自動車学校の賃金体系について
弊社、自動車学校を経営しております。給与体系は複雑であり、基本給は低く設定しているものの、合格したら自動的に退職までつく様々な資格手当(固定手当)のほか、教官として乗車すればするほどもらえる乗車手当、マイクロバスで送迎を行えば行うほどもらえる送迎手当(出来高手当)などがあり、複雑なしくみになっています。また、自動車学校は繁忙期と閑散期の差が大きい業種です。繁忙期は当然、残業をしていただくわけですが、残業は基本給に資格手当を加えたものを日割時間割したものを1時間の手当としているため、これまた、複雑な算出方法になっています。現在自動車学校の社員が100名を超え、このような複雑な給与体系では立ち行かなくなってきています。何かいい解決策はないでしょうか?他の自動車学校さんの給与体系をお聞きするわけにもいかず、かといって、いいアイデアも浮かばす、困り果てています。どうか、よろしくお願いいたします。
投稿日:2006/10/17 12:09 ID:QA-0006370
- *****さん
- 岡山県/教育(企業規模 101~300人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
御社と同じように、複雑な給与体系を採られている企業は結構多く見られます。
まず、最初に「残業手当」の件ですが、他社様からのご相談でも回答させて頂いたように、その算定基礎となる部分には除外可能と法令で定められたものを除き、基本給以外の手当も原則として算入しなければなりませんのでご注意下さい。
そして、複雑な給与システムにつきましては、通勤手当のように個々の従業員により明らかに変わるものやその都度臨時に支給されるものを除き、極力「基本給に1本化」することが望ましいといえます。
その際、特に注意すべき点は以下の通りです。
① 基本給に各手当等を統合する際、「実質的な減給」とならないよう配慮すること
② 基本給中心の賃金制度にマッチするよう、人材評価の内容・方法を見直すこと
特に、②については賃金制度の根幹となりますので、教員の業務内容に即した業績中心の評価システムを構築することが求められます。
また、「繁忙期と閑散期の差が大きい」ということですので、未だ実施されていないようでしたら、業務状況に応じて1ヶ月単位または1年単位の変形労働時間制を導入することにより残業代支払のコストをかなり減じることが出来ます。
いずれにしましても、ここでは大きな指針程度しか回答出来ませんので、制度の詳細につきましては賃金・労務の専門家にご相談・依頼されることをお勧めいたします。
投稿日:2006/10/17 14:12 ID:QA-0006371
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