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HR業界TOPインタビュー「人・組織」ビジネスを牽引する希代の経営者

株式会社メイテック 代表取締役社長

國分 秀世さん

「プロフェッショナルなエンジニア」という働き方を実現
転職を伴わない人材の流動化を促し、日本経済の発展に寄与する

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株式会社メイテック 代表取締役社長 國分 秀世さん
日本の製造業にとって欠かせないパートナーである、エンジニアのアウトソーシング企業の草分けといえる存在が株式会社メイテックです。グループ企業も含め、全国で8700人ものエンジニアが、さまざまな新製品やサービスの設計開発業務に携わっています。メイテックに所属するエンジニアは、多くの顧客企業に派遣されていますが、同時にメイテックの無期雇用の正社員でもあります。そのため、ある企業でかかわっていたプロジェクトが終了したときも、正社員としての雇用は維持されたまま、次の新しいプロジェクトに移ることができます。「これこそが『就社』ではなく、エンジニアという職業に『就職』する強みです」。こう語るのは、メイテックの代表取締役社長・國分秀世さん。同社に新卒で入社し、14年以上にわたって、エンジニアとして設計開発に従事した経験をお持ちです。顧客企業から高く評価されるエンジニアを育成する秘訣や、多くの理工系学生から注目されている現状、「人と技術で社会に貢献していきたい」という経営者としてのスタンスなど、國分さんに詳しいお話をうかがいました。
プロフィール

國分 秀世(こくぶん・ひでよ)●1982年に東海大学工学部航空宇宙学科を卒業後、株式会社メイテックに入社。エンジニア経験は約14年。自動車・家電等の民生品の設計・開発、工場の生産設備の設計・開発など、幅広い業界で多様な設計業務を経験。その後、営業・教育・広報分野と多岐にわたる部署を経験、派遣事業グループの責任者も歴任。2003年に取締役に就任。2014年から現職。

第一線のエンジニアとしてモノづくりの現場から得たもの

―― 國分社長は新卒でメイテックに入社されています。当時はまだあまり知られていなかった、技術者派遣という業界を選ばれた理由をお教えください。

私が大学を卒業したのは1982年です。工学部だったので、在学中から設計開発の仕事に就きたいと思っていました。モノを生み出す、何もないところから新たな価値を生み出す、エンジニアの仕事は素晴らしいと感じていたのです。同級生たちも、ほとんどが開発業務に携われるメーカーを中心に就職活動をしていました。ただ、その頃は、就職がかなり厳しい時期でもありました。私は「航空宇宙学科」だったので、できれば飛行機か自動車の開発にかかわりたいと考えていましたが、そのような業界で働けるかどうかはわかりませんでした。

そんなときに出合ったのが、「エンジニアのプロ集団」を標榜していたメイテックだったのです。当時はまだ、「名古屋技術センター」という社名でした。名古屋といえば航空宇宙産業の集積地です。実際に航空機やロケット開発のプロジェクトに、メイテックのエンジニアも大勢参加していました。ここなら自分も飛行機の開発にかかわれそうだと思ったのが、入社を決めた直接の動機でした。

メーカーに就職した場合、必ずしも開発部門に配属される保証はありません。製造や品質管理の部門かもしれないし、場合によっては研修期間の半年、一年は営業部門で働くことになるかもしれない。やはり、最初から設計開発の仕事に取り組みたいという思いが強かったのです。

エンジニアとして最初に配属されたのは、自動車関連のプロジェクトでした。その後、最も長くかかわったのは工作機械の設計開発です。結果的に一番やりたかった航空機にはかかわれなかったのですが、やってみるとどの分野も面白かった。消費者向けの家電や自動車、二輪車といった表に出る製品ばかりでなく、裏でそれらをつくる工作機械にも独自の世界があって、学ぶことも多く奥が深いのです。分野は何であれ、やはりエンジニアにとっては、新しい技術を開発すること、新しいモノを生み出していくことこそが喜びなんですね。私がエンジニアとして現場で働いたのは通算14年ですが、非常に面白く、達成感のある14年間でした。

―― その14年間で、エンジニアの仕事に求められることは何だとお感じになりましたか。

株式会社メイテック 代表取締役社長 國分 秀世さん インタビュー photo

最も大切なことは、顧客企業の要望や期待以上のアウトプット、パフォーマンスを示すことでしょうね。単に技術力が高いだけでなく、チームの一員として貢献する働きができているか、新製品に関する機密保持などの面でもしっかり協力できているか。総合的に顧客の要望以上のものを示すことで、信頼や信用が積みあがっていきます。具体的にいえば、求められた仕事だけをするのではなく、「こうすればもっと良くなるのでは」「こちらのほうがコストが下がります」などと提案していくこと。「ここまでやってもらえるのか」と思ってもらえるぐらい、常に現場やプロジェクトのことを考える必要があるのです。

そのためには、エンジニアとしてのスキル、技術力を向上させるための情報収集や勉強が欠かせません。プライベートの時間も技術に関する本を読み、専門分野以外のニュースにも常にアンテナを張っていなければならない。また、さまざまな顧客と仕事をするので、コミュニケーションスキルを磨くことも重要です。要は「貪欲さ」が求められるということです。

私は一人で頑張ってきたわけではなく、エンジニア同士で支え合い、切磋琢磨することで成長できたと思っています。当社には企業文化として「自立と支え合い」という風土があり、同僚や先輩後輩が、お互いに刺激を与え合いながら、同じ目標に向かっていける環境があります。メイテックには、航空機・ロケットから半導体、自動車、産業機器、情報通信など幅広い製品分野の経験者がいます。その知識や経験を受け継いでいけることが、高いパフォーマンスにつながるインフラになっていると思います。

―― 14年間エンジニアとして働かれた後、1995年には管理部門に異動されていますね。

現場から拠点長(エンジニアリングセンター長)になったときには、いわばプレイングマネジャー的な仕事をしていましたから、大きな抵抗感はありませんでした。仕事内容が大きく変化したのは、1998年に広報部長に任命されたとき。エンジニアの現場にかかわり続けたいという気持ちがあったので、正直言って戸惑いました。

ただ、私はエンジニア時代も、それまでに経験したことのない新しい分野、技術に取り組み続けてきました。経験がない分野でも絶対に「ノー」とは言わないことを信条にしていたんです。実際、周囲の方々のサポートを得ながら、要求以上のパフォーマンスを行ってきました。本社の広報部長という仕事に関しても、「一つの機会をもらったのだから、やるしかない」と腹をくくりました。「そういう期待があるのならやってみよう」という気持ちに切り替えるのに、そう時間はかかりませんでしたね。


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