人事白書調査レポート2023 採用
新卒採用では、面接の大まかな流れ以外は、構造化していない企業が多い
面接の大まかな流れ以外は、構造化していない企業が多い
新卒採用の面接において、構造化面接が実施できているかを聞きました。構造化面接とは、質問項目や評価方法を事前に設計する面接手法で、面接での見極めの精度が高くなると言われています。一方、質問項目をあらかじめ用意せず、面接官が自由に質問を行い評価する面接手法を、非構造化面接といいます。
選択肢のうち「面接の大まかな流れ・進め方が決まっている」「応募者への質問が決まっている」「各面接で選考すべき項目(スキルやコンピテンシー、志望度など)が決まっている」「応募者の評価基準が面接官に明示されている」が構造化面接、「面接官の経験・ノウハウに基づいて進めている」が非構造化面接の要素です。
「面接官の経験・ノウハウに基づいて進めている」と回答した企業は49.4%ありました。構造化面接の要素を見ていくと、最も多かったのは「面接の大まかな流れ・進め方が決まっている」で、90.6%でした。一方、「応募者への質問が決まっている」(27.2%)、「各面接で選考すべき項目(スキルやコンピテンシー、志望度など)が決まっている」(37.4%)、「応募者の評価基準が面接官に明示されている」(31.0%)は、4割以下にとどまりました。
実施時期 | 2023年3月6日~3月31日 |
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調査対象 | 『日本の人事部』正会員 |
調査方法 | Webサイト『日本の人事部』にて回答受付 |
回答数 | 6,504社、6,797人(のべ) |
質問数 | 168問 |
質問項目 | 1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.制度・評価・賃金/5.ダイバーシティ&インクルージョン/6.働きやすさ・働きがい/7.組織開発/8.注目の人事課題(人的資本の情報開示、ウェルビーイング、Employee Experience、兼業・副業) |
出典:『日本の人事部 人事白書2023』
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