通勤手当と交通費について
はじめまして。
通勤手当と交通費の仕分けについての相談になります。
現在は定期を購入している従業員には定期代を通勤手当として支給、営業時に使用した交通費は定期区間外分を経費として営業交通費で支給しておりましたが、今後、ハイブリッド勤務(出社在宅の比率半々)を開始するにあたり、定期券の購入を廃止し、出社時には都度通勤手当申請を上げてもらうこととなりました。
例えば、1日の流れとして①~④の仕分けは下記のとおりで間違っていないでしょうか?
①自宅~オフィス出勤:通勤手当
②オフィス~A社へ営業:営業交通費
③A社~B社へ営業:営業交通費
④B社~自宅:営業交通費 ※B社~自宅への区間は一部①の通勤区間を通ります。
④の仕分けは通勤区間は通勤手当、通勤区間外は営業交通費としてわけなければならないでしょうか?
投稿日:2025/09/03 11:10 ID:QA-0157696
- Freeeさん
- 東京都/情報サービス・インターネット関連(企業規模 51~100人)
プロフェッショナル・人事会員からの回答
プロフェッショナルからの回答
回答いたします
ご質問について、回答いたします。
まず、通勤手当の定義をどのように規定するかであり、本件の場合、
自宅と、主たる就業場所間の移動に発生した実費相当分を通勤手当として、
支給すると規定しているものと思案いたします。
通勤手当の要件定義に該当する費用が通勤手当として認められますので、
4について、通勤区間外の交通費は、営業交通費として処理する必要が
あるものと思案いたします。
なお、営業交通費としない場合の税務リスクにつきましては、税務の専門家
であります税理士にご確認いただくことをお勧めいたします。
投稿日:2025/09/03 13:12 ID:QA-0157709
相談者より
ご回答頂きましてありがとうございます。
投稿日:2025/09/03 15:41 ID:QA-0157728大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
ご回答申し上げます。
ご質問いただきまして、ありがとうございます。
次の通り、ご回答申し上げます。
1. 基本的な考え方
通勤手当:自宅と会社(オフィス)との往復にかかる費用。
営業交通費(旅費交通費):業務命令に基づく外出・出張に要した費用。
通常は「自宅と勤務先」が通勤、それ以外は営業交通費として整理します。
ただし、出先から直接帰宅するケース(直帰)は少し判断が必要です。
2. ご提示のケースごとの仕分け
(1) 自宅~オフィス出勤 → 通勤手当(実費精算)
(2) オフィス~A社 → 営業交通費
(3) A社~B社 → 営業交通費
(4) B社~自宅 → 営業交通費
3. ポイント((4)の取扱いについて)
実務上は「直帰」は業務の一環としての移動とされるため、全額を営業交通費で処理することが一般的です。
仮に自宅~オフィスの通勤経路と一部重なっていたとしても、帰宅時点では「通勤」ではなく「業務終了に伴う移動」と考えられるため、細かく区分せず営業交通費でまとめる方が合理的です。
4. 実務・経理処理の観点
(4)を「通勤区間は通勤手当、区間外は営業交通費」と細分化すると、計算・精算が煩雑になり、運用負担が大きくなります。
多くの企業では「直行直帰は全額営業交通費」とし、通勤手当はあくまで「自宅~会社往復」に限定してルール化しています。
就業規則や旅費規程にその旨を明記しておくと安心です。
5. まとめ
ご提示の(1)~(4)の仕分けは基本的に正しい。
特に(4)については、全額を営業交通費として処理して差し支えないのが一般的な実務です。
細分化は不要ですが、規程に「直行直帰時の交通費は全額営業交通費として精算する」と明記すると運用がスムーズです。
以上です。よろしくお願いいたします。
投稿日:2025/09/03 14:05 ID:QA-0157715
相談者より
詳細なご回答を頂きましてありがとうございます。
そのようにルール化したいと思います。
投稿日:2025/09/03 15:41 ID:QA-0157729大変参考になった
プロフェッショナルからの回答
ご質問の件
1~3はご認識のとおりです。
4は、直帰が日常的であれば、通勤手当となります。
投稿日:2025/09/03 14:15 ID:QA-0157718
相談者より
ご回答頂きましてありがとうございます。
投稿日:2025/09/03 15:43 ID:QA-0157730大変参考になった
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