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小学生を「学び続ける自走集団」に変える
ぬまっち先生流・やる気を引き出すしかけづくりとは(前編)

東京学芸大学附属世田谷小学校 教諭

沼田 晶弘さん

「本質的な問い」が知的好奇心に火をつける

 沼田さんは、授業の中でも子どもたちなりに考えることを求めていますね。

そもそも子ども扱いしていないというか、「明日法律が変わって、すぐに就職することになっても通用するように」という意識で教えていますからね。子どもは子どもなりの意見や考えをしっかり持っているんです。よく「子どもにはまだ早い」と言うけれど、年齢なんて関係ないんです。50歳の人だからといって、すべての意見が正しいとは限らない。そう考えると、「子どもはこのくらいでいいや」とはなりませんよね。一人の人として尊重していると、彼らのふとした問いや考えにハッとさせられることがよくあります。たとえば「台湾と国交はないのに、なぜ旅行に行けるんだろう」と疑問を持ち、調べてくれた子がいました。ボクでさえそんなこと一切考えずに、普通に旅行していましたからね。

よく夏休みの宿題で自由研究をさせますけど、ちゃんと研究の方法を教えてくれる教師はあまりいません。そのため子どもたちは、旅行先の写真をまとめたり、昆虫を捕まえて標本にしたり、何か工作してきたりする。でも、本当にそれが「研究」なのでしょうか。

これからの時代、物事をただ覚えるだけでは通用しません。「織田信長の生涯を調べる」という課題が出たら、パソコンで「信長 人生」と検索すれば、すぐに答えが出てきます。しかし本当に必要なのは、調べたことをどう使って目的にたどり着くか、ということ。そこには自分なりの考察や意見が必要です。だから子どもたちには、インターネットで調べて出てきたものをもとに、自分で考えたり、仮説を立てたりすることを求めています。もちろん、「ウィキペディアが全部正しいとは限らない」というのもセットで教えています。

 仕事をする上でも、「問いや仮説を立てる力」は重要です。しかし、多くの教育の場ではその問いを突き詰める時間があまりなく、「決められた問いとその答えを教えること」が中心になってしまいますよね。

沼田 晶弘さん 東京学芸大学附属世田谷小学校 教諭

そのほうが「えっ、これってどういうこと?」といちいち引っかかるよりも、手っ取り早く覚えられますからね。でも、問いを突き詰めるための時間をしっかりとると、物事の理解度が違ってくるんです。この前も授業中に角度の勉強をしていて、「なぜ円は360度なんだろう?」と投げかけました。いつものことなので、子どもたちは「またか」という顔をしながら、「割り算しやすいからじゃない?」「1年が365日だからじゃない?」などと自由に言い合っていました。そこでは特に結論を出さずに、「また明日考えよう」と授業を終えましたが、子どもたちは家に帰ったら自主的に調べるに決まっています。案の定、翌日の授業では、調べた結果を持ち寄って話し合うことになった。実際、子どもたちの予想は良い線を行っていたんです。そうすると「おぉ、合ってる」と、自分たちで納得することができる。

 自分から考えて、勉強したことが一種の成功体験になっているんですね。

勉強はもともと、そんなに楽しいものじゃない。だから、どうやって楽しくさせるかが考えどころです。三角定規は、「45度・45度・90度」「30度・60度・90度」の2種類しかありません。「どうしてこの2種類しかないんだろう?」と投げかけると、「種類が多すぎると、大量生産するときに困るから」「形が作りやすいから」などといろいろな意見が出てきて、その日はまとまりませんでした。でも翌日、「二つを組み合わせると15度ずつ測れるようになっている」と調べてきた子がいたんです。

すると「本当にそうだろうか」と、みんなが夢中になって三角定規を使って考えはじめる。「こことここを組み合わせたら135度だ!」「15度にするにはどうすればいいんだろう」などと数十分も考え通しで、誰もやめようとしません。勉強が楽しければ、子どもたちは自ら進んでやろうとする。そういう状態を作り出すのが、ボクの仕事です。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「HRペディア「人事辞典」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

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この記事ジャンル 組織開発手法

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