企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

失敗を成長のチャンスとする企業風土を醸成して
「全員活躍」を実現
いま注目の人事リーダーが取り組む、
カルビーの人事改革とは

「HRアワード2018」企業人事部門 個人の部 最優秀賞 受賞 / カルビー株式会社 執行役員 人事総務本部 本部長

武田 雅子さん

武田 雅子さん(「HRアワード2018」企業人事部門 個人の部 最優秀賞 受賞 カルビー株式会社 執行役員 人事総務本部 本部長)

『日本の人事部』のインタビューやイベント「HRカンファレンス」にもたびたび登壇するなど、人事のオピニオンリーダーとして知られる、武田雅子さん。長年にわたって株式会社クレディセゾンで人材開発や組織風土改革に取り組んできましたが、2018年に初めての転職でカルビー株式会社に入社。「全員活躍」を目指して同社の人事制度改革を進めています。これまでの人事プロフェッショナルとしての活躍と今後への期待から、「HRアワード2018」では、企業人事部門 個人の部 最優秀賞を受賞。いま最も注目されている人事パーソンである武田さんに、これまでのキャリアの軌跡と、カルビーでどのような人事制度改革に取り組んでいくのか、お話をうかがいました。

Profile

(たけだ まさこ)1968年東京生まれ。89年に株式会社クレディセゾン入社。全国のセゾンカウンターで店舗責任者を経験後、営業推進部トレーニング課にて、現場の教育指導を手掛ける。その後、戦略人事部において人材開発などに関わり、2014年人事担当取締役に就任。2016年には営業推進事業部トップとして、大幅な組織改革を推進する。2018年5月に初めての転職で、カルビー株式会社に入社。全員が活躍する組織の実現に向けて、人事制度・施策改革に取り組んでいる。

店舗の現場で「人の役に立ちたい」という思いが生まれた

「HRアワード2018」企業人事部門 個人の部 最優秀賞 受賞、おめでとうございます。あらためて、受賞されたご感想をお聞かせください。

これまでの受賞者の方々は、自社で大きな実績を上げられてきた方ばかりです。受賞と聞いたときは「カルビーに入社して半年ほどの私が受賞するなんて、ウソでしょ?」というのが正直な気持ちでした。少々驚きましたが、今では前職のクレディセゾンからカルビーに人事総務本部の責任者として転職したことに対して、多くの方から励ましのエールをいただいたのだと、解釈しています。この賞にふさわしい成果を出すためにも、これからがとても大事だと考えています。

初めての転職で新たなチャレンジに挑まれたことが、多くの人事の方の共感を呼んだように思います。

私の周りを見ても、相応の役職にあった方が次のキャリアを目指して転職するケースが増えています。前職のクレディセゾンでは40代で取締役になりましたが、「上がり」のポジションとは思っていませんでした。もちろん、異業種への転職には勇気が必要でしたが、世の流れや自分の中の意識の変化があって、自然な形で新しい道へと進むことができたように思います。

人事の方が転職することについても、随分と認識が変わってきましたね。

そう思います。前職のときに、採用を担当している方が業種を超えて集まるグループがありました。今でもお付き合いのある方が多いのですが、おもしろいのは、年齢の順に転職していること。人事として「うちの会社はいいよ」と売り込むことに一生懸命だった人たちが、次々と転職していくことに時代の変化を感じます。私に転職の誘いがあったときは「あっ、私にも船が来たな」と、転職するのなら今のタイミングだと思いました。

あらためて、武田さんのこれまでのキャリアについてお聞かせいただけますか。

私の学生時代は1980年代後半で、バブル経済のころ。今思うとフリーターの走りのような存在で、いろいろなアルバイトをして、同世代と比べるとかなり稼いでいました。しかしそのうち、社会人として通常サイズのキャッシュフローで生活しなければならないと考えるようになり、当時の西武クレジット(現在のクレディセゾン)に入社しました。最初の配属は、吉祥寺パルコのセゾンカードのカウンター窓口。現場では「こんなことをやりたい」と、上司に注文ばかりしていました。上司からすると、元気はあるけれど手のかかる部下だったと思います。「それなら、自分でやってみたらどうだ」と言われ、2年目にショップマスター(店舗責任者)になりました。

パルコという商業施設の中に入って仕事をすると、仕入れや棚卸しなど、バックヤードの仕組みが見えてきました。店舗によって異なり、組織の仕組みも違います。最初はカウンター窓口として、表向きの仕事しか分かっていませんでしたが、経理など会社の裏側にある仕組みを理解し、店長さんたちの話を聞くに従って、モノが売れていくプロセスが非常に面白く感じるようになりました。そこで考えたのは、各店主の人たちの役に立ちたい、ということです。

