無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

有賀 誠のHRシャウト!人事部長は“Rock & Roll”
【第14回】メンター&ロールモデル(その2)

株式会社日本M&Aセンター 常務執行役員 人材ファースト統括

有賀 誠さん

有賀 誠のHRシャウト! 人事部長は“Rock & Roll

人事部長の悩みは尽きません。経営陣からの無理難題、多様化する労務トラブル、バラバラに進んでしまったグループの人事制度……。障壁(Rock)にぶち当たり、揺さぶられる(Roll)日々を生きているのです。しかし、人事部長が悩んでいるようでは、人事部さらには会社全体が元気をなくしてしまいます。常に明るく元気に突き進んでいくにはどうすればいいのか? さまざまな企業で人事の要職を務めてきた有賀誠氏が、日本の人事部長に立ちはだかる悩みを克服し、前進していくためのヒントを投げかけます。

みんなで前を向いて進もう! 人事部長の毎日はRock & Roll だぜ!――有賀 誠

前回は、私の日本鋼管(現JFE)時代の先輩でもある八木洋介氏に触れました。もう一人、私のメンター&ロールモデルをご紹介したいと思います。「恩師」と呼んだ方が正しいかもしれません。

恩師

C.K.プラハラド先生は、私がミシガン大学ビジネス・スクールに通っていたときの戦略論の教師でした。今やビジネスの定番用語となった「コア・コンピタンス」という概念を世に広めた人物です。その名著『コア・コンピタンス経営』は、もはやビジネスの古典と呼んでも差し支えないでしょう。

看板教授であり、著名コンサルタントでもあったプラハラド先生は、熱い教育者でもありました。通常、ビジネス・スクールの教師は、一つの学期中に同じテーマを2コマまでしか担当しません。教師だって、同じことを何回も語るのは飽きるからです。ところが、学生からの大人気に応えるべく、先生は5コマも教えてくださいました。また、自宅に学生を招いて、手料理を振る舞ってくださるような方でもありました。

その授業は大変厳しく、「本件に関する君の考えは? どうして? 根拠は? データは? 判断基準は?なぜ?」と、一度指名されると質問の手が緩むことはありません。徹底した予習と、深く強く考え抜くことを学ばされました。

私が卒業直前に受講したプラハラド先生の講義は“Corporate Revitalization” というもので、MBA プログラムの集大成のような内容でした。GM、GE、IBM、AT&T、松下(現パナソニック)という5社のケース・スタディであり、1社につき500ページほどの資料を読み込まねばならず、量的にも大変なハード・ワークが求められました。

当時(1992~1993年)は日本的経営がもてはやされていた時代だったのですが、プラハラド先生の教えは「GMにも、GEにも、IBMにも、AT&Tにも、松下にも、それぞれ良いときと悪いときがあった。業績が良かったときには、そこには必ず素晴らしい経営判断と戦略があった。悪かったときには、経営判断と戦略がまずかったはずだ。“日本流”が良いとか、“米国流”が悪いとかは、ナンセンスな議論である。経営の是非を文化のせいにしてはならない。世に存在する違いは “良い経営”と“悪い経営”であり、それを分けるのは文化ではなく、経営判断と戦略だ」というものでした。

メンター&ロールモデル

組織にしがみつくような生き方をするな!

以下は、この講義の最終回、授業を終えたプラハラド先生が私たちに贈ってくれたメッセージです。

「君たちは明日卒業の日を迎え、ここから飛び立って行く。志を高く掲げ、情熱を持って、それぞれがビジネスの世界へ戻って行くことであろう。この2年間、君たちは自分自身が企業のCEOであるという想定の下、ケース・スタディにおける議論を展開してきた。目線も意識も、経営トップとなっているはずである。

ところが、企業社会に戻った君たちの現実は、せいぜい中間管理職であろう。おそらくは上司がいるはずだし、意地悪な先輩や足を引っ張る人間もいるかもしれない。そして、すべての会社や上司が優秀とは限らない。誤った判断や政治的な動きと対峙しなければならないときもあるだろう。

そのようなとき、君たちには自らの理念と信念に基づいて行動をしてほしい。自分を欺き、組織にしがみつくような生き方をしてはくれるな。そのようなことをせずとも、世の中は常に君たちのような人材を必要としており、活躍の場は無限大だ。君たちはミシガンのMBA、そして私の教え子だ。真のリーダーであってほしい」

プラハラド先生が教室を退出された後も長い間、拍手は鳴り止みませんでした。私はボロボロ泣きながら、真のリーダーとなるべく努力することを心に誓ったのです。

私は、プラハラド先生の教えをかなり忠実に守って生きてきたと思います。結果として、8回も転職を重ねてしまいました(笑)。

有賀誠の“Rock & Roll”な一言
信念に基づいて生きているかい?
戦わなきゃ、真のリーダーじゃないぜ!

有賀 誠
有賀 誠
株式会社日本M&Aセンター 常務執行役員 人材ファースト統括

(ありが・まこと)1981年、日本鋼管(現JFE)入社。製鉄所生産管理、米国事業、本社経営企画管理などに携わる。1997年、日本ゼネラル・モーターズに人事部マネージャーとして入社。部品部門であったデルファイの日本法人を立ち上げ、その後、日本デルファイ取締役副社長兼デルファイ/アジア・パシフィック人事本部長。2003年、ダイムラークライスラー傘下の三菱自動車にて常務執行役員人事本部長。グローバル人事制度の構築および次世代リーダー育成プログラムを手がける。2005年、ユニクロ執行役員(生産およびデザイン担当)を経て、2006年、エディー・バウアー・ジャパン代表取締役社長に就任。その後、人事分野の業務に戻ることを決意し、2009年より日本IBM人事部門理事、2010年より日本ヒューレット・パッカード取締役執行役員人事統括本部長、2016年よりミスミグループ本社統括執行役員人材開発センター長。会社の急成長の裏で遅れていた組織作り、特に社員の健康管理・勤怠管理体制を構築。2018年度には国内800人、グローバル3000人規模の採用を実現した。2019年、ライブハウスを経営する株式会社Doppoの会長に就任。2020年4月から現職。1981年、北海道大学法学部卒。1993年、ミシガン大学経営大学院(MBA)卒。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

オピニオンリーダーからの提言

オピニオンリーダーからの提言

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

HR領域のオピニオンリーダーによる金言・名言。人事部に立ちはだかる悩みや課題を克服し、前進していくためのヒントを投げかけます。

この記事ジャンル リーダーシップ

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

  • 参考になった1
  • 共感できる1
  • 実践したい2
  • 考えさせられる0
  • 理解しやすい0
オススメ4
最新順 人気順 古い順

松戸のムーチョさんが実践したいでオススメしました

東京都 石油・ゴム・ガラス・セメント・セラミック 2021/03/31

 

*****さんが参考になったでオススメしました

東京都 情報サービス・インターネット関連 2021/03/31

 

*****さんが共感できるでオススメしました

東京都 商社(専門) 2021/03/01

 

*****さんが実践したいでオススメしました

東京都 石油・ゴム・ガラス・セメント・セラミック 2021/03/01

 

4件中1~4件を表示
  • 1

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

「有賀 誠のHRシャウト! 人事部長は“Rock & Roll”」のバックナンバー

関連する記事

【用語解説 人事辞典】
オールド・ボーイズ・ネットワーク