労使および専門家の計452人に聞く2020年賃上げの見通し
~定昇込みで6495円・2.05%と予測。7年連続で2%台に乗る~
3.“同一労働同一賃金”への対応に向けた取り組み
留意点
春季労使交渉に関する話題として、2020年4月(中小企業は21年4 月)より施行される“同一労働同一賃金”に向けた、自社の対応状況等を尋ねた。なお、本リリースでは労働側、経営側の集計結果の一部を紹介しており、詳細な内容および専門家の結果については割愛している。
現時点の対応状況 (経営側) [図表5]
経営側について、“同一労働同一賃金”への対応状況を見ると、「既に対応済み」が11.6%、「既に対応方針が固まっており、今後対応する予定」が36.1%となり、対応に向けた取り組みが進んでいる企業が半数近くとなった[図表5]。一方で、「議論・検討を行っているが、対応方針は定まっていない」も34.8%と約3分の1に上る。
会社側に期待する対応・対策 (労働側) [図表6]
労働側に対して、会社側に期待する対応・対策(複数回答)を尋ねた結果が[図表6]である。
最も多いのは「(1)待遇差に関する合理的な理由の明確化」で55.0%。以下、「(2)正社員と非正規社員の職務・役割等の区分を明確化」45.8%、「(5)正社員の待遇を一切引き下げない」36.7%、「(3)非正規社員の待遇の引き上げ」32.5%と続く。
一方、「(6)特に対応・対策は求めていない」も16.3%を占め、規模が小さくなるほど、その割合は高くなっている。
人事の専門メディアやシンクタンクが発表した調査・研究の中から、いま人事として知っておきたい情報をピックアップしました。