度の一般的な新書なら、計算上は15字もの誤植が出ることになる。しかし実際には、名の通った出版社の商品で、そこまでずさんな作りの本を見ることはまずないだろう。校閲者のたゆまぬ努力と、かぎりなく100%に近い熟練の技の賜物である。

現に、大手の出版社や新聞社には自前の校閲部門があり、そこに配属された社員は上司や先輩から「校閲こそ自社の出版物のクオリティーを支える底力だ」と教えられて育つという。彼らが最優先する価値は、文章や記事のおもしろさ、楽しさ、目新しさではなく、言葉の“正しさ”なのだ。華やかなイメージの出版界の中では地味で、“縁の下の力持ち”的存在の校閲者だが、その働きはまさに言葉の職人、日本語の番人と呼ぶにふさわしい。

そんな校閲者に必要な資質とは何か。まず言葉全般に関する強い関心と豊富な知識は欠かせない。先述したように、原稿内容にまで踏み込んでチェックする以上、その分野への深い専門知識もある程度必要になってくる。専門家の域とはいかなくても、書かれていることに対し、「本当にそうなのか」と洞察するセンスや、ときには学術資料や海外の文献にまであたって、著者自身も気づかなかった誤りを見抜くような粘り強い探求心が求められるのだ。

働き方は、孤独なデスクワークが基本。一人で膨大な分量を担当しながら、なおかつミスは許されない。しかも出版物には締め切りがあり、時間との戦いになることも日常茶飯事なので、マスコミ的な社交性やフットワークより、集中力と根気に自信のある人のほうが適性としては向いているだろう。例えるなら、校閲者はサッカーのゴールキーパーと同じで、最後の砦だ。ちゃんとできてあたりまえ、自分が見逃すと即、“失点”する(間違いや不適切な表現が世に出回ってしまう)。その責任とプレッシャーにやりがいを感じられるかどうかが、最も重要な適性の分かれ目かもしれない。

一に経験、二に経験、資格で就職の活路は開けない

校閲者として働くには、校正・校閲部門をもつ出版社や新聞社のほか、編集プロダクション、印刷会社、広告代理店、校正・校閲専門会社などの企業に勤務するのが一般的だ。雇用形態は正規採用、契約社員、派遣社員、アルバイトなどさまざま。フリーランスで活躍する校閲者も多いが、専門性の高い職種なので、まずは出版関係の会社で働き、取材や編集、校正を含めた実務経験を積んでから独立するケースがほとんどである。

校閲者になるのに必要な、あるいは有利な資格などはない。むしろ資格に活路を求めても、就ける仕事ではないと考えるべきだろう。校閲者としての実力、とくに校閲の技能は、豊富な実務経験と知識量によってのみ裏付けられるからだ。一方、校正については、日本エディタースクールや実務教育研究所などが開講する校正講座を修了し、試験を通れば、校正技能検定の資格を取得できる。ただ、そうした資格や漢字検定1級をとったところで、肝心の実務経験が乏しければ、校閲はおろか、校正のみの仕事を得るのも難しいのが現実である。なお、待遇面は、校閲者として勤務・契約する出版社などの規定しだい。フリーの場合は、担当する原稿の量に応じて収入が決まるが、校正のみの作業なら2文字で1円が相場といわれる。

出版・新聞業界の不況に出口が見えない中、最近は、大手メディアにも校正・校閲をアウトソーシングする動きが広がり、専従スタッフはリストラの対象になりやすい。一方、そうした紙媒体とは対照的に、校閲にかける人手が圧倒的に不足しているのが、成長著しいネットメディアである。記事のクオリティーや媒体としての信頼度、影響力を確保する必要性から、今後、校閲者の活躍の場がこちらに移っていく可能性もあるのではないか。

※本内容は2015年2月現在のものです。

この仕事のポイント

やりがい「日本語の番人」としての責任ある仕事であること
就く方法まずは出版関係の会社で働き、とにかく経験を積む
必要な適性・能力言葉全般に関する深い関心と知識・粘り強い探究心・洞察力
収入一般的な企業の正社員だと月給18~25万位からのスタートが多い

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「HRペディア「人事辞典」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

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