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酒場学習論【第43回】
「ゼロ次会」文化と働き方改革

株式会社Jストリーム 管理本部副本部長 兼 人事部長

田中 潤さん

田中潤の「酒場学習論」

古今東西、人は酒場で育てられてきました。上司に悩み事を相談した場末の酒場、仕事を振り返りつつ一人で呑んだあのカウンター。あなたにもそんな記憶がありませんか。「酒場学習論」は、そんな酒場と人事に関する学びをつなぎます。

皆さんは、「ゼロ次会」という言葉をご存じでしょうか。また、自ら実践されているでしょうか。私は日常的に親しんでいますし、私の飲み仲間の多くも「ゼロ次会」を日常的に楽しんでいます。「ゼロ次会」をご存じでないという方に、まずは「ゼロ次会」について解説させてください。

メインの飲み会は「1次会」と呼ばれます。その後に三々五々に飲みに行くのが「2次会」です。興が乗れば「3次会」「4次会」と飲み進める人もいます。コロナ後は「2次会」に行く人が減ったという話をよく聞きますが、それに対して台頭してきているのが「ゼロ次会」ではないかとひそかに思っています。

もうおわかりかと思いますが、「ゼロ次会」とは、「1次会」の前に別の酒場に立ち寄って飲むことを指します。「2次会」とは違って集合前ですから、基本的には一人で飲むことになります。また、だらだら飲むのではなく、さくっと切り上げるのも特徴です。「1次会」に遅刻してしまっては本末転倒です(たまにやらかすのですが)。私の場合は、「1次会」まで15分以上の時間の余裕があるときは、「ゼロ次会」に立ち寄るようにしています。雑誌「古典酒場」編集長であり、敬愛する飲み手の倉嶋紀和子さんの教えである「隙あらば飲め」を守っているのです。

工藤軒@新橋。新橋で飲むときのゼロ次会はここの珈琲酎です。2杯目はバイスサワー。煮込みもカレーも欲しくなります。

工藤軒@新橋。新橋で飲むときのゼロ次会はここの珈琲酎です。
2杯目はバイスサワー。煮込みもカレーも欲しくなります。

この「ゼロ次会」マーケットに、ここ数年、二つの大きな変貌が訪れています。一つは酒場側の変貌、もう一つは飲み手側の変貌です。

ひと昔前に「ゼロ次会」の場所といえば、立ち飲みなどのさくっと飲める大衆酒場が中心でした。慣れない人からすると、ちょっと入りにくい比較的ディープな酒場です。しかし、今ではすっかりと様相が変わりました。夕暮れ時から「ゼロ次会」が気軽にできる酒場が街中に溢れてきているのです。

「ゼロ次会」ができる酒場の条件は、(1)「1次会」よりも早い時間からオープンしていること、(2)1杯だけで会計をしても嫌がられないこと(15分あれば2杯以上は飲んでしまうのですが)、(3)お通し以外のアテを頼まなくても嫌がられないこと(つい頼んでしまうのですが)、(4)「1次会」の酒場から徒歩で数分の距離であることの四つです。こんな条件を満たす酒場が増えています。それも新しいタイプの酒場が増えているのです。

例えば、クラフトビールを中心に提供する酒場や、ショットでいただけるワインバーなんかが街に増えていますが、これらはまさに「ゼロ次会好適酒場」です。立ち飲みも、新しいタイプの小綺麗でお洒落な雰囲気の酒場が増えています。「ゼロ次会好適酒場」が増えるにつれて、性別や年齢に関係なく「ゼロ次会」を楽しみやすい環境ができあがりつつあります。あまりに良い酒場が増えたために、「マイナス1次会」「マイナス2次会」といった概念も生まれてきました。「ゼロ次会」のはしご酒をしてしまうというケースです。

ます福@芝。出社して飲みに行く時にゼロ次会に立ち寄る職場近接酒場。カウンターで燗酒1杯だけでも許してくれます。まあ、2杯は飲んでしまいますが。

ます福@芝。出社して飲みに行く時にゼロ次会に立ち寄る職場近接酒場。
カウンターで燗酒1杯だけでも許してくれます。まあ、2杯は飲んでしまいますが。

さて、次に「ゼロ次会」マーケットに大きな影響を与えた飲み手側の変化ですが、それは働き方改革です。「ゼロ次会」と深夜残業は両立する概念ではありません。残業のために「1次会」すら遅刻して駆けつける人には、永遠に「ゼロ次会」を経験する機会は訪れません。「ゼロ次会」という概念は、仕事を早く片付けることとセットなのです。

