働きやすさを求めるのは、辞めたくないから?
働きやすさとは、具体的に何を指すのか?
では、具体的に「働きやすさ」とは何を指すのでしょうか。同学生調査では、「働きやすさ」とはどのようなことを指すのか、そのイメージを聞いています(図2、複数回答)。最も多かったのは「社内の人間関係や風通しがよいこと」で50.8%となり、半数を超えました。次いで「年間休日数が多いこと」35.6%、「残業時間が少ないこと」31.8%、「有給休暇取得率が高いこと」20.6%となりました。
■図2:働きやすさとはどのようなことか(複数回答)
学生はこれらの情報をどのように集めているのでしょうか。
2016年3月1日から、“若者雇用促進法”により、新卒採用について応募者等から求めがあった場合には、一定の職場情報を提供することが義務付けられています。情報提供項目は、
(1)募集・採用に関する状況(過去3年間の新卒採用者数・離職者数等) (2)職業能力の開発・向上に関する状況(研修の有無及び内容、メンター制度の有無等) (3)企業における雇用管理に関する状況(前年度の月平均所定外労働時間の実績等)
の大きく三つに分けられます。学生の「働きやすさ」のイメージとして挙がっていた「残業時間」や「有給取得率」についても上記3類型に含まれており、これにより自身に必要な情報を自主的に集めていることができるようになっています。
人事の専門メディアやシンクタンクが発表した調査・研究の中から、いま人事として知っておきたい情報をピックアップしました。