施設の中には、どんどん売れていく雑貨店もあれば、3時間接客してやっと買ってもらえるお店、何度も通って初めて買ってもらえるお店など、いろいろな店舗があります。それぞれのシーンの中で、どうやって役に立てるのかを考え、それをメンバーに伝えて効果的な対策を立てるという日々の仕事に、とても充実感があったことを今でもよく覚えています。


記事のオススメ、コメント投稿は会員登録が必要です
  • 参考になった1
  • 共感できる0
  • 実践したい0
  • 考えさせられる0
  • 理解しやすい0
オススメ1
最新順 | 人気順 | 古い順
*****さんが参考になったでオススメしました
東京都 銀行業 2020/04/24

 

1件中 1~1件を表示
  • 1

キーパーソンが語る“人と組織”のバックナンバー

中川功一さん:
「ダイバーシティ」と「経営理念・ビジョンの浸透」
ぶつかりあう二つの考え方を両立させるマネジメントとは
多様性のある職場は働きやすく、イノベーションを生み出すのにも効果的。もはや、企業にとってダイバーシティが重要であることを疑う人事パーソンはいないと言ってもいいで...
2020/07/03掲載
石黒圭さん:
そのチャットでは、本音が交わされていますか?
「非対面コミュニケーション」の時代に人事が取り組むべきこととは
2020年4月以降、多くのビジネスパーソンがオフィスを離れ、対面での会話ができなくなったことで、オンラインでのチャットのやり取りなど「テキストによるコミュニケー...
2020/06/24掲載
本田茂樹さん:
緊急事態宣言が全面解除
次の感染ピークを想定して今から取り組んでおきたい職場の感染症対策
新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、私たちの暮らしは様変わりし、企業でも休業や自宅待機、在宅勤務などの対応に追われました。過去にも新たな感染が流行したこ...
2020/06/04掲載

関連する記事

酒場学習論【第9回】釜石「岬」と、会社は誰のもの?
ラグビーワールドカップの会場にもなった、釜石市の「鵜住居復興スタジアム」近くの海辺に一軒の旅館があります。名前は「宝来館」。ここの女将から、津波に襲われた際のお...
2020/06/18掲載編集部注目レポート
日本の人事部「HRアカデミー」開催レポート
現場・事業・経営と向き合い、戦略実現を支える~カゴメのHRBPの事例に学ぶ
HRビジネスパートナー(HRBP)とは、企業の経営層や事業部門の責任者を人と組織の面からサポートし、成果・実績を創出する人事のプロフェッショナルを指す。数々のグ...
2020/06/17掲載イベントレポート
キヤノン株式会社:
働き方改革から学び方改革へ
キヤノンが実践する人生100年時代に必要な「変身力」の育て方
人生100年時代に、ビジネス環境の目まぐるしい変化。今や一つのスキルだけで一生食べていける時代ではありません。技術の進歩に応じて、従業員も知識や経験を増やし続け...
2020/02/12掲載となりの人事部
源田泰之さん:
人事の常識や社内の慣行にとらわれない!
人と事業をつなぐミッションに挑み続ける“ソフトバンク流”人事改革
日本の人事部「HRアワード2019」企業人事部門 個人の部 最優秀賞に輝いた、ソフトバンク株式会社 人事本部 副本部長の源田泰之さん。ソフトバンクの採用・人材開...
2020/01/16掲載キーパーソンが語る“人と組織”
株式会社LIFULL:
「日本一働きたい会社」から「世界最高のチーム」へ
経営理念に命を吹き込む、企業文化のつくり方
日本最大級の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営する株式会社LIFULL は、2017年3月、リンクアンドモチベーション社主催の「ベストモ...
2019/12/05掲載となりの人事部
【用語解説 人事キーワード】
職能資格制度

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

記事アクセスランキング

注目コンテンツ

【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


ウィズコロナ時代の働き方改革<br />
デジタルシフトで変わる!店舗が実施した非対面の人材開発、職場コミュニケーションとは

ウィズコロナ時代の働き方改革
デジタルシフトで変わる!店舗が実施した非対面の人材開発、職場コミュニケーションとは

新型コロナウイルスの感染拡大は、店舗事業者に甚大な影響をもたらした。さ...


採用はダイレクト・ソーシングの時代へ。 求められるのは企業の「自社採用力」。

採用はダイレクト・ソーシングの時代へ。 求められるのは企業の「自社採用力」。

リーマンショックで冷え込んだ中途採用市場は、ここ数年で順調に回復し、完...