働き方改革は、国をあげての時短運動だったともいえます。企業からすると、残業抑制が大きなテーマになりました。しかし、本質はそこではありません。働き方改革とは、働き手が自律的な働き方を勝ち取り、結果として業務の生産性と創造性を高め、企業業績を高めることだと私は思っています。残業する日は徹底的に残業する、早く帰りたい日は定時で帰るといった働き方を、働き手側が設計できることが大事です。本業以外の自分の予定も考慮しながら、本業に専念する時間帯を自律的に調整して決めるわけです。

働き方改革の流れの中で、フレックスタイム制度、テレワーク、服装の自由化、そして副業の解禁といった仕組みが一般化しました。これらは、私たちが自律的に、また自由に働くために必要な仕組みです。まだまだ企業・業界によって温度差はありますが、社員が自律的に自由に働くことができる世界に近づいてきたわけです。

西荻窪南口。この界隈を歩くともはやゼロ次会のはしご酒が避けられません。蟻地獄のような素晴らしいエリアです。

西荻窪南口。この界隈を歩くともはやゼロ次会のはしご酒が避けられません。
蟻地獄のような素晴らしいエリアです。

しかし、働き方改革の副作用もあります。厳格に労働時間を管理するあまり、働き手の中に「時間で働く」意識が強くなった人が出てくることです。ルーティン的な定型作業で、1時間あたりの生産量がおおむね決まっていて、生産性向上を図ることが重要なタイプの仕事であれば、それでも構いません。しかし、企画的・創造的な業務の場合、時間で成果を出そうとする考え方はなじみません。長時間デスクに向かってパソコンをにらんでいれば、良い発想が湧いてくるわけでもありません。

働き方改革を単純に考えると、働く時間のオン・オフを明確に切り替えるのが良いことだと感じてしまいがちです。しかし、企画やアイデアはどこでいつ湧いてくるかわかりません。パソコンを開いた瞬間に素晴らしい企画が頭を巡り始めるといった器用な人はまずいません。

私の経験上、一人でいる時に企画やアイデアは湧いてきやすく、煮詰めやすいように感じます。外を歩いているとき、交通機関で移動しているとき、酒場で盃を傾けているときなどです。脳内にまで36協定は適用されませんから、どこで何を考えるかは私たちの自由です。これも、働き方改革が私たちにもたらした自由だと思うのです。

もちろん、アイデアを企画書にまとめる作業は、労働時間のうちでなければいけません。しかし考えることは、いつでもどこでもできる行為です。ふとしたことからアイデアは湧いてくるものです。労働時間の短縮によって得られた豊かな時間が、企画やアイデアの創出を促すのであれば、働き方改革の効果は莫大なものになります。そして、「ゼロ次会」の自由な時間も、そんな企画やアイデアを創出する時間にもなり得るのです。

先日、面白い「ゼロ次会」がありました。久しぶりに4人で飲もうといって決めた「1次会」を前に、それぞれ「ゼロ次会」に立ち寄りました。面白い酒場が「1次会」会場の近くにあるからそこに寄ってから行く、というメッセージを送ったところ、メンバー全員がその酒場を訪れ、気付いたら同じ酒場で「ゼロ次会」をしていたのです。その後は連れ立って全員で「1次会」会場に繰り出しました。「ゼロ次会」は自由です。

まり世@神田。1次会のメンバーが気付いたら全員集結していたゼロ次会の会場はここです。

まり世@神田。1次会のメンバーが気付いたら全員集結していたゼロ次会の会場はここです。

酒飲みにとって「ゼロ次会」の時間は、不思議と心が豊かになり、人生を得した気持ちにさせる時間です。まだ経験のない方は、ぜひ次の飲み会を「ゼロ次会」から始めてみてはいかがでしょうか。自分の中で何かが少し変わるかもしれません。

田中 潤
田中 潤
株式会社Jストリーム 管理本部副本部長 兼 人事部長

たなか・じゅん/1985年一橋大学社会学部出身。日清製粉株式会社で人事・営業の業務を経験した後、株式会社ぐるなびで約10年間人事責任者を務める。2019年7月から現職。『日本の人事部』にはサイト開設当初から登場。『日本の人事部』が主催するイベント「HRカンファレンス」や「HRコンソーシアム」への登壇、情報誌『日本の人事部LEADERS』への寄稿などを行っている。経営学習研究所(MALL)理事、キャリアカウンセリング協会gcdfトレーナー、キャリアデザイン学会副会長。にっぽんお好み焼き協会監事。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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この記事ジャンル 働き方改革

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