コース別管理の実態
当社の人事制度の骨格は、職能資格制度です。なおコース別的な管理も運用していますが、社員各人には何のコースなのかは伝えていません。
敢えて分かりやすい表現をすると
①総合職(基幹)・・・企画事務・営業・開発
②総合職(技能)・・・生産
③一般職(事務補助)の3つに分かれます。
このうち世間でいう課長職・部長職に昇進してゆくのは①です。
①に女性社員は若干います。
②に女性社員はいません。
③に男性社員はいません。
性による差別的な運用は今後解消してゆきますが、①②③のコースの職名を今検討中です。差別職の感じない何か良いネーミングはないでしょうか。
投稿日:2006/03/18 18:37 ID:QA-0004101
- あーさん
- 愛知県/機械(企業規模 1001~3000人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
御社では、実質上「コース別管理」をされているのですね‥
お気付きの通り、「コース別管理(=複数型人事制度ともいいます)」の下では、「男性=総合職」「女性=一般職」と言った区別を生み出し、新たな仕事上の「性差別」として労使紛争等の原因になるケースも見られます。
「性差別」以外でも、「職能資格制度」「コース別管理」は共に問題点が多い為、先進的な企業では各々「職務」や「役割」を中心とした人事制度へと手直しを行っているのが最新の動向です。
御社の場合、女性社員も総合職に若干名おられるとのことで対応はされていると思いますが、宜しければ現状の人事制度にこだわらず、「大胆な制度改革」を行うというのも一考かと思います。
それは別にしまして、現制度での「ネーミング」に関してですが、御社の詳しい実情が分かりませんので、ごく一般的な処で申し上げますと、
①→ゼネラリスト
②→エンジニア
③→スタッフ
といった風に横文字を使用すると「差別感」は出にくいでしょう。
この場合でも、例えば①総合(基幹)職をさらに職務別に分ければ、「営業スペシャリスト」「開発プロフェッショナル」といったさらに印象の強い職名にすることもできます。
いずれにしましても、これからの人事制度は、男女関係無く「職務実態」や「業績」に応じてキャリアアップ出来る仕組みにしておくことが重要です。
投稿日:2006/03/19 14:35 ID:QA-0004106
プロフェッショナルからの回答
コース別管理について
ご質問ですと採用時点からコースが分かれているようですが、複線型人事制度の場合には一般的には以下の呼称が多いようです。とくに差別感のないということであれば、英語とくにアルファベットの略1字とする企業が多く見受けられます。
①総合職(基幹)…ジェネラリスト職(G職)・クリエイティブ職(C職)・ビジネス職(B職)・幹部候補としてのK職など
②総合職(技能) …スペシャリスト(S職)・エキスパート(E職またはX職)・テクニカル職(T職)・上級になるとマイスター職など
③一般職(事務補助) …ジュニア職(J職)・アソシエイト職(A職)など
なお、複線型人事制度では、管理職層(非組合員)に限って、マネジメント(ライン長)・スペシャリスト(専門職)・スタッフ(専任職)と3区分している企業も多く見受けられます。
投稿日:2006/03/20 18:15 ID:QA-0004110
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