テレワーク経験の有無による、管理職のテレワークに関する意識比較調査
アデコ株式会社
テレワーク経験の有無による意識の差を調査するため、2019年までにテレワーク経験がある管理職(テレワーク経験ありの管理職)300人と緊急事態宣言後に初めてテレワークを経験した管理職(テレワーク経験なしの管理職)300人を対象にアンケートを実施しました。
Q1.緊急事態宣言下でのテレワーク中、あなたは部下と十分にコミュニケーションを取れたと思いますか(単一回答)
「テレワーク経験ありの管理職」のほうが、緊急事態宣言下のテレワークで部下とコミュニケーションが取れたと回答
緊急事態宣言下でのテレワークについて、「テレワーク経験ありの管理職」の67.0%が、部下と十分にコミュニケーションを取れたと回答しました。これは「テレワーク経験なしの管理職」(52.7%)よりも約15ポイント高く、緊急事態宣言前のテレワークの経験の有無が部下とのコミュニケーションに影響していることが伺える結果となりました。
Q2.緊急事態宣言下でのテレワーク中、あなたは部下とのコミュニケーションは増えましたか
緊急事態宣言下のテレワークで、「テレワーク経験なしの管理職」は部下とのコミュニケーションをとる「時間」が減少し、「テレワーク経験ありの管理職」は部下とのコミュニケーションの「頻度」を高めた傾向
緊急事態宣言下でのテレワークについて、「テレワーク経験ありの管理職」の67.0%が、部下と十分にコミュニケーションを取れたと回答しました。これは「テレワーク経験なしの管理職」(52.7%)よりも約15ポイント高く、緊急事態宣言前のテレワークの経験の有無が部下とのコミュニケーションに影響していることが伺える結果となりました。
Q3.マネジメントする立場として、テレワークを実施して良かったと思うことはどのようなことですか(複数回答)
テレワークの良かったところは部下と自身の「ワークライフバランスがとりやすい」。また、「テレワーク経験ありの管理職」の半数は、「業務効率向上」をあげており、「テレワーク経験なしの管理職」とは20ポイントの開き
マネジメントする立場でのテレワークを実施して良かったところを聞くと、ともに最も高かったのは、「部下のワークライフバランスがとりやすい」で、「自身のワークライフバランスがとりやすい」が「テレワーク経験ありの管理職」の2位、「テレワーク経験なしの管理職」の3位にあがり、ワークライフバランスに関する項目が上位にあがりました。
一方、「テレワーク経験ありの管理職」の50.0%が回答した「業務の効率が上がる」は、「テレワーク経験なしの管理職」では、30.0%となり、20ポイントもの差が出ました。また、「テレワーク経験ありの管理職」の3割近くが「部下の自立心が向上する」をあげたが、「テレワーク未経験の管理職」では17.7%にとどまり、12.3.ポイント差が出る結果となりました。
Q4.ご自身について、今後もテレワークを続けたいと思いますか(単一回答)
Q5.部下について、今後もテレワークを続けさせたいと思いますか(単一回答)
「テレワーク経験ありの管理職」は今後の自身と部下のテレワークについて9割以上が続けたい、一方で「テレワーク経験なしの管理職」は約7割にとどまり、20ポイント近い差
自身と部下について、今後もテレワークを続けたいか質問したところ、「テレワーク経験ありの管理職」は「自身」「部下」がともに9割を越えた(ともに92.7%)一方で、「テレワーク経験なしの管理職」は「自身」(75.0%)、「部下」(73.0%)ともに7割にとどまりました。いずれもテレワーク意向が高いものの、「テレワーク経験」の有無で20ポイント近い差がつきました。
Q6.テレワークの最適な頻度はどれくらいだと思いますか(単一回答)
最適なテレワーク頻度について「テレワーク経験ありの管理職」は「週4日以上」・「週2~3日ほど」(ともに44.7%)、「テレワーク経験なしの管理職」は「週2~3日ほど」(43.7%)
テレワークの最適な頻度について質問したところ、「テレワーク経験ありの管理職」は「週4日以上」と「週2~3日ほど」が最多(ともに44.7%)となった一方、「テレワーク経験なしの管理職」は「週2~3日ほど」(43.7%)が最も多く、「週4日以上」は29.3%と「テレワーク経験ありの管理職」より約15ポイント低い結果となりました。
また、「週4日以上」と「週2~3日ほど」の回答率を合計すると、「テレワーク経験ありの管理職」では89.3%、「テレワーク経験なしの管理職」では73.0%となり、全体では、緊急事態宣言下にテレワークを経験した管理職は、週2日以上のテレワークが最適と考えているようです。
※回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、各回答の合計が100%にならない場合があります。
※本調査では、「管理職」を3人以上の部下がいる人と定義しています。
※2019年までに1ヵ月あたり2~3日以上のテレワークをしており、2020年4月の緊急事態宣言後に週4日以上テレワークをした人を「テレワーク経験ありの管理職」、これまでテレワーク未経験で2020年4月の緊急事態宣言後に週4日以上テレワークをした人を「テレワーク経験なしの管理職」としています。
【調査概要】
調査対象:50人以上の従業員がいる会社に勤めている正社員で、3人以上の部下がおり、以下の(1)(2)いずれかの条件に当てはまる日本全国の20歳~59歳の男女
(1)2019年までに1ヵ月あたり2~3日以上のテレワークをしており、2020年4月の緊急事態宣言後に週4日以上テレワークをした人(テレワーク経験ありの管理職)
(2)これまでテレワーク未経験で2020年4月の緊急事態宣言後に週4日以上テレワークをした人
(テレワーク経験なしの管理職)
サンプル数:600人
(テレワーク経験ありの管理職:300人、テレワーク経験なしの管理職:300人)
調査方法:インターネット調査
実施時期:2020年7月25日~27日
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