海外駐在者給料の為替リスク緩和のための調整手当
当社では、すべての海外駐在者に円貨で給料を支給していますが、昨今の為替変動による給与の目減り
を緩和するために、次のような方法で調整給を支給しています。
この方法について、該当者から合理的ではないとの指摘を受けていますが、ご意見をいただきたく。
1.毎年3月を起点に過去5年間の平均為替レートを算出しこれを分母にし
2.毎月直近3か月の平均為替レートを分子として
3.毎月の一定の固定額に上記の比率を乗じた金額を調整給として加算(減算もありうるが)しています。
この方法に対し、「計算式の過去5年分の平均(基準値)が変動するのはおかしい」との意見があります。
私としては、為替は生き物である以上分母となる基準値も変動せざるを得ないと考えますが
いかがでしょうか?
投稿日:2016/05/09 09:28 ID:QA-0065947
- et2818さん
- 京都府/機械(企業規模 301~500人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
現行方式に「一分の利」
分母は、3年平均値でも、5年平均値でも、「おかしく」はありません。重要なポイントは、いずれかに決めれば、安易に変更しないことです。然し、5年値なら、毎年1/5が、3年値なら、毎年1/3が、自働的に変動反映するので、固定ではなく、変動遅速の問題です。分子の直近3カ月平均値は、経験的に妥当な方式だと考えます。法の問題ではなく、社内の決め事ですから、問題の「変動するのはおかしい」意見も、妥当性がゼロではありませんが、弊職としては、現行方式の方に「一分の利」があるように思います。
投稿日:2016/05/09 14:10 ID:QA-0065959
相談者より
早速の回答ありがとうございました。
私の考え方が間違いではないことを
確認でき、安心いたしました。
投稿日:2016/05/09 15:29 ID:QA-0065962大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご相談の件ですが、おっしゃる通り、為替は生き物のように変動するものですので、御社の計算方法で特に問題があるとはいえないでしょう。
またこうした為替変動を考慮した給与計算方法について、特に法的定めはございませんので、基本的には会社が任意で行えばよいものといえます。
但し、海外駐在者が多いようでしたら、モチベーション維持の為にも、該当社員の意見について広く聴かれ参考の上でルール作りをされていかれる事をお勧めいたします。
投稿日:2016/05/09 23:45 ID:QA-0065972
相談者より
回答ご意見ありがとうございます。
円貨での支払いを続ける前提で、もっと良い方法があればいいのですが・・・・・
投稿日:2016/05/10 10:42 ID:QA-0065985大変参考になった
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