危険地域の取材者に関する労災保険および傷害保険について
お世話になっております。
出版社の人事部門の者です。
依然として余震や原発に対する不安が続いていますが、報道機関として、被災地へ記者やカメラマンを派遣して、取材活動を行わなければなりません。(弊社は東京にあります。)
現在の状況の中、万が一、取材先で余震により被災した場合の保険についてお尋ねします。
1)余震により弊社の社員が取材先で被災した場合は、労災保険の対象となるでしょうか。震災地の取材が業務であるため、業務起因性はあると思うのですが。
2)同行したフリーランスのカメラマンが同様に取材先で被災した場合は、業務委託契約者であるため、労災保険の対象とはなりえません。傷害保険に加入しても、地震は免責だと思われます。そもそも危険地域に自分の意思で入ることになるため、生命保険も支払われない可能性があるかもしれません。私企業による海外の戦争危険地域専門の保険は存在するようですが、今回の震災地での取材について、フリーランスのカメラマンの方が何らかの保険をかけることは可能でしょうか。
アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
投稿日:2011/04/15 17:12 ID:QA-0043470
- roshさん
- 東京都/マスコミ関連(企業規模 101~300人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
お答えいたします
ご利用頂き有難うございます。
ご質問に各々回答させて頂きますと‥ 1.通常であれば余震の多発する場所での取材が業務そのものですので、労災適用がなされるものといえます。但し、取材目的といえども極めて重大な危険が現に存在したり、すぐに差し迫っているような状況と知りながら社命で取材させた場合、万一事故があれば労災とは別に会社への損害賠償請求の対象ともなりえますので、的確な情報入手に基き十分な安全配慮が求められます。 2.この件については専門外ですが、フリーのカメラマンですと法律上では原則として個人事業主になりますので、個人で生命保険等に加入するということになるでしょう。いずれにしましても、御社が決めるべき事柄ではなく、当人の判断で決められるべき事柄といえます。
投稿日:2011/04/15 20:51 ID:QA-0043475
相談者より
早速ご回答いただきありがとうございました。
大変参考になりました。
投稿日:2011/04/15 22:17 ID:QA-0043477大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
- この回答者の情報は非公開になりました
社員とフリーランス
取材に従事する社員に関しては労災の対象になりますが、金額的に十分でない可能性があるので、別途、損害保険に加入し、備えるか、会社が相当分を支給する準備することでしょう。フリーランスの方に関しては雇用関係になく、全く次元が違いますが、会社として何らかの補償案を持っているべきだと考えます。
投稿日:2011/04/18 06:20 ID:QA-0043489
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