定期健康診断の健診項目について

生活習慣病健診の項目と定期健診の費用負担

ご存知のように、本年４月からいわゆるメタボ健診＝特定健診・特定保健指導がスタートしました。この健診は健康保険組合に義務が課せられたものですが、これに合わせて法定定期健診も内容が変わり、メタボ健診に近いものになりました。このメタボ健診で法定定期健診にはないものは大雑把に言って①服薬歴および喫煙歴の調査が義務であること②血液検査の中にヘマトクリットが入っていること③医師の判断で眼底検査があることです。
生活習慣病健診の場合は「法定定期健診項目」＋「メタボ健診項目」＋胃部レントゲン・便潜血反応などのがん検診が入ることが普通です。女性には乳がん・子宮がん検診がオプションでつく場合が多いでしょう。

ところで、会社側には健康配慮義務がありますが、上記のがん検診まで会社が責任を持つことにはリスクマネジメント上問題が残ると思います。
健診費用の負担をしても構わないと思いますが、がんなどの２次健診や治療についてはあくまで自己責任で行うことを条件にし、会社としては（産業医等による健康相談は受け付けるものの）健康管理を行うのは法定健診項目の範囲内とする旨を宣言しておかないと、がんの発見や治療の遅れの責任までも会社の責任と言われかねません。我々がコンサルしている会社では、費用は負担してもリスクは取らないようにしている会社がほとんどだと思います。

なお、費用負担の問題は会社の歴史や考え方、また健保の健診の内容などにより違いがあり一概には言えませんが、もちろん法定健診・特殊健診は会社持ち、生活習慣病健診の自己負担分を会社持ちというところが多いと思います。２次健診費用はまだ自己負担のところが多少多いように感じます。

投稿日：2008/07/31 20:48　ID：QA-0013255

相談者より

回答ありがとうございました。

費用負担と健康配慮義務は別に考える必要があるという事ですね。

あとは生活習慣病健診の自己負担分を会社持ちにするのであれば、どこまでを会社持ちの範囲とするかを決めれば良いという事ですね。

投稿日：2008/08/04 19:06　ID：QA-0035293大変参考になった

健康診断の費用負担と健康配慮義務

おっしゃる通り、費用負担と健康配慮義務を区別して考えることがポイントだと思います。
また、会社の予算がどこまで出るかにより、会社持ちも範囲をお決めになればよろしいと存じます。出来れば２次健診の費用も会社負担にしてあげれば、２次健診受診率の向上が図れます。

２次健診の費用負担までは出来ないとしても、２次健診まで受けさせて病気の有無を確かめ、必要な対策をとることこそが、定期健康診断の本来の目的ですので、会社としてのリスク管理上も徹底的に２次検査を受けるよう社員にアピールしていっていただきたいと思います。
ご健闘をお祈りしております。

投稿日：2008/08/05 21:01　ID：QA-0013310

相談者より

投稿日：2008/08/05 21:01　ID：QA-0035310大変参考になった