パート・アルバイトの職場に対する隠れた不満
アイデム人と仕事研究所 関 夏海(せき なつみ)
パート・アルバイトが勤務先で実際に重視している項目は?
パート・アルバイトに、現在の勤務先で実際に経験した事柄16項目について聞いたところ、最も多かったのは「勤務時間や勤務日の希望を聞いてくれる」で54.9%、一方で「研修や教育訓練を受ける」については12.9%とかなり低い結果となりました。企業が「やっている」と選択した教育項目の割合との差を考えると、この項目のいくつかは、パート・アルバイト側にとっては教育として捉えられていない可能性があります。特にこれに当たると考えられるのは「就業規則や労働協約など労働条件の説明」といった、「とりあえず伝えた」となりがちな項目かもしれません。
教育制度について、入社前から重視している人は多いのでしょうか。仕事探しの際に重視する労働条件の項目の中で「研修・教育制度がある」は、下から2番目の低さ(38.3%)でした。仕事探しの段階では研修や教育について、あまり重要視していないようです。
仕事探しの段階では、やはり「勤務時間帯」「労働時間・日数」「通える範囲かどうか」といった、パート・アルバイトという働き方を選んだ理由と一致する内容が最重要視されています。
人事の専門メディアやシンクタンクが発表した調査・研究の中から、いま人事として知っておきたい情報をピックアップしました。