出張旅費の宿泊料について
当社では出張旅費の宿泊料は役職別に金額を設定し、支給しております。経費削減の折、宿泊料も実費支給を検討しております。実態として設定金額の全額支給と実費支給の割合はどの程度か調査結果がありましたらお教え願います。又、実費支給にはかなり抵抗がありそうですが、強力に推し進めるべきかアドバイスをいただければお願いいたします。
投稿日:2007/09/11 10:56 ID:QA-0009702
- *****さん
- 福島県/その他メーカー(企業規模 101~300人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
- 川勝 民雄
- 川勝研究所 代表者
出張旅費は実費精算が本来の方式
■出張旅費は業務活動に要する実費支弁がその性格ですから、宿泊費は勿論、日当も本来実費支給が原則で、定額支給は社会通念に沿った妥当な金額である限り、事務処理の軽減を目的として税務上必要経費と<看做されて>いる処理方式です。
■本来の実費支給の採用は、同時に経費削減を約束するものではありません。御社の現行規程に基づく定額と出張時に実際に支払われた金額の差は弊職には分かりません。過去(例えば1年間)の出張に関する宿泊領収書金額と支給済定額をチェックされれば分かるのではありませんか?(領収書の提出を義務づけていなければ無理ですが・・・)
■ビジネスホテルの主要都市別標準宿泊料金は有料でないと入手できないと思いますが、かつて詳細かつ豊富な情報を掲載していた「JR時刻表」に、現在も細々ながら、ビジホテルのシングル標準料金が記載されていますし、そこで紹介されている <bizhotel.jp> サイトの活用で大体の実費相場が掴めると思います。その平均値と現行定額の比較で経済効果の(±)及びその程度がある程度把握可能でしょう。
■「実費支給にはかなり抵抗がありそうだ」としても、本来の経費処理方式へ採用には、忍耐をもって取り組んで頂きたいと思います。因みに、実費精算主義の企業は多数あります。
投稿日:2007/09/11 12:12 ID:QA-0009704
相談者より
投稿日:2007/09/11 12:12 ID:QA-0033881参考になった
プロフェッショナルからの回答
調査データについて
ご相談を拝見し、ご連絡差し上げます。
■払いきりか、実費支給か
本件については、平成18年に行われた労務行政研究所の調査データがあります。
それによると、規定額払い切りにしている企業の割合が圧倒的に多く、9割弱に達しています。
■判断の方向性
-以上の調査データからすると、出張旅費の実費支給が、取扱いとしていかに煩雑で、企業が敬遠する傾向にあるかが見て取れます。
-また、人材マネジメントの観点からも、こうしたことに社員の関心が高まるようなマネジメントは避け、仕事に集中させるように仕向けるのが本道といえるのではないでしょうか。
以上、ご参考まで。
投稿日:2007/09/11 12:35 ID:QA-0009705
相談者より
投稿日:2007/09/11 12:35 ID:QA-0033882参考になった
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