メンバーが自発的に動き、新たなアイデアが次々生まれる企業へ
ヤッホーブルーイングを変えた、チームビルディング研修とは(後編)[前編を読む]
株式会社ヤッホーブルーイング 代表取締役社長
井手 直行さん
もっと「働きがいのある会社」へ そして狙うはノーベル平和賞
貴社の今後の目標について、お聞かせください。
ヤッホーブルーイングを今まで以上に「働きがいのある」会社にしていきたいと考えています。弊社は「Great Place to Work」が選ぶ「働きがいのある会社ランキング」に昨年初めてエントリーし、従業員100~999人の部門のベストカンパニー43位にランクインしました。初エントリーで100位以内に入れるとは思っていませんでした。今後はさらに上位に選ばれるよう、働きがいのある会社を目指していきたい。
実は、働きがいのある会社を実現する上でも、チームビルディングはうまく作用しています。たとえば弊社に根付いている、フレキシブル勤務を可能にする社風。趣味や家族の時間も大切にしてほしいという思いから、時には定時前であっても退社を認めているのですが、チームビルディングを通じてこの人の趣味は何なのか、どんな家族構成なのか、相手を知ることによって理解が生まれ、自然とお互いがサポートするようになるのです。
ヤッホーブルーイングでは、「よなよなエール」を中心としたクラフトビールを通して、世界を幸せにしたいというゴールがあります。そのためには、まずは社員を幸せにすること。ヤッホーのビールを通した「幸せの輪」は、すでに一部のファンと取引先に広がりつつあります。この輪をどんどん広げていって、最終的にはノーベル平和賞を取りたい。そんな野望を抱いています。
さまざまなジャンルのオピニオンリーダーが続々登場。それぞれの観点から、人事・人材開発に関する最新の知見をお話しいただきます。