企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】チームビルディング チームビルディング

同じ一つのゴールを目指し、複数のメンバーが個々の能力を最大限に発揮しつつ一丸となって進んでいく――そうした効果的な組織づくりや、チームをまとめる手法を「チームビルディング」といいます。コーチングやファシリテーションなどとともに、リーダーに求められるマネジメント能力の一つとして注目を集めています。
(2009/5/25掲載)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

チームビルディングのケーススタディ

人の集まりを「チーム」に変えるのがリーダーの役割
ゴールを示して思いを一つに

ただ人が集まっているだけではグループ、あるいは単なる集団であり、「チーム」とはいえません。またメンバー一人ひとりは優秀な人材でも、組織としてのまとまりに欠けると、個々のポテンシャルは存分に発揮されません。

個人も組織も結果を出すことが求められる時代に、組織をどうまとめていくか。規模の大小にかかわらず、あらゆる職場で、チームを率いるリーダーが直面している問題でしょう。

チームと、単なる集団やグループとの最大の違い――それは「目標」や「ビジョン」の有無です。参加したメンバー全員の間で、ある共通のゴールが設定され、それを達成しようという思いが共有されたとき、その集まりははじめてチームとなります。結束し、機能し、組織力を発揮し始めるのです。したがってメンバー全員にはっきりとゴールを示し、モチベーションが高まるようサポートすることこそがリーダーの役割、チームビルディングの要諦だといえるでしょう。

新しくメンバーを集めてプロジェクトを立ち上げる場合、チームビルディングのプロセスには、「タックマンモデル」と呼ばれる次のような4つの発展段階があります。

第1段階 お互いのことをよく知らず、不安と緊張の関係にある
第2段階 お互いに自由に意見を言い合い、情報を共有できるようになる。そのために意見の衝突やぎくしゃくした関係も生まれる
第3段階 お互いの考え方の違いも認め合い、関係が安定してくるが、個々のモチベーションは下がる
第4段階 メンバーが思いを一つにして、共通のゴールに向かって進んでいけるようになる

チームビルディングの研修プログラムを開発提供しているチームビルディングジャパン代表取締役の河村甚氏によると、日本企業の組織づくりには上記の第2段階を避けて通り過ぎ、無理やり第3段階に進もうとするパターンが目立つといいます。表面上は仲良く、お互いの考えを何となく理解したうえで業務を進めているから、仕事はこなせるけれど、たいした結果は出ていない……そういうチームにこそ、メンバーにゴールへの思いを共有させるリーダーの役割が欠かせないと、指摘しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい

トランザクティブ・メモリー
「トランザクティブ・メモリー」(Transactive memory)とは、1980年代半ばに米ハーバード大学の社会心理学者、ダニエル・ウェグナ―が唱えた組織学習に関する概念で、日本語では「交換記憶」あるいは「対人交流的記憶」「越境する記憶」などと訳されます。組織学習の一つの側面である組織の記憶力(...
バーチャルチーム
「バーチャルチーム」とは、メンバーがそれぞれ物理的に離れた場所にいて直接対面する機会が少なくても、ITツールなどの活用により一つのチームとして機能している集団のことです。こうした仮想組織に対し、メンバーが日常的に顔を合わせて作業を行う実組織を「リアルチーム」と呼び、区別しています。 (2012/9/...
組織社会化
組織研究において、新しく組織に加わったメンバーが、組織の目標を達成するために求められる役割や知識、規範、価値観などを獲得して、組織に適応していくプロセスのことを「組織社会化」といいます。個人が組織に参入するときは、必ずこの組織社会化の過程を通過しなければならないと考えられています。 (2012/5...

関連する記事

中村和彦さん: 組織に関する問題を「人」「関係性」に働きかけることで解決 いま日本企業に必要な“組織開発”の理論と手法とは(後編)
組織開発をどのように進めていけばいいのか、また、その際に人事部はどう関わっていけばいいのかなどについて、組織開発の実践に取り組んでいる研究者の南山大学教授の中村和彦さんに具体的な話をうかがっていきます。
2015/09/11掲載キーパーソンが語る“人と組織”
井手直行さん: メンバーが自発的に動き、新たなアイデアが次々生まれる企業へ ヤッホーブルーイングを変えた、チームビルディング研修とは(後編)
斬新なアイデアでファンを増やし続ける「よなよなエール」で有名な、ヤッホーブルーイング。フラットで風通しの良い社内からは新しい発想が生まれ、常に複数のプロジェクトが進んでいますが、かつては業績の悪化と共に社員の士気が下がり、チームがうまく機能しない状態が続いてい...
2017/10/25掲載キーパーソンが語る“人と組織”
中村和彦さん: 組織に関する問題を「人」「関係性」に働きかけることで解決 いま日本企業に必要な“組織開発”の理論と手法とは(前編)
なぜ組織開発が近年注目されているのか?日本企業がどのように組織開発を進めていけばよいのか?組織開発の実践に取り組んでいる研究者の南山大学教授の中村和彦さんに、詳しいお話を伺いました。
2015/09/04掲載キーパーソンが語る“人と組織”

関連するQ&A

チームビルディング研修について
初めてご相談致します。 チームビルディングに関する研修を現在探しています。弊社は人材サービスを行っている会社でチーム制をとっています。 そもそもチームビルディングの為には何が必要で、強化とは何をどのようにしていけば良いのか、基本的なところで逡巡しています。 もしチームビルディングにおいて、オススメの...
これからの組織のあり方
マネジメント 組織論の質問です。 自律型組織、ティール型組織などへの志向が一つのメインストリームとしてあると思いますが、一方で従来型の軍隊式組織、官僚型組織もその有効性は完全には否定出来ないと思います。 自律型、軍隊型それぞれの組織が有効に機能するのは、それぞれ一定の条件下によると思いますが、この点...
組織マネジメントの評価項目
お世話になっております。 人事考課の評価項目の一つに、管理職者に対して、組織マネジメントの評価を考えております。 一般的な組織マネジメント能力に関する評価項目をご教授いただけますでしょうか。 宜しくお願い致します。
新たに相談する
相談する(無料)

「人事のQ&A」で相談するには、『日本の人事部』会員への登録が必要です。

新規登録する(無料) 『日本の人事部』会員の方はこちら
業務に関するちょっとした疑問から重要な人事戦略まで、
お気軽にご相談ください。
人事・労務のプロフェッショナルが親切・丁寧にお答えします。

関連するキーワード

次世代リーダー育成特集

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

POSITIVE最新版にAI搭載

50音・英数字で用語を探す

新着用語 一覧

注目コンテンツ


「エンゲージメント 」を高めるソリューション特集

「従業員エンゲージメント」を高めるために押さえておきたいポイントや具体的な施策、ソリューションをご紹介します。



次世代リーダー育成特集

さまざまな取り組み方がある「リーダーシップ育成」について手法や外部ソリューションをご紹介します。
コンテンツトップバナー


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


「日本一いい会社」を目指すために<br />
社内で「産業カウンセラー」を育成するメリットとは

「日本一いい会社」を目指すために
社内で「産業カウンセラー」を育成するメリットとは

健全な職場環境づくりのプロフェッショナルとして、あるいは社内外の信頼関...


変わる、就職・採用!大量に集めて大量に落とすモデルの限界

変わる、就職・採用!大量に集めて大量に落とすモデルの限界

「厳選企業と優秀学生をつなぐスカウト型のエージェントサービス」IROO...