企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】エクスターンシップ エクスターンシップ

大学生に対するキャリア教育の一環として行われる短期就業体験プログラムのことを、アメリカでは「エクスターンシップ」(Externship)と呼びます。学生自身が関心のある分野に能動的に参加することによって、企業や業界に慣れ、実践的な職業スキルに触れる機会を提供するのがねらいです。同じく就業体験であるインターンシップと混同されがちですが、海外では、インターンシップの実施期間が2~3ヵ月から半年、1年にもおよぶのに比べ、エクスターンシップは1日から長くて2~3週間程度と短いため、学生が参加しやすく、受け入れる企業側の負担も少なくてすみます。反面、通常は採用には直結しないものとなっています。
(2016/5/27掲載)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

エクスターンシップのケーススタディ

日本でインターンシップといえばコレ?
短期間、無報酬、見学中心の職場体験

上記の「エクスターンシップ」の用語解説を読んで、「インターンシップとどこがどう違うのか?」と、疑問に感じた人も多いでしょう。現在、日本で行われているインターンシップの場合、実施期間は1週間程度が多く、長くても2~3週間。最近は、企業と学生双方に負担が少ない「1Day」と呼ばれる、1日限りのものも増えてきました。これに対して、インターンシップ発祥の地であるアメリカでは、インターンシップといえば2~3ヵ月が一般的で、なかには半年や1年におよぶものも珍しくありません。

実は世界的に見ると、日本でインターンシップと呼ばれている就業体験プログラムは「日本版インターンシップ」とも呼ぶべき特殊な慣行で、海外で普及・定着しているインターンシップとは、期間の長短だけでなく、内容やねらいも異なっているのです。

本来のインターンシップの場合、長期であるがゆえに、参加する学生には、社員に近い仕事内容と責任が任され、実際にその業務を行うことでスキル・経験を身に付けることができます。つまり職業訓練として機能するわけです。一方、「日本版インターシップ」ののような短期間のプログラムとなると、実務や責任は伴わず、その内容も必然的に、職場見学や簡単な仕事体験、出された課題にチームで取り組むグループワーク的なものに限られます。研修、実習というよりも、仕事や会社のリアルな雰囲気になじませることが一義的な目的にならざるをえません。報酬面でも、海外でいうインターンシップは有給の場合が多いのに対し、日本では多くのものが無給です。

ややこしいことに、この「日本版インターンシップ」とよく似たプログラムがアメリカにもあり、これを「エクスターンシップ」と呼んで、本来のインターンシップと区別しています。エクスターンシップが日本のインターンシップと異なるのは、低学年(大学1~2年生)を対象としている点と、採用には結びつかない点。それ以外の内容、期間、報酬などの面では、非常によく似ているので、言葉の使い方として混同しないよう注意が必要です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい

インターンシップ
少子化の影響を受け、採用市場では若年層の人材獲得が困難な状況が続いています。早期離職率の問題も顕在化するなか、ミスマッチを防ぐため、企業・学生の双方で入社前の活動が重要なポイントとなっています。こうした問題を解決する一つの手段となるのが「インターンシップ」です。ここでは、実施企業が増えている背景や実...
内定後インターンシップ
「内定後インターンシップ」とは、すでに就職活動を終え、就職先が内定した学生が卒業までの間に取り組むインターンシップのことです。就活後の残された学生生活を、学業や遊びに費やすのではなく、内定先企業とは異なる会社や団体での就業体験に活かすという選択肢が、若者の就労観をめぐる新しい動きとして注目されていま...
コープ教育
「コープ教育」とは英語のCooperative Educationを和訳した用語で、産学連携による実践的なキャリア教育の方法論を意味します。趣旨はインターンシップと共通しますが、インターンシップが企業など学生を受け入れる側のイニシアチブで実施されるのに対し、コープ教育では大学などの教育機関が産業界・...

関連する記事

インターンシップで優秀な学生に出会ったら、多くの企業が「個人的な関係を維持し、継続的にアプローチする」と回答 ~「2016年卒採用」を見据えた、インターンシップの取り組み状況を調査~
2016年卒の新卒採用から、日本経済団体連合会(経団連)の「採用選考の指針」に基づき、「広報開始」が2015年の3月以降、「選考開始」が8月以降に後ろ倒しになります。従来より3ヵ月後ろ倒しされることで、企業の採用活動にも大きな影響が及ぶことが予想されますが、企...
2014/10/10掲載編集部注目レポート
人事マネジメント「解体新書」第83回 「インターンシップ」の現状と課題(前編)
『前編』は、インターンシップの現状と課題を整理すると共に、質の高いインターンシップ、特に近年話題となっている採用連動型のインターンシップをどのように実現するかを考えてみたい。
2015/06/12掲載人事マネジメント解体新書
47%の企業が「1Dayインターンシップ」を実施。「実際に社員が行っている業務を体験させる」企業は少数
インターンシップについて、「実施している」と回答したのは51.8%。「現在は実施していないが今後実施予定」(18.5%)と合わせると、8割近い数値となった。特に、従業員数5001人以上の企業では、93.3%が実施していることがわかった。開催期間は、「1日」(4...
2018/07/12掲載人事白書 調査レポート

関連するQ&A

インターンシップ受入期間と労働性について
大学生へのリクルート活動の一環ではなく、美術館等の比較的長期間のインターンシップ受入れがあります(3ヶ月~1年程度)。 これには、ある一定の期間または頻度以上は労働と見なされるなどの線引きがあるのでしょうか。 例えば、3ヶ月は週3回以上で労働と見なされる、1年間でも週1回程度ならば労働制はないと見な...
内定者インターンシップについて
現在、内定者インターンシップして検討しています。インターンシップといっても、内定者用に企画するのではなく、毎年夏休み期間に募集している学生アルバイトにインターンシップとして参加してもらうというものです。アルバイト先は、入社1年目の仕事をしている職場です(宿泊先提供・交通費提供・給与支給)。そこで、入...
インターンシップ
面接選考の途中で3日間のインターンシップ(フルタイム+夕食会まで)を行おうと思っているのですが、このような選考を行っている会社さんは実際にあるのでしょうか? (もちろん法連厳守で、最低法定賃金は支払います)
新たに相談する
相談する(無料)

「人事のQ&A」で相談するには、『日本の人事部』会員への登録が必要です。

新規登録する(無料) 『日本の人事部』会員の方はこちら
業務に関するちょっとした疑問から重要な人事戦略まで、
お気軽にご相談ください。
人事・労務の専門家が親切・丁寧にお答えします。

関連するキーワード

分類:[ キャリア開発 ]
新入社員研修の種類や企業事例、「新入社員研修」サービス

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

求める人材を確実に採用する視点 ボブ・パイク 参加者主体の研修テクニック

50音・英数字で用語を探す

新着用語 一覧

注目コンテンツ


「2020年度 新入社員育成」ソリューション特集

新入社員研修の種類やカリキュラム例、企業事例、おススメの「新入社員研修」サービスをご紹介します。


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


究極の人事給与システムとは何か?

究極の人事給与システムとは何か?

優れた人材を採用し、働きやすい環境を整え、企業の成長に不可欠な人事戦略...