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タナケン教授の「プロティアン・キャリア」ゼミ【第12回】
1日10分、プロティアン瞑想がオススメ!

法政大学 教授/一般社団法人 プロティアンキャリア協会代表理事

田中 研之輔さん

タナケン教授の「プロティアン・キャリア」ゼミ

令和という新時代。かつてないほどに変化が求められる時代に、私たちはどこに向かって、いかに歩んでいけばいいのでしょうか。これからの<私>のキャリア形成と、人事という仕事で関わる<同僚たち>へのキャリア開発支援。このゼミでは、プロティアン・キャリア論をベースに、人生100年時代の「生き方と働き方」をインタラクティブなダイアローグを通じて、戦略的にデザインしていきます。

タナケン教授があなたの悩みに答えます!

プロティアン・ゼミも12回目を迎えました。いかがお過ごしですか? これまでプロティアン・キャリア論の理論的知見の共有、また、これからの働き方を考える上で人事として必要なキャリア開発の方法について皆さんと一緒に考えてきました。今回は少し視点を変えて,プロティアン実践の一つを紹介していきますね。

その名も、プロティアン瞑想!

具体的な実践方法に入る前に、今、われわれがどのような変化に対峙しているのかを整理しておきます。

1日10分、プロティアン瞑想がオススメ!

まず、情報量が激増していますね。24時間いつでもどこからでも、さまざまな情報へのアクセスが可能になりました。SNSを駆使して、発信されている人事関係者の方も増えてきました。特に、twitterが盛り上がっていますね。そこで発信されているのは、現在の働き方やこれからの働き方についてです。これからのキャリアについて考える機会も増えていますね。

さらに、新型コロナ・パンデミックは、これからの働き方の「パンドラの箱」をあけました。あたり前だとされていた働き方が激変しました。30分のアポイントのために行われていた、新幹線に乗って東京と大阪を往復する日帰り出張は、過去のものとなりました。

私もコロナ前は、丸の内、新橋・汐留、品川、渋谷、六本木、市ヶ谷と、電車とタクシーを使って移動の日々でした。また、大学での打ち合わせの際には、社員の方が5名ほどもお越しになるなど、ご足労をおかけして申し分けなく感じていました。それも過去の話です。

オンラインでの打ち合わせに切り替わり、訪問先への移動がなくなったことで、時間に余裕が生まれました。また、打ち合わせの時間も、「わざわざ来ていただいたので」という気遣いがいらなくなり、案件に応じて、15分、30分、1時間と、細かく設定できるようになりました。これにより、個人的な生産性は飛躍的にあがりました。移動時間がなくなり、時間を短縮することで、単純に打ち合わせの数を増やし、アウトプットも増えています。

もちろん、全てがオンラインに切り替わるわけではありません。継続的な案件では、オンラインで2度ほどミーティングをしたら、次回は会議室で対面でやりましょう、という感じになっています。オンラインと対面とをうまくマネジメントしていく、ハイブリッド・ワークがこれからの働き方の定番になりそうですね。

とはいえ、これらはテクノロジーによる変化であり、打ち合わせの方法の変化に過ぎません。私たちは今、これらを取り巻くより大きな社会的変化の一つの潮流を、おさえておかなければなりません。

その潮流とは「組織内キャリア」から「自律型キャリア」への歴史的転換です。プロティアン・ゼミでも、キャリア自律やキャリア・オーナーシップの大切さを伝えてきました。プロティアンという考え方は、「自律型キャリア」をベースにしていましたね。

変化の只中にいる今だからこそ、私たちは変化に翻弄されるのではなく、変化に適合しなければならないのです。

政府による副業や兼業の推進、経済界による「日本型雇用の制度転換」。これらにより「組織内にキャリアを預ける終身雇用」に終止符が打たれることになります。さらに、先ほど触れたように新型コロナ・パンデミックにより、移動が許されず、オフィスでの対面ワークができない期間に、テレワークやワケーションなどの新たな働き方も日常に浸透しました。

今、何が起きているのか。それは、「プロティアン時代」の幕あけです。

自ら主体的にキャリア・オーナーシップを持って生きていく時代が到来したのです。

そこで次のような質問が寄せられました。

Q. プロティアン・キャリア論の考え方が重要だということは理解できました。
でも、キャリア論って、理論ですよね?
実際にどんなことを意識して行動したらいいのでしょうか。

理論と聞くと、具体的じゃない、現場では役に立たないと思われるかもしれません。私にとって理論とは、行動への気づきを促すものです。また、あるときは、目の前で起きていることの認識のレンズになるものです。ですので、『プロティアン』をベースに、ものすごく具体的に行動に移しています。

今回は、私自身がどんな実践をしているのかをお話しします。まず、毎日継続しているのが、プロティアン瞑想です。プロティアンで大切にしているのは、変化に適合するアダプタビリティともう一つありましたね。何か、わかりますか?

