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田中潤の「酒場学習論」【第20回】
門前仲町「KARASU」と、マネージャーの一番大切な役割

株式会社Jストリーム 管理本部 人事部長

田中 潤さん

Jストリーム 人事部長  田中潤の「酒場学習論」

古今東西、人は酒場で育てられてきました。上司に悩み事を相談した場末の酒場、仕事を振り返りつつ一人で呑んだあのカウンター。あなたにもそんな記憶がありませんか。「酒場学習論」は、そんな酒場と人事に関する学びをつなぎます。

3年前のちょうど今頃でした。呑み仲間と門前仲町の酒場で落ち合う約束をしており、早めに家を出て0次会と決め込みました。目当ての店はあったのですが、深川不動尊近くの路地に新店を発見。カウンターの上には魅惑的な一升瓶たち。どうみても燗酒押しの酒場です。吸い込まれるように中に入ったのが、今回ご紹介する酒場「KARASU」との出会いでした。

ここのカウンターで呑む「奥播磨」が好き。

ここのカウンターで呑む「奥播磨」が好き。

オーナーの健太郎さんは当時、まだ20代だったはずです。健太郎さんの人柄と生き様が好きで通う常連も多いでしょう。日本酒を最高の食中酒として位置づけた上で、合わせるのは醤油と味噌を決して使わないというポリシーのもと創り上げられる料理。カテゴリー的には洋食になるのでしょうが、分類することの意味のなさを感じさせられる味わいです。日本酒に合う、それでいいのです。

2号店となる「KARASU NO SU」を清澄白河に出し、順調な「KARASU」にも昨年、新型コロナウイルス感染症による営業自粛の波が襲います。昨年の4月、多くの酒場オーナーと同様に健太郎さんも悩まれていました。

私は数年前から家呑みをしていません。持病があり休肝日を確保しなければいけないため、酒場通いが何より好きな自分としては、家で呑むようなもったいないことに自分の体を使うことはできなかったのです。昨年、自粛の嵐が吹き荒れ始めたとき、酒場呑みを封じ込められたのを機会に、願掛け的な気持ちも込めて禁酒でもしようかと考えていました。そんな中、最初の緊急事態宣言の発令が決まった頃、SNSで健太郎さんの発言を読みました。「どうか、日本酒の消費を絶やさないで」。

この言葉で、酒場は酒蔵と酒販店があって成り立っているという当たり前のことに気づきます。今でこそ、飲食店の納入業者の支援にまで言及されることは増えましたが、当時は誰もそこまで頭が回りませんでした。健太郎さんはKARASUの日本酒の仕入先である酒販店を何店もSNSで公開してくれました。

仕入れルートは、考え方によっては重要な営業機密です。これに応えなければ、酒呑みではありません。1週間後には私のテレワーク用のデスクの傍らに、一升瓶が10数本並びました。日本酒の消費を絶やさない。特に私が好むような燗酒向けの蔵は、業務用での消費が大半です。酒場が閉じるのは、そんな蔵にとっても業務用酒販店にとっても、死活問題なのです。ティファールに少し手を入れて卓上燗付器にして、私のステイホーム生活が始まりました。

KARASU外観。アルコールが出せないかわりに「全力のランチコース」を。

KARASU外観。アルコールが出せないかわりに「全力のランチコース」を。

そして今回の3回目の緊急事態宣言。酒類の提供自体を自粛せよという、酒場にとっては両手両足を縛られて営業せよと言われるのに等しい事態となりました。しかし、KARASUは店を閉じません。「全力のランチコース」と称してノンアルコールでの昼間営業を開始し、さらには予約制のディナーコースも始めました。もともとランチをやりたいと思って準備をしていたとのことですが、そもそものコンセプトは「呑めるランチ」だったそうです。確かに、アテとしても魅力的なランチコースです。遠くない日、本当に呑めるランチをKARASUのカウンターで堪能したいと切に願います。

「全力のランチコース」の前菜をノンアルで。アテと酒で成り立つ日本の酒場は大切な文化だと思う。

「全力のランチコース」の前菜をノンアルで。
アテと酒で成り立つ日本の酒場は大切な文化だと思う。

さて、話を人事に向けましょう。私のいる企業の今期の重要テーマの一つに「マネージャー支援」があります。テレワーク中心の業務では、マネジメントの良し悪しが従来以上に重要になります。仕事ぶりを背中で見せることや暗黙知の文化では通用しない現状があります。そこでは、成り行きではなく、意図が求められるのです。いろいろな意味で負荷がかかってくるマネージャーを支援することは、今の人事部にとって極めて重要な命題です。マネージャー向けの研修の開発もいろいろと進め、実践しています。

