新人に元気よく働いてもらう秘訣
アイデム人と仕事研究所 研究員 三宅航太
新年度がスタートした4月初めに、インターネット上である単語が注目を集めました。ツイッターのホットワード(※1)で、「懲役40年」という単語が上位にランクインしたのです。つぶやいたのは、新卒社員と思われるツイッターユーザーたちです。懲役とは、これから始まる社会人生活を揶揄したものであり、不安の表れとも言えます。
※1:ツイッターで多くのユーザーによって、頻繁につぶやかれているワードのこと。例えば、最新のニュースやテレビ番組に登場した芸能人など、多くのユーザーの関心を引いた出来事や人がホットワードとなる。
学生たちは、社会に出ることをどう考えているのでしょうか。アイデム人と仕事研究所では、就職活動を行う学生を対象にしたアンケート調査を実施しています。社会人になることについて、調査した結果を見ていきたいと思います。
社会人は楽しいか?
当研究所で行った「2017年3月卒業予定者の就職活動に関する学生調査(2017年1月15日状況)」では、学生に「社会人になることをどう感じているか」、聞きました。調査対象は今春、新卒社員となったであろう学生たちです。
社会人になることを「楽しみ」(「楽しみ」+「どちらかと言えば楽しみ」)と答えた学生は60.8%でした(図1)。
回答した学生の入社予定企業を従業員規模別に見ると、「3,000人以上」の企業に入社予定の学生は、「楽しみ」の割合が7割を超えていました。「3,000人以上」の規模の企業に入社予定の学生は、「志望通りの業界・職種か?」を聞いた調査で、志望通りの企業に入社予定の人が多かったため、入社後の期待感もより膨らんでいるのかもしれません。
人事の専門メディアやシンクタンクが発表した調査・研究の中から、いま人事として知っておきたい情報をピックアップしました。