人事労務の業務負荷の4月集中について
・当社(社員数約1000人)の人事関連に携わる者は部長1、主任クラス3名、一般男1・女3、派遣社員1、給与計算専任主任1で構成されています。
・4月は、入社式(今年約100名)・新人研修・教育、賃金交渉(評価・昇給算定)、昇進(部長級・課長級面接試験)、採用活動、等 きわめて業務が集中し、人事部員の所定外労働は高水準です。
・職能資格制度を運用していますが、等級の新格付けは何故か従来から8月1日で行っていますが、人事制度改訂に伴い4月1日に変更予定です。
・このためますます3/中旬から4/中旬にかけ膨大な業務負荷となります。
一般的に他社では4月の人事業務は何があり、どう対応しているのかアドバイスいただけませんでしょうか?
賃金改訂を仮に1月にするとか、昇進・昇格は4月にこだわらないとか。何か良い工夫はないでしょうか。もし4月にしない場合後々問題になるのであれば現状維持しかないとは思うのですが。
・数多くの、現実的な率直なご意見をお待ち申し上げます。
投稿日:2006/03/17 11:51 ID:QA-0004088
- あーさん
- 愛知県/機械(企業規模 1001~3000人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
人事労務の業務負荷の4月集中について
4月前後の業務としては、概ね他社さんも同じような業務です。
貴社の業務や制度の詳細が不明ですので一概に言えませんが、改善策の一例としては下記のような事が考えられます。
①昇給(賃金改定)に関しては、社会保険の月変・算定計算の面倒さを省く意味で4月昇給にしているケースが多いので、4月昇給(賃金改定)のままをお勧めします。
②新人研修は全て社内スタッフでやっているようであれば、スポット的な業務でもありますので、一部をアウトソーシングする方法もあると思います。
③採用活動で3~4月に行っている部分は新卒向けの採用活動での業務集中と思われますが、第一フェーズ(セミナー開催や学生への資料送付等)をアウトソーシングする方法もあると思います。
④部長級・課長級面接試験ですが、2月実施等は不可能なのでしょうか。検討の余地はあるかと思います。もし定期的な組織変更を4月にしているようであれば、昇進確定が3月中旬にはできると思いますので新しい組織編制もスムーズに行えると思われます。
⑤等級格付けが4/1になるとの事ですので、その準備は1月中からのスタートで3月上旬に概ね確定、3月下旬までに微調整をして確定というようなタイムスケジュールになると思いますので、一概に3~4月の業務が増加することはないと思われます。
参考になれば幸いです。
弊社ではこのような業務改善のコンサルティングも行っています。場所が離れているケースで、訪問は1~2回で、後はメールベースでのアドバイスという方法をとったケースもありますので、必要であればご連絡ください。
投稿日:2006/03/18 12:18 ID:QA-0004097
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
人事労務の業務負荷の4月集中について
■伝統的に1年の初は4月と決められている日本では、国家、自治体、民間の隅々に至るまで年度替り行事は集中します。卒業も3月なので4月の業務負荷が増える一因です。然し、所得税は暦年度基準、一部の企業の会計年度は4-3月以外のサイクルです。本来は、年度初めを4月としなくてもよいものを、世間の慣習と過去からの惰性で、わざわざ自分たちを忙しくしていることもあるのではないでしょうか?
■弊職の経験から申し上げますと、業務の平準化に最も効果の高いのは、賃金交渉(評価・昇給算定・フィードバック)、昇進(部長級・課長級面接試験)の巨大な塊を、4半期遅らせ、7月実施とすることです。殊に、決算サイクルが4-3月の企業にとっては、前年度経営結果の数値が確定し、来期の経営計画が明確になる時期であり、業績に対する貢献度分析結果や次年度の部署別目標を十分に活用でき、業務分散と同時に業務の質を高めることが期待できます。
■社員の評価も、上司の方々が落ち着いて行うことも可能になります。弊社がサポートさせて頂いている企業の殆んどで実行してもらっています。当初は、「何故」という質問は出ますが、プラスがあってマイナスのない変更ですから是非お試し下さい。効果は抜群です。
投稿日:2006/03/18 14:59 ID:QA-0004098
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