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不人気職種に人を集めるには?

古橋 孝美(ふるはし たかみ)

営業職

「営業職」を「やってみたい」と肯定的に捉えている者は、その理由として「人とのコミュニケーションが多そう」と「専門知識や技術が身につく/身につきそう」を挙げ、期待感を持っていることがわかります。

一方で、「やりたくない」と思う理由には、「精神的な負担が多い/多そう」が挙がっており、「営業職」に抵抗のある方の多くは、この点がネックとなっているようです。

「営業職」のイメージ
「営業職」のイメージ

介護職

「介護職」を「やってみたい」と思っている者では、その理由として「専門知識や技術が身につく/身につきそう」「社会への貢献度が高い/高そう」「今後成長する/しそうな分野である」が挙がりました。自身や家族の今後に備えて介護の知識を備えておきたいという意向や、高齢化社会の影響による業界の需要増大を期待して、介護職に興味を持っていることが垣間見えます。

一方で、「体力的な負担が多い/多そう」「精神的な負担が多い/多そう」が、「介護職」を「やりたくない」理由として挙がっています。介護職は、身体介護や家族のケアなど、肉体的・精神的にも強さが求められる仕事です。加えて、長らく人手不足と低待遇が課題とされており、厳しいイメージを持っている者が多いことがうかがえます。

「介護職」のイメージ
「介護職」のイメージ

サービス職

「サービス職」を「やってみたい」と思っている者の多くは、「人とのコミュニケーションが多い/多そう」という点に魅力を感じています。一方、「やりたくない」と思っている者にとっては、「体力的な負担が多い/多そう」「精神的な負担は多い/多そう」というイメージが強いようです。顧客や個人に対して接客を行う機会が多いサービス職は、人とのふれあいが楽しめる半面、気を遣う場面も多くあることが影響しているように感じられます。

「サービス職」のイメージ
「サービス職」のイメージ

※上記の3職種以外について知りたい方は、『平成25年版パートタイマー白書』の下記をご覧ください。

『平成25年版パートタイマー白書』 →第2章「求人・求職の傾向」- 15.やってみたい/やりたくないと思う職種とそのイメージ

これらを見ていくと、その職種に興味を持っている求職者が、どのような点に魅力を感じているのかが見えてきます。そのポイントを押さえて自社をアピールすることで、求職者に対してより的確に、深く訴求できるのではないでしょうか。

また、その職種に対してあまり良いイメージを持ってない求職者にとって、何がネックとなっているかが推測できます。もし、自社にそのような要素がない、または杞憂であるならば、そういった不安材料がないことを強調することで、求職者の興味を喚起できるかもしれません。

【参考資料】平成25年版パートタイマー白書

調査対象:直近1年以内にパート・アルバイトでの仕事探しをした者で、現在無職またはパート・アルバイトで働いている者 有効回答者:1,438人 調査期間:平成25年4月11日~15日

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アイデム人と仕事研究所は、求人媒体を発行する株式会社アイデムの研究部門です。アイデムは1970年に創業して以来、「人材採用」の側面から、企業経営のサポートをしてまいりました。そうした活動のなかで人と仕事研究所は、「採用後の人材を活かし、企業力を高めていただく」ための、各種情報・サービスの提供を行い続けてきています。 パート・アルバイトの活用を目的に調査・分析を行う「パートタイマー白書」や、人事マネジメントの成功事例記事、募集時賃金を集計し、その動向を伝える各種レポートなど。いずれの情報・サービスも、求人媒体事業を通じ、大手企業とは異なる“中小企業の「人」に関する課題”をつかむアイデムならではの、実践的な内容を旨としています。
詳細はこちらをご覧ください→アイデム人と仕事研究所

●文/古橋 孝美(ふるはし たかみ)
2007年、株式会社アイデム入社。求人広告の営業職として、人事・採用担当者に採用活動の提案を行う。2008年、同社人と仕事研究所に異動し、毎年パートタイマー白書の企画・調査・発行をトータルで手がける。2012年、新卒採用・就職活動に関する調査等のプロジェクトを立ち上げ、年間約15本の調査の企画・進行管理を行う。2015年出産に伴い休職、2016年復職。引き続き、雇用の現状や今後の課題について調査を進める一方、Webサイトの記事・コンテンツ制作、顧客向け販促資料などの編集業務も行っている。

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この記事ジャンル アルバイト・パート採用

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