無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

小学生を「学び続ける自走集団」に変える
ぬまっち先生流・やる気を引き出すしかけづくりとは(前編)

東京学芸大学附属世田谷小学校 教諭

沼田 晶弘さん

「本質的な問い」が知的好奇心に火をつける

 沼田さんは、授業の中でも子どもたちなりに考えることを求めていますね。

そもそも子ども扱いしていないというか、「明日法律が変わって、すぐに就職することになっても通用するように」という意識で教えていますからね。子どもは子どもなりの意見や考えをしっかり持っているんです。よく「子どもにはまだ早い」と言うけれど、年齢なんて関係ないんです。50歳の人だからといって、すべての意見が正しいとは限らない。そう考えると、「子どもはこのくらいでいいや」とはなりませんよね。一人の人として尊重していると、彼らのふとした問いや考えにハッとさせられることがよくあります。たとえば「台湾と国交はないのに、なぜ旅行に行けるんだろう」と疑問を持ち、調べてくれた子がいました。ボクでさえそんなこと一切考えずに、普通に旅行していましたからね。

よく夏休みの宿題で自由研究をさせますけど、ちゃんと研究の方法を教えてくれる教師はあまりいません。そのため子どもたちは、旅行先の写真をまとめたり、昆虫を捕まえて標本にしたり、何か工作してきたりする。でも、本当にそれが「研究」なのでしょうか。

これからの時代、物事をただ覚えるだけでは通用しません。「織田信長の生涯を調べる」という課題が出たら、パソコンで「信長 人生」と検索すれば、すぐに答えが出てきます。しかし本当に必要なのは、調べたことをどう使って目的にたどり着くか、ということ。そこには自分なりの考察や意見が必要です。だから子どもたちには、インターネットで調べて出てきたものをもとに、自分で考えたり、仮説を立てたりすることを求めています。もちろん、「ウィキペディアが全部正しいとは限らない」というのもセットで教えています。

 仕事をする上でも、「問いや仮説を立てる力」は重要です。しかし、多くの教育の場ではその問いを突き詰める時間があまりなく、「決められた問いとその答えを教えること」が中心になってしまいますよね。

沼田 晶弘さん 東京学芸大学附属世田谷小学校 教諭

そのほうが「えっ、これってどういうこと?」といちいち引っかかるよりも、手っ取り早く覚えられますからね。でも、問いを突き詰めるための時間をしっかりとると、物事の理解度が違ってくるんです。この前も授業中に角度の勉強をしていて、「なぜ円は360度なんだろう?」と投げかけました。いつものことなので、子どもたちは「またか」という顔をしながら、「割り算しやすいからじゃない?」「1年が365日だからじゃない?」などと自由に言い合っていました。そこでは特に結論を出さずに、「また明日考えよう」と授業を終えましたが、子どもたちは家に帰ったら自主的に調べるに決まっています。案の定、翌日の授業では、調べた結果を持ち寄って話し合うことになった。実際、子どもたちの予想は良い線を行っていたんです。そうすると「おぉ、合ってる」と、自分たちで納得することができる。

 自分から考えて、勉強したことが一種の成功体験になっているんですね。

勉強はもともと、そんなに楽しいものじゃない。だから、どうやって楽しくさせるかが考えどころです。三角定規は、「45度・45度・90度」「30度・60度・90度」の2種類しかありません。「どうしてこの2種類しかないんだろう?」と投げかけると、「種類が多すぎると、大量生産するときに困るから」「形が作りやすいから」などといろいろな意見が出てきて、その日はまとまりませんでした。でも翌日、「二つを組み合わせると15度ずつ測れるようになっている」と調べてきた子がいたんです。

すると「本当にそうだろうか」と、みんなが夢中になって三角定規を使って考えはじめる。「こことここを組み合わせたら135度だ!」「15度にするにはどうすればいいんだろう」などと数十分も考え通しで、誰もやめようとしません。勉強が楽しければ、子どもたちは自ら進んでやろうとする。そういう状態を作り出すのが、ボクの仕事です。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「人事辞典「HRペディア」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

キーパーソンが語る“人と組織”

キーパーソンが語る“人と組織”

? このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します このジャンルの新コンテンツ掲載時に通知します
フォロー

無料会員登録

フォローすると、対象ジャンルの新着記事が掲載された際に通知します。
利用には『日本の人事部』への会員登録が必要です。

メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

さまざまなジャンルのオピニオンリーダーが続々登場。それぞれの観点から、人事・人材開発に関する最新の知見をお話しいただきます。

この記事ジャンル 組織開発手法

無料会員登録

会員登録すると、興味のあるコンテンツをお届けしやすくなります。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事を既読にする

無料会員登録

「既読機能」のご利用には『日本の人事部』会員への登録が必要です。
メールアドレスのみの登録で、15秒で完了します。

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

キーパーソンが語る“人と組織”のバックナンバー

関連する記事

【用語解説 人事辞典】
ホステージ理論