2020年卒採用では、大学3年の6月以前に学生との接触を開始した大手企業が、大幅に増加
2019年卒採用では、接触開始時期を大学3年の6月以前に
学生との接触を開始した大企業は5.9%
新卒採用のスケジュールについて、まずは2019年卒採用において、選考に影響を与えることを前提に学生との接触を開始した時期(面談やインターンシップなど、面接以外の施策を含む)を聞いた。最も多かったのは、「2018年3月」で18.9%。次いで「2018年6月以降」の12.6%となったが、「2017年6月以前」と回答した企業も9.6%と全体の1割弱を占めた。
従業員数別に見ると、従業員規模が501~1000人(12.5%)、1001~5000人(13.7%)の企業で「2017年6月以前」の割合が多くなっている。
経団連加盟企業の接触時期は、「2018年3月」がピーク。
非加盟企業は分散気味
経団連への加盟・非加盟によって、2019年卒採用のスケジュールがどう異なるのか。加盟企業の接触開始時期を見ると、「2018年3月」(32.5%)が3分の1近くにのぼり、以下「2018年2月」(12.5%)、「2017年6月以前」と「2017年10月」(いずれも10.0%)が続く。
一方、非加盟企業は、「2018年3月」(17.2%)がピークであるのは変わらないものの、その割合は加盟企業の半分程度。接触開始時期は分散傾向にあった。また、加盟企業と比較して「2018年6月以降」(13.8%)の割合が高くなっている。非加盟企業には中小企業が多いため、大企業の選考が終わってから選考を開始するケースが多いようだ。
2020年卒採用では、大企業の17.6%が大学3年の6月以前に接触を開始
次に、2020年卒採用において選考に影響を与えることを前提に、学生との接触を開始した時期を聞いた。多かったのは、「2019年3月」で18.1%。次いで「2018年6月以前」が10.2%、「2018年8月」が8.0%となっており、2019年卒採用の回答と比較すると、時期がかなり前倒しになっていることがわかる。
特に大企業では、その傾向が顕著だ。2018年6月以前に接触を開始した割合は、1001~5000人の企業では15.7%(2019年卒採用と比較して+2.0ポイント)、5001人以上の企業では17.6%(同+11.7ポイント)にのぼった。
実施時期 | 2019年3月19日~4月9日 |
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調査対象 | 『日本の人事部』正会員 |
調査方法 | Webサイト『日本の人事部』にて回答受付 |
回答数 | 5,022社、5,273人(のべ) |
質問数 | 146問 |
質問項目 | 1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.評価・賃金/5.ダイバーシティ/6.働き方/7.HRテクノロジー/8.組織活性化 |
出典:『日本の人事部 人事白書2019』
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