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大阪大学 中川功一先生の人事が知っておきたい「やさしい経営学」
【第1回】人事こそ経営学を修めるべき理由
~リカーリングって知っていますか?

大阪大学 中川功一先生の人事が知っておきたい「やさしい経営学」

近年「戦略人事」の重要性が叫ばれていますが、実現するためには、人事パーソンが人事業務だけでなく「経営」や「ビジネス」にも通じていなければなりません。しかし「学ばなければ」と思っていても「何から始めればいいのかわからない」「ちょっと難しそう」と戸惑っている方も多いのではないでしょうか。経営をどのように捉えて理解し、戦略人事につなげていくのか――。イノベーションと経営戦略を専門とする、大阪大学 中川功一先生が、人事パーソンが知っておくべき「経営学」の基本をわかりやすく解説します。

皆さん、こんにちは! 大阪大学で経営学を教えている、中川功一と申します! 「アカデミーの力を社会に」をモットーに、いろいろなところで、実践に活きる経営学をお伝えしています。最近では、ビジネス系YouTuberをしている大学の先生、として知られているでしょうか?

私の専門は、イノベーションと経営戦略です。会社が変革を果たすための方法を研究しながら、それを用いて実践の場でのお手伝いをさせていただく……。そんな活動をしているわけですが、今回、『日本の人事部』さんにお声かけいただいて、“人事”の方に向けたコラムを書かせてもらうことになりました。そこには、『日本の人事部』さんの、そして私自身の、明確な問題意識があります。初回はそれを皆さんと共有することを通じて、これからの時代の人事の大きな展望をお伝えしたいと思います。

ここで今一度強調しておきますが、私は今から“人事”の話をします。そこのところ、お間違えなく!

リカーリングという言葉を聞いたことがありますか?

皆さんは、リカーリングという概念をご存じでしょうか。

リカーリング(Recurring)とは「繰り返される」という意味で、継続的に発生する需要から安定的に収益を稼ぐビジネスモデルを意味します。動画コンテンツのNetflixや、音楽配信のSpotifyに代表される、定額課金モデル:サブスクリプションはその一例です。それ以外に、電気や水道などの従量課金もリカーリングの一種ですし、プリンターインクや、ネスカフェアンバサダー、オフィスグリコなどの定期購入型ビジネスもリカーリングの一種です。

現在、PlayStation 5が売れ行き絶好調の、ソニーのゲーム関連子会社SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が復活を遂げたのも、PlayStationというハード機器がもたらす利益ではなく、むしろこのリカーリング型ビジネスのお陰でした。売り切り型のゲームとハードだけでなく、オンラインゲームのプラットフォームであり、毎月無料や廉価で遊べるゲームの配信サービスなども受けられるオンライン会員サービスが、毎月の安定収益となり、SIEの業績を後押ししたのです。

リカーリング型ビジネス

では、ここで皆さんに考えてもらいたいと思います。皆さんの会社が、新規にリカーリングビジネスに乗り出そうとしたとき、あなたの会社では、どういう人材が必要になるでしょうか。そして、そうした人材を質・量ともに充実させるためには、どのような人事制度、採用制度、育成の施策が求められるでしょうか。

この問いに、明確な答えを出せる方は、決して多くはないのではないかと思います。

再度、同じ言葉を繰り返します。私は、人事の話をしています。

人事のプロフェッショナル、とは。

会社の最重要資産は、もちろん人です。会社のこれからの展望をひらくために、その会社の最重要資産たる人材を、先んじて整え、そろえ、戦略の円滑なる遂行を可能にする。それが人事の役割です、よね。

自社がもしリカーリングビジネスを検討し、それを新たな収益にすべきとする可能性が多少なりとも見えているなら……。あなた自身がリカーリングとは何かを知っていること、また、自社としてどのようなリカーリング型ビジネスをすべきか、そして、実際にリカーリング型ビジネスをするとなったときのための人事としての腹案を用意しておくことが、人事プロフェッショナルとして必要ではないでしょうか。

リカーリングだけではありません。コロナにAIにDXにBCPと、近年のビジネス課題は多様に存在します。そんな変化の時代にあって、必要となる人の具体的な姿を描くことなく、モチベーションだエンゲージメントだと言ったところで、我々が会社の最重要資産を預かる人事プロフェッショナルだ、とは言えませんね。

もっと、足元も見ておく必要があるかもしれません。最新の経営イシューもさることながら、何よりまず、皆さんは自社の製品・サービスのこと、技術のこと、経理のこと、営業のことをきちんと知っていますか?  「うちの会社の経理で必要なのはこういう人材だ」がありありと描かれていてこその、各種の人事施策のはずです。

今日、人事を為すというのは、そういうことだと私は考えています。

なんて素敵で、名誉ある、重責を担う仕事なのだろうと思います。マクロ(組織全体)でみれば、トップ経営層でないにもかかわらず、全社の未来を描き、それに向けて社内の体制を整える役割を担える仕事。ミクロ(個人)で見れば、一人ひとりの個人に寄り添って、その人の人生が豊かに、有意義になるように、仕組みを整えていける仕事。

これを為していくうえで、今日、「経営を知らない人事」というのはあってはならないことです。

向かうべき道を定め、そのための準備を整えるのが「経営」。

サイバーセキュリティ担当大臣が、USBを知らないで大バッシングを浴びたことがありました。これは、決して本人の問題ではありません。人事の失敗です。ひとごとではないのです。皆さんの会社で、サイバーセキュリティを扱う部門を用意することになったとしましょう。それを担いうる人材像を描き、そのための採用や選抜、育成のプランが描けないならば、皆さんはUSBを知らないサイバーセキュリティ担当大臣を笑うことはできません。

そんなわけで、これから一緒に経営(学)の要諦を押さえていきましょう。

そういえば、私はまだ皆さんに「経営」とは何かを説明していなかったですね。経とは、縦に線を引く、筋を通すことを意味することばで、すなわち、向かうべき道を定めることを意味します。そして営とは、準備を整える、仕組みと組織を作ることを意味する言葉です。経営、すなわち、組織のあるべき未来を定め、そちらに向かっていくための仕組みを整えること。今まさに、皆さんに必要な力だと、思いませんか?


中川功一(大阪大学大学院 経済研究科 准教授)
中川 功一
大阪大学大学院 経済研究科 准教授

なかがわ・こういち/大阪大学を拠点に、広く志ある方にイノベーションの必要性と技法を伝え広める。YouTubeチャンネル「中川先生のやさしいビジネス研究」毎週火・木・土に配信中。経済学博士(2009年東京大学)。主な業績:Innovation in VUCA world (2017).著書:変革に挑戦する人に贈る研究書『戦略硬直化のスパイラル』


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