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HR業界TOPインタビュー「人・組織」ビジネスを牽引する希代の経営者

藤原浩さん(株式会社 マネジメント サービス センター 代表取締役社長)
なくてもいいビジネスを、なくてはならない存在に
強みを磨き、経営に直結するサービスを提供

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株式会社マネジメントサービスセンター 代表取締役社長 藤原 浩さん

今年で創業50年を迎える株式会社マネジメントサービスセンターは、国内における人材開発コンサルティング業界のパイオニアです。1970年代に「ヒューマンアセスメント」と呼ばれる米国生まれの人材評価手法を、国内に初めて導入。今日までにのべ60万人を超えるマネジャー/リーダーの能力診断に活用された実績を誇り、同社では、その膨大なデータから、組織のリーダーとして活躍するために必要な能力特性を確立してきました。しかし、これほどの歴史と実績がありながら、藤原浩社長の言葉にはむしろ危機感がにじみます。「われわれのようなサービス業は本来、世の中に“なくてもかまわない”ビジネスです。それを“なくてはならない”存在として、お客さまから最初に選ばれるようにしなくては」――大変革期を迎えた業界で、先駆者としての優位性を保ち、さらに高めようとする意気込みをうかがいました。

プロフィール
藤原 浩さん
株式会社 マネジメント サービス センター 代表取締役社長

ふじはら・ひろし/京都大学文学部社会学科卒業。アンダーセンコンサルティングを経て、1993年マネジメントサービスセンターに入社。人材開発コンサルタントとして、エグゼクティブおよび管理職のアセスメントやコーチングなどを担当。企業のビジネス戦略の実現につながる能力開発・選抜プログラムに携わる。2011年に現職に就任。企業の成長の鍵を握る人材の特性を見極め、成長を加速させる最適なソリューションを提供することで、クライアントの成果に貢献する人材開発コンサルティング会社を目指している。

「フィーに見合う以上の価値を提供できているか」と自問自答

 藤原社長は大学卒業後、外資系コンサルティング会社のアンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)に就職されました。新卒でコンサルタントという仕事を志した理由から、まずお聞かせください。

当時はまだ、終身雇用があたりまえ、新卒で入社したら定年まで勤めあげるというキャリア観が一般的でしたが、私には、それが少々“退屈”に思えたのです。もっといろいろな企業に関わり、業種・業界を越えて見聞を広げたいと。それが、コンサルタントを目指した一番の理由でした。アンダーセンで主に担当していたのは、ITやシステムの領域です。ITを導入・活用して、クライアントの日々の業務やオペレーションをいかに効率化していくか。そういった提案やコンサルティングが中心だったので、先方の現場やオフィスへ出向き、お客さまといっしょに働くのが常でした。

 ご自身のキャリアを振り返って、その頃のご経験で現在につながっていること、最も役立っていることは何でしょうか。

株式会社マネジメントサービスセンター 代表取締役社長 藤原 浩さん インタビュー photo

やはり、仕事に対する厳しさですね。いまにつながるという意味では、アンダーセン時代にそれを強烈に刷り込まれた経験が一番大きかったかもしれません。大手のコンサルティング会社は通常、お客さまに対してかなり高額なフィーを請求します。その金額に見合う以上の価値を提供するという、プロフェッショナルとしての実力と矜持があるからこそできることですが、入社してすぐにはなかなかそうもいきません。特にそれぞれのクライアントの、それぞれのビジネスにどれだけ精通しているか。勉強は当然するものの、専門性の深さという点では、実際にその業界で実務経験を積んできた人たちには、かなわないですからね。けっして安くはないフィーをいただきながら、本当にこれでいいのかとたえず自問自答していましたし、何か少しでもお客さまの役に立てることはないかと必死でした。疑いを持たれたり、「このコンサルタントを呼んでもメリットがないな」と失望されたりしたら、自分の仕事も、キャリアも失ってしまう。外資系はとくに競争が激しいので、「辞めろ」とは言われなくても、周囲との実力差や自分のできること・できないことが見えてくると、組織にいられなくなってくるんです。

 その後、1993年にマネジメントサービスセンター(以下、MSC)に入社されます。“人材”への興味は、もともとお持ちだったのですか。

いいえ。アンダーセン時代の途中までは、人に対する興味とか問題意識はそれほど強くありませんでした。仕事も、システム関連がメインでしたから。ただ、ITで業務の効率化を図るにしても、システムを作ってインストールすれば終わりではなく、実際にはそれを運用する段階で、人の問題がかなり出てきます。要は、ITという道具の良し悪し以上に、人がそれをどう使うかで、業務改善の成否が大きく分かれるんですね。そうしたことがわかるにつれて、3、4年目ぐらいからでしょうか、人への問題意識がだんだんと強く、深くなっていきました。そして最終的には、人に特化したコンサルティングを手がけてみたいと考えるに至ったわけですが、その新たなステージとしてMSCを選んだのは、何といっても、人の問題に関して豊かな歴史と経験を持つ業界のパイオニアだからです。お客さまの業種もメーカーからサービス、金融、インフラまで多岐にわたるので、コンサルタントとして多様な経験ができるんじゃないかと。それも大きな魅力でしたね。


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