憧れの地方移住、その実現可能性は?
リモートワークを前提とした転職支援を考える
新型コロナウイルス感染症の流行は、企業活動や働き方にもさまざまな影響を与えている。働き方の面では「リモートワーク」や「オンラインミーティング(ビデオ会議)」の普及が一気に進んだことがあげられるだろう。これまでは顔を合わせないと仕事にならないと思われていたことが「非対面でも意外と問題なくできる」ことを、多くの人が経験した。今後は「オフィスから遠く離れた土地からリモートで仕事をする」ことも一般化するかもしれない。
オフィスから遠く離れた地でも、同じ仕事が可能に
「勤務地は首都圏を希望します。でも、リモートで勤務できる企業であれば地方の企業も候補にしていただいてかまいません」
転職相談で勤務地の条件を確認すると、こんな回答が返ってくることが増えてきた。今のところはIT関連のエンジニアなどが中心だが、将来的に他の職種や業界にも広がる可能性は大いにある。
2020年、新型コロナウイルス感染症への対策として多くの企業が「在宅勤務」を実施した。リモートワークやオンラインミーティング(ビデオ会議)は以前からあったものだが、感染症対策という必要に迫られ、多くの人が実際の経験することになった。
その結果、「対面が仕事の基本だと思っていたが、リモートワークでもスムーズに働ける」という意識が拡大。これを契機に都心のオフィスを大幅に縮小し、在宅勤務を恒常化する企業も出てきている。
一方の社員側は、出社の必要がなくなったことで、都心から郊外や地方に引っ越すケースも増えているという。
この流れで思い出したのは、地方移住を考えていたBさんにK社を紹介したときのことだ。Bさんの場合は、転職を機に地方へ移住したい、というケースだったが……。