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HR業界TOPインタビュー「人・組織」ビジネスを牽引する希代の経営者

アセスメントの本質は個々のタレントを輝かせること
確証性の高いコンテンツが、活気のある社会を支える

HRDグループ 代表

韮原 光雄さん

韮原 光雄さん(HRDグループ 代表 )

社内にいる人材の把握は、タレントマネジメントの第一歩です。とはいえ、個々の特性やスキルを明らかにするプロセスは、簡単なことではありません。人材の登用やチームビルディングに生かすには、共通の尺度でタレントを測る必要があるからです。そこで役に立つのが、アセスメントツールです。HRDグループではDiSC®やProfileXT®など、米国発祥のアセスメントを30年近くにわたり国内市場に提供してきました。代表の韮原光雄さんは、学術的にも確証されているコンテンツを届けることに誇りを感じていると同時に、「HRベンダーの社会的使命」についても考えることが多いといいます。韮原さんの軌跡をたどりながら、HRビジネスにかける思いをうかがいました。

Profile

韮原 光雄(にらはら・みつお)/山口県出身。大学卒業後、渡米。コロラド州デンバーに5年在住。帰国後、米系人材開発コンサルティング会社でセールスコンサルタント、ゼネラルマネジャーを歴任後、起業。DiSC®アセスメントを1991年に国内に導入。HRD株式会社、株式会社HRDコンサルティング、プロファイルズ株式会社を設立。

子どもながらにアメリカとの国力の違いを痛烈に感じた

アメリカに滞在されていたこともある韮原さんですが、アメリカへの憧れはいつごろ芽生えたのでしょうか。

私の実家がある山口県は、幕末藩士や明治維新に関係する歴史上の人物を多く輩出した地として知られています。私の家系も無縁ではなく、先祖をたどると明治時代に名を馳せた政治家がいます。また満州やハワイ、ブラジルなどに移住した親戚も多くいました。そのせいか、政治や社会のこと、外国の話題が常にのぼる環境にありました。

アメリカで暮らす親戚からいろいろなものが送られてきましたが、食べものも、着るものも、履くものも、遠く離れた海外でつくられたものは、何もかもがハイカラで垢抜けていました。日本との国力の違いを、幼いながらにひしひしと感じていましたね。

戦後の日本は「アメリカに追いつけ追い越せ」と、アメリカをロールモデルとして発展してきた側面があります。良きにつけ悪しきにつけ、アメリカはいろいろな意味で日本の先を行っていたわけです。世界中の人たちが集まって“アメリカ”という国が形成されていて、ダイバーシティの面からもかなり進んでいました。単一民族の国とはまた違った文化や暮らしの特徴があり、ぜひ「この目で見てみたい」と早い段階から思っていました。

早い段階というと、いつごろですか。

本当は高校を卒業したら、すぐにでもアメリカに行きたかったのですが、家族の説得もあり、まずは東京の大学に通うことにしました。その当時は学生運動が活発で、血気盛んな学生たちが過激な行動で理不尽な社会に猛アピールをしていました。ところがそんな彼らも、卒業後には大きな企業に就職していきます。自分で仕事を興すようなことはないんですね。結局、群れをなす羊と同じではないかと思っていました。

当時の私はといえば、たまたま大学で出合った空手道に一直線でした。日本橋から伊勢神宮まで高下駄で歩いたこともあるようなバンカラで、先輩から香港の道場に招かれもしました。現地では指導員を務め、映画デビューも果たしました。カンフー映画なので、敵役ではありますが。実は若かりしころのジャッキー・チェンさんが、私のスタント役を務めています。これは余談ですが(笑)。

学生時代の過ごし方も、スケールが違いますね。

最初から就職は考えていなかったので、思いきって過ごせたのかもしれません。大学を卒業して間もなく、私は船でアメリカへと向かいました。渡米が目的だったので、そこで何をするかはノープランです。とりあえず西海岸といえばカリフォルニアということで、まずはロサンゼルスを目指しました。しかしロスに着いてすぐ、「これは違う」と思ったんです。

というのも、カリフォルニアには日系人が多く、英語を使わなくてもコミュニケーションがとれるからです。それでは、アメリカに来た意味がない。私はとにかく日本人のいないところ、“アメリカ”という国の文化を体感できる場所を求め、結果、コロラド州のデンバーにたどり着きました。

デンバーではどのように過ごされたのでしょうか。

できるだけ長く滞在するには、留学ビザが有効でした。そこで大学に通い、リベラルアーツを学ぶことにしました。ただ、それ以上に関心があったのは、起業のシーズ探しです。アメリカの先端のビジネスを日本に持ち帰り、それを展開しようと考えていました。

通算5年デンバーに滞在し、日本に帰国する際には、自動車関連のビジネスで起業しようと思っていました。実際に帰国し起業しようとしたところ、当時の日本には、今以上にいろいろな規制があり、写真書類を試験場に持ち込んだところ、あれやこれやと指摘が入り、実現には至りませんでした。

アメリカでは起業がもっとライトな感覚で、大学に通っている間にビジネスを立ち上げる仲間をたくさん見てきたので、アメリカと日本の違いを痛感しましたね。試験場でダメ出しされている間、「慣例やルールに縛られるのが嫌で渡米したんだった」と、アメリカ行きの船に乗った当時の気持ちが蘇ってきました。


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