入社前に企業内の「雰囲気」をつかむ方法は?
転職希望者の期待には応えたいが…… 人材紹介なら「社内の雰囲気」も知っている?

企業の「顔」としての採用担当

候補者が面接に行っても、応接や会議室などしか見ることができないケースが多い。

「先日のA社の面接はいかがでしたか。会社の雰囲気はつかめましたでしょうか」
「そうですね……面接自体は問題なかったと思うんですが、社内の様子はまったくわかりませんでした」

Photo

最終面接の時にオフィスも見学してもらう、という企業もあるが、それではタイミング的に遅いこともある。しかし、オフィスに外部の人間を入れないというのは時代の流れであり、昔のように開放的になることは、今後もないだろう。そこでより重要性が増しているのが「人事担当者のキャラクター」だ。

「B社の面接は、どうでしたか」
「採用担当の方がとても親切で、印象が良かったですね。面接でお会いしたたのは技術部門のマネジャーさんだったんですが、採用担当の方には始まる前にいろいろと説明していただきました。面接後も、いろいろとお話をうかがうことができました」

候補者だけでなく人材紹介会社にとっても、採用担当のキャラクターはかなり重要性だ。

「昨日送っていただいた求人票について、少し質問があるのですが……」
「今度の面接に同席できないでしょうか……」

紹介会社から問い合わせたり、無理を頼んだりすることはよくある。そんな時に柔軟に対応してもらえると、その企業に対する印象は一気に良くなる。

実際に訪問しても社内の様子がなかなかわからない時代だからこそ、その企業の「窓口」、あるいは「顔」となる採用担当の役割が大きくなっているのだ。熱心に対応してくれる担当者がいる企業だと、転職希望者に情報を提供する時につい熱がこもる。

「この会社は人材教育にとても力を入れていますよ。入社されてからも働きやすいと思います」

人材紹介会社も転職希望者も、企業の内部が見えにくくなった分だけ、採用担当者の人柄を注意して見ているのは間違いない。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

Webサイト『日本の人事部』の「インタビューコラム」「人事辞典「HRペディア」」「調査レポート」などの記事の企画・編集を手がけるほか、「HRカンファレンス」「HRアカデミー」「HRコンソーシアム」などの講演の企画を担当し、HRのオピニオンリーダーとのネットワークを構築している。

人材採用“ウラ”“オモテ”

企業と求職者の仲介役である人材紹介会社のキャリアコンサルタントが、人材採用に関するさまざまなエピソードをご紹介します。

この記事ジャンル 中途採用
この記事を既読にする この記事をおススメ

人材採用“ウラ”“オモテ”のバックナンバー

関連する記事