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人事白書 調査レポート掲載日:2019/07/08

「エンゲージメント」の重要性は9割の企業が認識しているが、実際に従業員のエンゲージメントが高いのは約3割

「従業員のエンゲージメントが低い」という企業が過半数を占める

いま、人事領域において大きな注目を集めている「エンゲージメント」。その重要性をどのように考えているのかを聞いたところ、「大変重要である」(48.6%)、「重要である」(41.4%)を合わせて90.0%に達しており、「重要ではない」(0.7%)「あまり重要ではない」(1.9%)はごく少数という結果になった。

■「エンゲージメント」の重要性

「エンゲージメント」の重要性

実際に従業員のエンゲージメントはどのような状態にあるのかを聞いたところ、「高い」は3.3%で「どちらかというと高い」(27.3%)と合わせても、30.6%にとどまっている。一方、「低い」(17.2%)、「どちらかというと低い」(39.7%)は合わせて56.9%と過半数を占める。エンゲージメントに対する重要性や効果が期待されているが、現状では低い結果となっている。

■自社の従業員の「エンゲージメント」の状態(全体)

自社の従業員の「エンゲージメント」の状態(全体)

業績別に見ると、市況よりも悪い企業でエンゲージメントが低くなっていることがわかる。「高い」は0%、「どちらかというと高い」は9.9%。逆に「低い」(29.6%)、「どちらかといえば低い」(46.5%)は合わせて76.1%となっている。

■自社の従業員の「エンゲージメント」の状態(業績別)

自社の従業員の「エンゲージメント」の状態(業績別)

「組織開発」が重要と考える企業は約9割だが、
組織開発部門がある企業は5%にとどまる

「組織開発」の重要性をどのように考えているのかを聞いたところ、「大変重要である」「重要である」(いずれも42.8%)との回答が合わせて85.6%となった。一方、「重要ではない」(2.6%)、「あまり重要ではない」(5.0%)は合わせて7.6%と、少数だ。近年、企業における組織開発が課題として取り上がられることが多くなっていますが、まさにそのことを裏付ける結果となった。

■「組織開発」の重要性

「組織開発」の重要性

どの部門が組織開発を担当しているのかを聞いたところ、「組織開発部門がある」は5.0%、「担当者がいる」は2.6%にとどまっている。一方、「担当部門・担当者はいない」は44.0%で、現状では専門部署・担当者を置く企業はそれほど多くないことがわかる。また、「人事部が組織開発を担当している」は32.3%。「組織開発部門はないが別の部門が担当している」は5.7%という結果となった。

■「組織開発」の担当部門の状況

「組織開発」の担当部門の状況
【調査概要】
実施時期2019年3月19日~4月9日
調査対象『日本の人事部』正会員
調査方法Webサイト『日本の人事部』にて回答受付
回答数5,022社、5,273人(のべ)
質問数146問
質問項目1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.評価・賃金/5.ダイバーシティ/6.働き方/7.HRテクノロジー/8.組織活性化

出典:『日本の人事部 人事白書2019』

「日本の人事部 人事白書」

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