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【特別企画】
新たな学びの場つくりのユニット
『アトリエMALLプロジェクト』を密着取材 [第五回]

[ 取材・レポート ]
周山祐未(アトリエMALL Bチーム「S-park」)

『アトリエMALLプロジェクト』は、自ら手を上げて集まった見ず知らずの異業種のメンバーが日常業務から離れ、オープン・コラボレーションの進め方や、ワークショップ型イベントの企画・運営方法を体験的に学びながら、これからの人材育成のあり方を知的に探求することを目指す、越境的な取り組みです。リレーレポート第五回は、プロジェクトメンバーの周山さんからのレポートです。

違った世界のメンバーとの協業を通じて普段とは異なる考えを吸収したい

私が『アトリエMALLプロジェクト』に参加してみたいと最初に思ったきっかけは、非常にシンプルでした。「企業に勤めながら、組織の枠を越境して社会に働きかけるプロジェクトがある」と紹介して頂いたのは7月の初旬。募集要項をみて、「人材育成? 畑違いかしれない」と思いつつも、「組織の枠を超えて集うメンバーと共に」という言葉に妙に惹かれ、応募する事にしました。 私が所属するBチーム(S-park)はメンバー7名。イベントを実施するまでの約4ヵ月間、仕事が終わったあとに集合し、終電まで議論を交わし、イベントの目的や「問い」について話し合いを重ねていきました。当日までに何時間準備につぎ込んだかは今となっては分かりません。ただ、イベントをゼロから作り出すことの難しさを身をもって経験することができたのは確かです。

あなたの仕事を旅行に変える ~仕事に対する新たな視点をみつけよう!~

11月21日(金)19時からの約4時間、「あなたの仕事を旅行に変える~仕事に対する新たな視点をみつけよう!~」というイベントを実施し、約40名の方にご参加いただきました。

企画概要

私たちS-parkメンバーの共通意識であった、「何か(自分、組織、社会)を変えたいと考えている人を支援したい。そして、そのきっかけを作りたい」という想い。これをもとに、参加者一人ひとりにとっての日常である「仕事」を、非日常の「旅行」に置き換えることで、普段取り組んでいる仕事に対しての「ネガティブな思い込み」=『仕事のコリ』をほぐすキッカケを得てもらうことがワークショップで目指したゴールでした。

具体的には、「見たことない仕事、見に行こう」をコンセプトに、大人の職業体験を提供している株式会社仕事旅行社様をゲストに迎え、日常の仕事を“非日常の旅行”に変えるエッセンスを教えてもらいながら、グループワークを進めていきました。

<タイムスケジュール>
1.19:00-19:20 オープニング
2.19:20-19:50 Session1 仕事旅行社における仕事を旅に変えるプロセス
3.20:00-21:00 Session2 自分の仕事を「仕事旅行」にしてみる(グループワーク、個人ワーク)
4.21:00-21:20 Session3 仕事旅行をグループ内でシェア
5.21:20-21:30 ラップアップ
6.21:30- 全体での仕事旅行の展覧会

当日は、徹底して「旅」というモチーフにこだわる場つくりを心掛けました。会場の入り口には「搭乗口」の表示を準備し、参加者には受付で参加費の支払いと交換で、自分の名前の入ったパスポートと搭乗券を渡し、ワーク中に小腹が空いた際の食事は機内食をイメージしたトレーで各テーブルに提供するなど、参加者の皆さんにイベントのテーマである「旅行」の世界に入り込んでもらう演出を施しました。実は、こういった小物は夜なべで作成したのですが、こういった演出は第二回審査会の後、「参加者の皆さんの創造性が発揮されるような場づくりをどうするのか」を議論する中で、参加者の皆さんが楽しみながらワークに取り組むためのデザインをチームで考えた結果でした。

メンバーの個性を出し合うことで、建設的な議論を重ねることができた

12月9日のMALL全体でのラップアップの場で改めて気づいたことは、4ヵ月のアウトプットとしてでてきたイベントの根幹にある「問い」は、プロジェクトに応募当初の自分自身が抱いていた疑問だったということでした。参加者に対して、『仕事のコリ』をなくしてみませんかと言いながら、自分自身が凝り固まっていたことに気がつきました。

イベント参加者の方から、「『コリ』について考える中で、『コリ』がわかなくなるくらいに仕事だからと割り切っていたことを、こういった遊び心のあるイベントに参加したことで気づけた」との感想をいただきました。「旅」という遊びの要素を入れることで、新しい視点で自分の仕事を客観的に棚卸する企画を作り上げることができたのだと思います。

こういった企画ができたのは、異なるバックグラウンドを持ったメンバーが集まったからに他なりません。これぞ私たちS-parkがチーム名に込めた、「スパーク!」の瞬間でした。S-parkメンバーとの打ち合わせの特徴は、リーダーがいるようでいない、というものでした。そのため、時間は掛かりましたが、各メンバーの個性を出し合うことで、建設的な議論を重ねることができたと思います。そういう意味では、普段の仕事での打ち合わせとは違った議論の仕方を経験できたことが大きな収穫でした。ただ、実のところ、私自身は途中でめげそうになったり、「言うのは簡単だけど、やるのは難しいなぁ」とか、「本当にみんな理解して進めているのかしら?言いたいことだけ言っているのでは?」などを思うこともありました。それにもう少し自分自身の可能性を広げるために、背伸びをしてでも手を上げたらよかったかな、との後悔が少なからず残っているのも事実です。しかし、何事も始まればいつかは終わりますし、だからこそやると決めたことに関しては走りきる、終わった後に後悔しない行動を一瞬一瞬選択することの重要性を強く感じることができました。自分一人では絶対できなかったイベントでしたし、多くの人に支えながらイベントを作り上げる事ができて、得るものが多い企画でした。このような機会を提供してくれた理事の方々や参加者の皆さんに感謝の気持ちを持つとともに、今後はイベントに参加する受け手側だけではなく、提供側になることでみえてくる世界をもっと体験していきたい、と強く感じることができました。

集合写真
【ワークショップ参加者アンケートの抜粋】

1. あなたにとって、仕事のコリとはなんでしたか

  • 忙しさゆえの仕事に対するマンネリ化
  • 他人にどのように見られているのか、という心配
  • 業界ごとによる、仕事に対する悩み
  • 辛いと思い込んでいた事。もしくは辛い部分にしか目がいっていなかった

2. パスポートやチケットの配布物はイベントに対してどのような効果があったと思いますか

  • 雰囲気作り(非日常への入り口へ入りやすい)
  • アイスブレイクの一つになった(スタートのワクワク感の演出)
  • ワーク中においての使い方は、もう一工夫あるとよかった

3. ご意見・ご感想

  • 自分の仕事を見つめ直す機会になった(聞かれることによって、客観的になれる)
  • モチベーションUPするための研修等に応用できそうなプログラム
  • 自分の仕事が楽しいと思えた
  • 時間があっという間に過ぎていった

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