ハローワーク新システム開始!
人を集める求人票の書き方
社会保険労務士
東谷義章
1.各業種における人手不足の現状
今、人手不足はあらゆる業種で大きな問題となっています。特に中小企業では、大企業のように求人募集に割ける費用にも限りがあり、人手不足に頭を悩まされている企業も多いのではないでしょうか。そこで、今回は「ハローワークを利用して中小企業でも応募してもらえる求人票の書き方」について解説していきます。
2.ハローワークを通じて求人するメリット・デメリット
(1)メリット
ハローワークを通じて求人募集をするメリットとしては、以下の2点が挙げられます。
①一切費用がかからない
②多くの求職者に見てもらえる
ハローワークは、厚生労働省の出先機関である都道府県労働局に属しています。国の機関であり、求人募集をハローワークで行う際は事務手数料などの費用は一切かかりません。また、ハローワークは仕事を探している人のための公的機関であり、失業保険を受給する場合は必ずハローワークに登録して仕事を探すことが義務付けられていますので、必然的に求職者が集まってきます。
(2)デメリット
ハローワークを通じて求人募集をするデメリットとしては、誰でも無料で求人募集ができるが故に「求人数が多い」ということです。ハローワークは公的機関が行う行政サービスのため、法人や個人事業主であれば誰でも無料で求人募集をすることができます。したがって、求人広告に費用をあまりかけられない中小企業にとっては、ハローワークが唯一の求人媒体となっている企業も多く、必然的に求人募集の数が増え、求職者に自社の求人票を見てもらいづらくなる傾向があります。
人事の専門メディアやシンクタンクが発表した調査・研究の中から、いま人事として知っておきたい情報をピックアップしました。