企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】ナイテイゴインターンシップ 内定後インターンシップ

「内定後インターンシップ」とは、すでに就職活動を終え、就職先が内定した学生が卒業までの間に取り組むインターンシップのことです。就活後の残された学生生活を、学業や遊びに費やすのではなく、内定先企業とは異なる会社や団体での就業体験に活かすという選択肢が、若者の就労観をめぐる新しい動きとして注目されています。
(2014/11/10掲載)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

内定後インターンシップのケーススタディ

就活後に内定先とは違う会社で就業体験
一歩でも早く社会人としてのスタートを

就職活動を終えた大学4年生は、卒業に必要な単位さえ取れるとほっとひと息。入社まで、多くの自由な時間を手にします。どう過ごすかは本人次第で、なかには専門性をより深めようとする学究の徒もいますが、やはり遊びに卒業旅行にと、残り少ない学生生活を思い切り謳歌するのが定番の過ごし方でしょう。ところが最近、その貴重な時間の使い道として「内定後インターンシップ」を選ぶ学生が増えているといわれます。すでに就職活動を終え、就職先が決まっているにもかかわらず、その内定先とは異なる別のベンチャー企業やNPO団体などで、インターンとして卒業まで働き続けるというケースが目立ってきました。

一般的にインターンシップは、学生が就職活動前の準備として、自分の志望する仕事や業界、職場の雰囲気を疑似体験する場と考えられています。無事に就活を終えた4年生がなぜ、内定後の限られた時間をわざわざインターンシップに費やすのか。そこには、次のような彼らなりの理由や戦略的なねらいがあるようです。

(1)社会人としての基本的なスキルを高めたい
卒業して社会へ出たら、入社したその日から厳しい競争が始まります。同期のライバルより一歩でも早くビジネスパーソンとしてのスタートを切るために、実践型のインターンシップ体験を通じて、自分をレベルアップさせたいと考える学生が増えています。

(2)自分のキャリアビジョンを明確にしたい
就活を進める中で、学生は仕事や働くことへの考察を深めていきますが、やはり実際に働かずして、仕事へのイメージを具体的に描くことは難しいでしょう。内定後インターンシップの受け入れ先にはベンチャーやNPOが多く、優れた見識やビジネスマインドを持つ経営者のすぐそばで働くチャンスも。その経験からあいまいだった将来像が明確になり、そこへ至るには何をすべきかの道筋も見えてきます。

(3)会社や業界に対する相対的、客観的な視点を持ちたい
あえて内定先とは違う会社で働き、別の企業の価値観ややり方を知ることは今後のキャリアに有益であると、転職の可能性を含め、将来を見据えて考えている学生も少なくありません。

内定後インターンシップに取り組む学生の場合、就活を経て内定まで得ているだけに、さまざまな企業に触れ、働くことへの関心も視野も広がっている人材が多く、受け入れ先企業にとっても、戦力としてのメリットは大きいようです。来年からは就活解禁の時期が後ろ倒しになり、大学4年生が内定後インターンに取り組める時間は限られますが、就活期間が短くなることで、内定が出てもかえって迷いや不安が残り、内定後インターンシップに活路を求める学生が増える可能性もあります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい

エクスターンシップ
大学生に対するキャリア教育の一環として行われる短期就業体験プログラムのことを、アメリカでは「エクスターンシップ」(Externship)と呼びます。学生自身が関心のある分野に能動的に参加することによって、企業や業界に慣れ、実践的な職業スキルに触れる機会を提供するのがねらいです。同じく就業体験であるイ...
インターンシップ
少子化の影響を受け、採用市場では若年層の人材獲得が困難な状況が続いています。早期離職率の問題も顕在化するなか、ミスマッチを防ぐため、企業・学生の双方で入社前の活動が重要なポイントとなっています。こうした問題を解決する一つの手段となるのが「インターンシップ」です。ここでは、実施企業が増えている背景や実...
内定ブルー
「内定ブルー」とは、企業から内定を得て、就職活動に区切りがついた学生が、内定式の前後などに、「本当にこの会社でよかったのか」「この会社で活躍できるのか」といった不安や迷いに苦慮している状態を表す言葉です。結婚を控えた花嫁が漠然とした不安感に襲われる「マリッジブルー」になぞらえて、「内定ブルー」と呼ば...

関連する記事

インターンシップで優秀な学生に出会ったら、多くの企業が「個人的な関係を維持し、継続的にアプローチする」と回答 ~「2016年卒採用」を見据えた、インターンシップの取り組み状況を調査~
2016年卒の新卒採用から、日本経済団体連合会(経団連)の「採用選考の指針」に基づき、「広報開始」が2015年の3月以降、「選考開始」が8月以降に後ろ倒しになります。従来より3ヵ月後ろ倒しされることで、企業の採用活動にも大きな影響が及ぶことが予想されますが、企...
2014/10/10掲載編集部注目レポート
学生と企業それぞれが考える 「インターンシップ」の乖離をなくしたい 「学生が選ぶインターンシップアワード」に込められた想い、 実現したい世界観とは
売り手市場と言われる、近年の新卒採用。企業・学生ともに、短いスケジュールのなかで行動しなければならず、苦労も多いのではないでしょうか。そこで、このところ注目されているのがインターンシップです。本来は学生の職業観を育むことが期待されますが、受け入れ側である企業側...
2017/12/28掲載編集部注目レポート
人事マネジメント「解体新書」第83回 「インターンシップ」の現状と課題(前編)
『前編』は、インターンシップの現状と課題を整理すると共に、質の高いインターンシップ、特に近年話題となっている採用連動型のインターンシップをどのように実現するかを考えてみたい。
2015/06/12掲載人事マネジメント解体新書

関連するQ&A

内定者インターンシップについて
現在、内定者インターンシップして検討しています。インターンシップといっても、内定者用に企画するのではなく、毎年夏休み期間に募集している学生アルバイトにインターンシップとして参加してもらうというものです。アルバイト先は、入社1年目の仕事をしている職場です(宿泊先提供・交通費提供・給与支給)。そこで、入...
内定通知書について
お世話になっております。 間もなく10年度卒業の学生に対し、内定を出すのですがその際に、内定通知書をお渡しするつもりです。 10月には改めて内定式を行う予定なのですが、その場合には再度内定通知書を渡すものなのでしょうか? 2度内定通知書が渡されるのは不自然ですか? それとも10月以前の内定通知書...
内定辞退
今年になって内定辞退が急増しております。内定辞退を防ぐ具体的な方法についてお伺いいたします。
新たに相談する
相談する(無料)

「人事のQ&A」で相談するには、『日本の人事部』会員への登録が必要です。

新規登録する(無料) 『日本の人事部』会員の方はこちら
業務に関するちょっとした疑問から重要な人事戦略まで、
お気軽にご相談ください。
各分野のプロフェッショナルが親切・丁寧にお答えします。

関連するキーワード

分類:[ 採用 ]
分類:[ 人材開発 ]
次世代リーダー育成特集

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

研修費ゼロの人材育成 3,650社が活用!業界唯一の統合型eラーニング

50音・英数字で用語を探す

新着用語 一覧

注目コンテンツ


次世代リーダー育成特集

さまざまな取り組み方がある「リーダーシップ育成」について手法や外部ソリューションをご紹介します。
コンテンツトップバナー


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


企業のAI活用に不可欠なリテラシーと人材育成の方法とは?

企業のAI活用に不可欠なリテラシーと人材育成の方法とは?

さまざまな事業領域でAI(人工知能)が活用されています。そのため、ます...