ところで、マネージャーにとって一番大切な役割は何でしょうか。

「人材育成」だという人もいるでしょう。「計画立案」という人もいるでしょう。「変化への対応」という人もいるかもしれません。この問には、回答する人のマネジメント観が如実に出ます。私はこの問に対して「決めること」だと断言します。マネージャーとは「決める人」なのです。もちろん、「適切に」とか「周囲の意見を聴きながら」とか、いろいろな形容詞がそこにはつきます。しかし、とにかく「決める」ことが私たちの最大の仕事なのです。

今までのやり方が通用しなくなった時代、今回のコロナ禍のような想像もしなかった突発事項が起きたとき、そんなときこそ、この「決める」という機能があらためて大切になります。組織を預かる一国一城の主として自組織に関することについては、徹底的に苦悩した上で自分が「決める」のです。そして前に進むのです。「決める」ことができない上司は、絶対に部下の信頼を得ることはできません。

ちなみに2番目に大切な役割は、「決めさせる」ことだと思っています。自分の権限では決められないことについて、上司に決めてもらうためのあらゆる活動がこれには含まれます。平時の職場では、切羽詰まって「決める」という必要性に迫られることはそう多くはないでしょう。昨日と同じ今日が来るのであれば、必死の形相で決めなければいけない事案などあまり起こりません。しかし、この1年間はそうではありませんでした。

これは酒場のオーナーも同じかもしれません。仕入れやメニューなどに頭を悩ますことは、もちろん日常的にもあります。しかし、昨年からの想像もしなかった自粛要請の波、そして今回の酒類提供自粛という事態の下では、「明日店をあけてよいのだろうか」ということから決めなければいけないのです。

苦渋の決断で宣言終了までの休業を決めた酒場もあります。テイクアウトでやり抜くことを決めた酒場もあります。ノンアルコールでの営業継続に踏み切った酒場があります。そこには一つひとつの決断のストーリーがあります。悲しいことに閉店という決断をされた酒場も、もはや数え切れないほどあります。

きちんと「決める」ことができるマネージャー、真摯に決断に向き合うことができるマネージャーは、間違いなく強いマネージャーに育ちます。メンバーや周囲からの信望も得られるはずです。同じように決めることに誠実に対峙してきた日本中の酒場も、きっと近い将来に一回り力強くなって、私たちを暖かく迎えてくれるはずです。

日本中でこれまで経験していないようなことを「決める」ことが求められたこの1年。これは私たち人事部もそうでした。でも、そこに何かしらの成長があったように感じられます。そして、これはまだしばらく続きそうです。

KARASUの健太郎さん、この1年の間に蔵前に3号店を出す決断をしています。そして私生活では結婚を。これからもどのような決断を続けていかれるのか、この酒場がとても楽しみです。そして、早くあのカウンターで燗酒をいただきたいと心から願います。日本中の酒場オーナーの皆さんが誠実に下す、それぞれのすべての決断に敬意を払いながら、一献傾けられればと思います。

隠れた一押しメニュー、ホット鯖サンド。これも最高。

隠れた一押しメニュー、ホット鯖サンド。これも最高。


田中 潤さん(株式会社Jストリーム 管理本部 人事部長)
田中 潤
株式会社Jストリーム 管理本部 人事部長

たなか・じゅん/1985年一橋大学社会学部出身。日清製粉株式会社で人事・営業の業務を経験した後、株式会社ぐるなびで約10年間人事責任者を務める。2019年7月から現職。『日本の人事部』にはサイト開設当初から登場。『日本の人事部』が主催するイベント「HRカンファレンス」や「HRコンソーシアム」への登壇、情報誌『日本の人事部LEADERS』への寄稿などを行っている。経営学習研究所(MALL)理事、慶応義塾大学キャリアラボ登録キャリアアドバイザー、キャリアカウンセリング協会gcdf養成講座トレーナー、キャリアデザイン学会代議員。にっぽんお好み焼き協会監事。

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エビデンス・ベースド・マネジメント
リモートトラスト
チャンクダウン、チャンクアップ
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互聴
パーソナルブランディング
後知恵バイアス
正常性バイアス
ジョブアサイン