経営層への進言について
お世話になっております。
会社は過去6年ほど赤字決算をしており、営業キャッシュフローも毎年マイナスです。
現在は債務超過ではありませんが、今期も赤字が予想されております。
過去数回全社的な年俸カットも実施されています。
このような状況で、特定の部下(気に入らない部下)を標的に無理な要求
などを行い、人事評価を低くして退職勧奨を行うことがあるようです。
会議などで取締役などから業績の悪い人間は会社にいられない旨の発言もあり
社員は言われた仕事だけをやっていて、部署をまたがるような業務改善などは皆無です。
また自分の業務を囲い込むことが多いです。
出る杭は打たれるような評価制度を改めるように、進言できる方法等はありませんでしょうか?
なお会社は新興市場で上場しております。
よろしくお願いします。
投稿日:2011/12/31 02:01 ID:QA-0047649
- 箱根富士さん
- 神奈川県/家電・AV機器・計測機器(企業規模 11~30人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
無手勝流では、有効な進言は期待できない
|※| 出口の見えない、厳しい経営環境の下、業績悪化に歯止めがかからない状況が、トップダウンの組織風土の経営陣の焦りを、一層掻き立ているように見受けられ、このままだと、「 指示の強化 ⇒ 社員委縮の増幅 ⇒ 業績の悪化 」 といった悪循環に陥る可能性があるように感じます。
|※| このような状況の下で、経営陣に進言する ( 猫の首に鈴を付ける ) には、この悪循環を断ち切るための、ある程度の、シナリオを進言する側で準備しておくことが必要です。対策らしきものもなく、無手勝流では、有効な進言は期待できません。
|※| 回答者には、殆んど実態が分りませんので、示唆すべき具体的対策は持ち合わせんが、要点は、《 社員の意識転換 》 と 《 持続的な数値的成果の創出 》 を可能にする 「 評価・報酬制度 」 です。詳細は不要ですが、実現可能性がなくてはなりません。「 人的資源の質の向上 」 と 「 利益創出」の「2兎を追って2兎を得る 」 視点がポイントです。
投稿日:2011/12/31 12:02 ID:QA-0047650
相談者より
できる範囲でシナリオを考えてみたいと思います。
回答ありがとうございました。
投稿日:2012/01/03 19:45 ID:QA-0047655参考になった
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
御相談の件ですが、まずは毎年赤字が続いている原因を徹底的に調査分析した上で、経営陣自らが反省し経営計画等の大幅な見直し等を図ることが先決です。
そうした根本的な問題をないがしろにして、個々の従業員叩きを行ったところで業績が改善するはずもございません。それどころか会社への信頼と従業員のモチベーションは下がる一方で益々事態は悪化の一途を辿るものと予測されます。
従いまして、貴殿が進言すべき事とすれば、評価制度というよりはもっと基本的な所での経営改善及びそれに基く業務の適正化を図るよう求める事といえるでしょう。
勿論、要望が聞き入れられるか否かは経営陣の判断次第といえますのでこれ以上の事は申し上げられませんが、現場の状況を切に訴えることでしリスクが伝わらない場合も多いものです。実際、経営陣にそのような感受性すらない会社であれば残念ながら将来は無いものといえるでしょう。出来れば社内有志も募った上で前向きに進言されることをお勧めいたします。
投稿日:2011/12/31 13:24 ID:QA-0047651
相談者より
回答ありがとうございました。
現場の状況を切に訴える従業員はほとんどいなく、訴えたところでマネジメントは行動してきませんでした。従業員の年俸を何年もカットたり出張手当のカットなどをしているだけです。そのため諦めている従業員がほとんどです。あるいは目をつけられないように押し黙って、残業する必要がないのに残っている従業員もいます。なお残業代はつきません。
有志を募ると目をつけられそうでありますが、できる範囲で実行してみたいと思います。
投稿日:2012/01/03 19:58 ID:QA-0047656大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
経営層への進言
■経営層への進言方法ということですが、組織である以上まずは自分の直属の上司に進言するのが筋でしょう。その結果、その上司の回答に納得できない場合は、その上と順番に進言すべきでしょう。
例えば、課長に言ってだめなら部長、だめなら本部長、だめなら取締役。勇気とパワー、信念が必要ですが、会社のため、自分のためですから、悪いことではないでしょう。真実はわかりませんが、どうしても現状に納得できないようであれば、進言して上司の回答を聞いてみることでしょう。
また、ご質問で人事評価を低くして~「あるようです」の表現から、根拠や事実がはっきりしないところがように思われますので、そんなことはないよで終わってしまうので、具体的に根拠をもって聞いてください。
ケースバイケースで、ちょとお話がありますということで、酒を飲みながらでも本音が聞けるかもしれません。
以上
投稿日:2011/12/31 14:50 ID:QA-0047652
相談者より
回答ありがとうございました。
本人に確認したところ、退職勧奨が実際にありました。
上司はプレイングマネージャで業務時間の90%以上を現場作業に費やしており、毎年のように変わっております。現場作業に邁進することが上司としての役目と考えているところもあり、その上の上司もそれを放置しています。
回答を参考にして上司に話してみたいと思います。
投稿日:2012/01/03 20:05 ID:QA-0047657大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
経営層への進言はどうするか?
経営層と一口で言っても、タイプはいろいろです。自己愛の強いタイプ、敵味方に分けて部下を分けて接する上司など様々です。私も難しい上司の分類などで過去にあちこちに投稿したことがありますが、こうした上司への操縦術は一概には言えませんので、まずはその経営層の具体的な人物の特性を分析、認識し、その対処法を効果的に考えていくしかないです。業績悪化が続く中、退職勧奨が出てくるのは仕方ないことですが、コンプライアンスが必要です。
投稿日:2011/12/31 23:06 ID:QA-0047654
プロフェッショナルからの回答
コミュニケーションの視点
コミュニケーションスキルを企業や大学で講義しております。経営層への効果的説得方法という技術があるとは思いません。しかし単に「正しい」からというだけでは説得力を持たないでしょう。
経営層に利害を感じさせるには、無理なリストラは訴訟リスク等会社にとって損であることを報告するべきではないでしょうか。弊社が再就職支援サービスを提供する企業には、再就職させることが目的ではなく、企業リスク低減が目的であることをご説明しています。そこに納得いただいた企業から受注を受けます。同じように正論よりメリットの方が説得力があるのではと思います。
投稿日:2012/01/04 21:10 ID:QA-0047669
相談者より
回答ありがとうございました。
確かに訴訟のリスクを訴えることは有効化と思います。
ただ聞く耳を持たない、不満分子を排除するという社風も改善が必要と感じております。
回答を参考にさせていただきます。
投稿日:2012/01/10 00:52 ID:QA-0047688参考になった
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