「今年大学3年生(大学院1年生)を対象としたインターンシップを行うかどうか」という質問に対する回答は、「行う」(54.3%)が最も多く、次いで「行わない」(22.3%)、「未定」(23.4%)という結果になりました(図表1)。行わない理由として多かったのは「マンパワーが不足しているため、学生をケアする余裕がない」や、「プログラムを考えるための時間がない」など。インターンシップの有効性は認識しながらも、そのために時間を割くことが難しい企業の実情が明らかになりました。
「今年インターンシップを行う目的」について聞いたたところ、「会社の認知度を上げるため」(40.5%)との回答が最も多く、以下、「自分が求めるタイプの学生を見つけるため」(21.4%)、「大学との連携を強化するため」(19.0%)と続きます(図表2)。インターンシップを、重要な「選考プロセス」の一つとして考えている企業が多いことがわかります。
「インターンシップの選考で最も重視するもの」という質問に対しては、「本人のやる気、意欲」(31.7%)、「特に重視するものはない」(19.5%)という回答が上位になりました(図表3)。細かいスペックや属性を重視するのではなく、実際に会って本人のやる気や意欲を確認した上で、結論を出す企業が多いことが分かります。実際、ご回答いただいた方からは「多くの学生と出会いたいので、あまりフィルターはかけたくない」「弊社との相性を見極めた上で判断したい」などの声が多く聞かれました。
「インターンシップで会った学生の中に優秀な人材がいた場合、フォロー(働きかけ)で最も重要なもの」という問いに対しては、「個別面談(接触)の機会を設ける」(23.8%)、「受け入れ部門の担当者が個人的に関係を維持する」(21.4%)、「インターンシップの内容(結果)をフィードバックする」(21.4%)、「交流会を実施する」(19.0%)、「人事担当者が個人的に関係を維持する」(7.1%)などが上位を占めました(図表4)。インターンシップを通じて出会った優秀な学生に対しては、「個人的な関係の維持」を中心に、戦略的にアプローチしていることがわかります。
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