答えはアイデンティティです。自分らしくある、ということです。どれだけ社会が変化しようが、情報量が増えようが、自分らしくあること。自分を見失わないことも大切なのです。変化に適合するために変幻していくことと、自分らしくあることのバランスを取っていくのが、プロティアンな生き方なのです。

自分らしくあるために、プロティアン瞑想はおすすめです。具体的には四つのトピックを掲げて、1日に一つ、もしくは二つほどを考えるようにしています。

プロティアン迷走

アスリートがイメージトレーニングをしますよね。自らのパフォーマンスを最大限に高めるように、できるだけ具体的に試合場面を想定してイメトレをしています。例えば、ビジネスシーンでプレゼンをするときのイメトレ、メールを返信する際のイメトレなどもできなくはないのですが、本質的な問いに向き合うのがより有効です。

プロティアン瞑想は、1日10分でも十分な効果が出ます。大切なのは、「あなたがどうするのか」なのです。これまでの「組織をどうするか」「チームをどうするか」「売上をどう伸ばすか」という視点ではなく、自己を見つめるのです。まさに、プロティアンとして大切にしているポイントです。

順番に見ていきますね。

1)何をいつまでに、成したいのか

10年後だとやや遠い未来ですね。私は1年や2年という時間的スパンを意識して、目標を設定するようにしています。上司も同僚も、そして家族も、あなたのライフワークの目標を設定することはありません。つまり、私たちは自ら課題を明確に設定して、取り組んでいくことが不可欠なのです。さまざまな情報が入ってくると、自らが何を成したいのかが曖昧になりがちです。だからこそ、プロティアン瞑想で意識化しておくのです。もちろん、プロティアン瞑想後に、書き出してみるのも効果的です。

2)「自ら」がやる意味はあるのか

こちらも非常に大切なポイントです。一つはテクノロジーへの業務コンバート。もう一つは、仕事のマネジメントです。まさか、FAXを日常的に使ったりしていませんよね? 「ハンコ文化」が続いているのも困ります。使えるテクノロジーは駆使して、生産性を高めましょう。その作業は果たして、自分がやる意味があるのか。これをプロティアン瞑想で整理するのです。

同僚と仕事をマネジメントすることも大切です。デジタル化することで懸念されることの一つは、生産性が高い人に仕事が集中しやすいこと。職場で仕事の様子を「観察」して、仕事を頼むことができなくなるので、アウトプットが期待できる人に仕事を依頼するようになるからです。キャパをオーバーして仕事をこなすようでは、生産性を高めるどころか、パフォーマンスを低下させてしまうことにもつながりかねません。仕事の進捗を共有し、上手にマネジメントできているのか、意識を集中させてみてください。

3)いかなる社会的インパクトを出したいのか

目先の業務に向き合っていると忘れてしまいがちな問いです。働くとは何か? それは、より良き社会をつくることです。そのためには、一つひとつの業務を通して、その先にいかなる社会的インパクトを出したいのかを常日頃から考えるようにしましょう。本業の業務では、なかなか難しいと感じるのであれば、副業や兼業も推奨されます。あるいは、ボランティアや地域活動などの複業でも構いません。これまでの当たり前が通用しなくなった過渡期だからこそ、いつも以上に、どんな社会にしたいのかを私たちは考え抜くべきなのです。

4)蓄積したキャリア資本と不足するキャリア資本の「焦点化」

これはプロティアン・ゼミでも取り上げてきたキャリア資本という考え方ですね。

プロティアンキャリアキャピタル分析モデル

これからのキャリア形成では、組織の中の昇進・昇格以上に、自らがいかなるキャリア資本を蓄積しているかが重視されるようになります。これまでにいかなるビジネス資本や社会関係資本を蓄積してきたのか/しているのか。プロティアン瞑想でこれまでの軌跡とこれからの方向性を焦点化するように意識してください。それにより、これからすべきことが明確になります。

毎日、10分でいいので、一つのトピックを選び、プロティアン瞑想はじめてみてください。私も今から、今日のプロティアン瞑想をはじめます。

それでは、また次回に!


田中 研之輔さん(法政大学 教授)
田中 研之輔
法政大学 教授/一般社団法人 プロティアンキャリア協会代表理事

たなか・けんのすけ/博士:社会学。一橋大学大学院社会学研究科博士課程を経て、メルボルン大学、カリフォルニア大学バークレー校で客員研究員をつとめる。2008年に帰国し、現在、法政大学キャリアデザイン学部教授。専門はキャリア論、組織論。<経営と社会>に関する組織エスノグラフィーに取り組んでいる。著書25冊。『辞める研修 辞めない研修–新人育成の組織エスノグラフィー』『先生は教えてくれない就活のトリセツ』『ルポ不法移民』『丼家の経営』『都市に刻む軌跡』『走らないトヨタ』、訳書に『ボディ&ソウル』『ストリートのコード』など。ソフトバンクアカデミア外部一期生。専門社会調査士。社外取締役・社外顧問を22社歴任。新刊『プロティアン―70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本論』。最新刊に『ビジトレ−今日から始めるミドルシニアのキャリア開発』


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